27-3549~3556原典訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3549. `Et dixit Jacob ad patrem suum': quod significet apperceptionem veri naturalis, constat ex significatione `dicere' quod sit percipere, de qua prius, hic appercipere quia ex naturali; et ex repraesentatione `Jacobi' quod sit verum naturale, de {1}qua etiam prius.

3549. `Et:また、同時に、dixit:言った、Jacob:ヤコブ、ad:~に、~へ、patrem:父、suum'::自分自身を、それ自身を、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、apperceptionem:知覚、理解、認知、veri:真理、naturalis,:自然的な、自然の、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`dicere':言うこと、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、percipere,:理解すること、認めること、認識すること、de:~について、qua:それから、そのことから、prius,:以前に、前に、hic:ここに、この場に、appercipere:理解すること、認めること、quia:なぜなら、ので、ex:~から、~により、naturali;:自然的な、自然の、et:また、そして、ex:~から、~により、repraesentatione:象徴、表象、`Jacobi':ヤコブ、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum:真理、naturale,:自然的な、自然の、de:~について、{1}qua:それから、そのことから、etiam:~もまた、更に、prius.:以前に、前に、

3549.「同時に、ヤコブはその父に言った」が、自然的な真理の理解を意味することは、「言うこと」の意味が認識することであることから知られよう。そのことについては前に(示された)。ここでは自然的な者によるので理解することである。またヤコブの表象が自然的な真理であることから(知られよう)。そのことについてもまた前に(示された)。

3550. `Ego Esau primogenitus tuus': quod significet quod crederet esse ipsum bonum naturale, constat ex repraesentatione `Esavi,' et a significatione `primogeniti' quod sit bonum, et quidem bonum naturale quod repraesentatur per Esavum; ita enim se habet cum vero quod est homini antequam regeneratus est, quod credatur esse ipsum bonum; qui perceptionem habent, illi sciunt quod non bonum sit, sed quod verum sub forma boni; at qui non perceptionem habent, non aliter sciunt: hoc quoque a sequentibus melius patebit.

3550. `Ego:私は、Esau:エサウ、primogenitus:長子、初子、tuus'::あなたの、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、crederet:信じた、esse:あること、存在すること、ipsum:そのもの、それ自身、bonum:善、naturale,:自然的な、自然の、constat:知られる、ex:~から、~により、repraesentatione:象徴、表象、`Esavi,':エサウ、et:また、そして、a:~から、~により、significatione:意味、`primogeniti':長子、初子、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、bonum,:善、et quidem:その上、実際に、bonum:善、naturale:自然的な、自然の、quod:こと、それ、そのこと、repraesentatur:象徴される、表象される、per:~を通して、~によって、Esavum;:エサウ、ita:このように、従って、enim:なぜならば、~というのは、se:それ自身を、habet:持つ、有す、cum:~と一緒に、~によって、vero:真理、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、homini:人間、antequam:~より前に、~より先に、regeneratus est,:再生された、quod:こと、それ、そのこと、credatur:信じられる、esse:あること、存在すること、ipsum:そのもの、それ自身、bonum;:善、qui:その者達、perceptionem:理解、認識、habent,:持つ、有す、illi:彼らは、sciunt:知る、quod:こと、それ、そのこと、non:否、bonum:善、sit,:ある、sed:しかし、:むしろ、~ではなく~で、quod:こと、それ、そのこと、verum:真理、sub:~の下に、~の下で、forma:形、姿、boni;:善、at:しかし、だが聞き給え、qui:その者達、non:否、perceptionem:理解、認識、habent,:持つ、有す、non:否、aliter:他の方法で、異なって、sciunt::知る、hoc:これは、quoque:~もまた、同じく、同様に、a:~から、~により、sequentibus:次の、後に続く、melius:より良く、申し分なく、patebit.:明らかである、(三人称単数未来)

3550.「私はあなたの長子エサウです」は、それが自然的な善そのものであることを信じたことを意味することは、「エサウ」の表象から、また「長子」の意味から知られよう。それは実際「エサウ」によって表象される自然的な善である。というのは、再生される前の人間にとってそのように、真理によってそれが善そのものであることを信じることを有するからである。認識を持つ者達はそれが善ではなく、善の形の下の真理であることを知る。しかし認識を持たない者達は(それが善そのものであることよりも)異なって知らない。そのこともまた後に続く(箇所)から申し分なく明らかになろう。

3551. `Feci quemadmodum locutus es ad me': quod significet oboedientiam, constare potest absque explicatione.

3551. `Feci:行なった、作った、(一人称単数完了)quemadmodum:~のように、そのように、locutus es:話した、ad:~に、~へ、me'::私を、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、oboedientiam,:服従、従順、constare:知られること、明らかであること、potest:出来る、可能である、absque:~なしに、~を除いて、explicatione.:説明、解説、

3551.「私はあなたが私に話したように行いました」が、服従を意味することは説明なしに知られることが出来よう。

3552. `Surge quaeso, sede, et ede e venatione mea': quod significet verum affectionis talis boni, constat ex significatione `surgere' quod involvat aliquid elevationis, de qua n. 2401, 2785, 2912, 2927, 3171; ex significatione `sedere' quod involvat aliquid tranquillitatis; a significatione `edere' quod sit appropriatio, de qua n. 2187, 3168; et ex significatione `venationis' quod sit verum quod ex bono, qua n. 3501; hic inde {1}affectio talis boni ex qua verum; quae enim `surgere, sedere et edere' in sensu interno significant, sunt affectionis, quapropter affectio solum pro illis dicitur.

3552. `Surge:立ち上がれ、起きよ、(命令形)quaeso,:願う、懇願する、どうぞ、求める、(一人称単数現在)sede,:座れ、(命令形)et:また、そして、ede:食べよ、(命令形)、e:~から、~により、venatione:狩猟、獲物、mea'::私の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、verum:真理、affectionis:情愛、talis:このような、次のような、boni,:善、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`surgere':立ち上がること、起きること、quod:こと、それ、そのこと、involvat:包む、含む、aliquid:何か、若干の、elevationis,:上げること、高揚すること、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、2401, 2785, 2912, 2927, 3171; ex:~から、~により、significatione:意味、`sedere':座ること、quod:こと、それ、そのこと、involvat:包む、含む、aliquid:何か、若干の、tranquillitatis;:平静、平安、静寂、a:~から、~により、significatione:意味、`edere':食べること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、appropriatio,:自分自身のものとすること、専有、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、2187, 3168; et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`venationis':狩猟、獲物、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum:真理、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、bono,:善、qua:それから、そのことから、n.:番号、3501; hic:ここに、この場に、inde:それ故、そこから、{1} affectio:情愛、talis:このような、次のような、boni:善、ex:~から、~により、qua:それから、そのことから、verum;:真理、quae:それらは、そのことらは、enim:なぜならば、~というのは、`surgere,:立ち上がること、起きること、sedere:座ること、et:~と、および、edere':食べること、in:~の中、~において、sensu interno:内意、significant,:意味する、sunt:ある、affectionis,:情愛、quapropter:そのために、それ故に、affectio:情愛、solum:だけ、のみ、pro:~として、~の代わりに、illis:それらから、彼らから、dicitur.:言われる、

3552.「どうぞ起きて座り給え、そして私の獲物から食べ給え」が、そのような善の情愛の真理を意味することは、「起きる(立ち上がる)こと」の意味が何か高揚することを含むことから知られよう。そのことについては2401, 2785, 2912, 2927, 3171番(に示された。また)「座ること」の意味が何かの平安を含むことから(知られよう。また)「食べること」の意味が専有であることから(知られよう)。そのことについては2187, 3168番(に示された)。また「獲物」の意味が真理であることから(知られよう)。そのことについては3501番(に示された)。それ故、ここではそのような善の情愛(が意味され)、それ(その善の情愛)からの真理(が意味されている)。というのは、内意において「起きること、座ること、および食べること」は情愛の(事柄で)あるからであり、それ故に、それらのこととして情愛だけが言われている。

3553. `Propterea ut benedicat mihi anima tua': quod significet conjunctionem, constat a significatione {1}benedici' quod sit conjunctio de qua supra n. 3504, 3514, 3530.

3553. `Propterea:このために、この理由で、それ故に、ut:~のために、こと、~するように、benedicat:祝福する、mihi:私に、anima:霊魂、魂、tua'::あなたの、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、conjunctionem,:連結、結合、constat:知られる、a:~から、~により、significatione:意味、{1}benedici':祝福されること、聖別されること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、supra:上に、上部に、n.:番号、3504, 3514, 3530.

3553.「あなたの霊魂が私を祝福することのために」が、連結を意味することは「祝福されること」の意味が連結であることから知られよう。そのことについては、上の3504, 3514, 3530番(に示された)。

3554. `Et dixit Jishak ad filium suum': quod significet perceptionem, nempe Rationalis per `Jishakum' repraesentati de Naturali quod per `Jacobum,' et quod `dicere' sit percipere, saepius prius ostensum est'.

3554. `Et:また、そして、dixit:言った、Jishak:イサク、ad:~に、~へ、filium:息子、suum'::自分自身を、それ自身を、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、perceptionem,:理解、認識、nempe:正確には、即ち、Rationalis:理性的な、理性、per:~を通して、~によって、`Jishakum':イサク、repraesentati:象徴された、表象された、de:~について、Naturali:自然的な、自然の、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、`Jacobum,':ヤコブ、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、`dicere':言うこと、sit:ある、percipere,:理解すること、認めること、認識すること、saepius:たびたび、しばしば、(比較級)prius:以前に、前に、ostensum est'.:示された、

3554.「そして、イサクはその息子に言った」が、認識を意味すること、即ち「イサク」によって表象された理性的なものが「ヤコブ」によって(表象された)自然的なものについて(の認識を意味することは)、「言うこと」の意味が認識することであること(から知られよう)。そのことについては前にしばしば示された。

3555. `Quid hoc festinasti invenire, fili mi?': quod significet productionem tam festinam, constat absque explicatione.

3555. `Quid:なぜ?、何で?、どうして?、hoc:これを、festinasti:急いだ、せきたてた、急いで行なった、(二人称単数完了略形)invenire,:出会うこと、出くわすこと、見つけること、fili:息子よ、(呼格)mi?'::私よ(呼格)、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、productionem:生産、産出、tam:このように、これほどに、そのように、それほどに、festinam,:速い、急な、大急ぎの、せきたてられた、急いでいる、constat:知られる、absque:~なしに、~を除いて、explicatione.:説明、解説、

3555.「私の息子よ、どうしてあなたはこれを急いで見つけること(が出来たのか)?」が、それほど速い産出を意味することは説明なしに知られよう。

3556. `Et dixit, Quia obvenire fecit Jehovah Deus tuus ad faciem meam': quod significet providentiam, constare potest etiam absque explicatione: providentia de qua hic, est quod bonum et inde vera ita {1}ordine disponantur apud hominem dum regeneratur, nempe appareant extra, aut ibi sistantur in tali facie, sicut bonum genuinum et inde vera genuina forent, cum tamen non talia sunt, sed bonum domesticum, ut supra dictum, et vera inde, inservientia {2}solum pro regenerando homine, ita pro {3}introducendis bonis et veris crassioris naturae, quia talia conducunt.

3556. `Et:また、同時に、dixit,:言った、Quia:なぜなら、ので、obvenire:与えられること、割り当てられること、所有に帰すること、fecit:行なった、為した、Jehovah:エホバ、Deus:神、tuus:あなたの、ad:~に、~へ、faciem:顔、容貌、meam'::私の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、providentiam,:摂理、constare:知られること、明らかであること、potest:出来る、可能である、etiam:~もまた、更に、absque:~なしに、~を除いて、explicatione::説明、解説、providentia:摂理、de:~について、qua:それから、そのことから、hic,:ここに、この場に、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、bonum:善、et:~と、および、inde:それ故、そこから、vera:諸々の真理、ita:次のように、従って、{1} ordine:秩序、順序、disponantur:配置される、処理される、apud:~のもとに、~において、hominem:人間、dum:その時、もし~ならば、regeneratur,:再生される、nempe:正確には、即ち、appareant:現れる、見える、extra,:外で、外部で、外的に、aut:即ち、或いは、ibi:そこに、そこで、sistantur:示される、論じられる、in:~の中、~において、tali:このような、次ぎのような、facie,:顔、外観、姿、性質、様子、様相、特徴、sicut:~の如く、~のように、bonum:善、genuinum:正しい、本来の、et:~と、および、inde:それ故、そこから、vera:諸々の真理、genuina:正しい、本来の、forent,:あった、cum:その時、その場合、tamen:しかし、それにもかかわらず、それでも、やはり、non:否、talia:このような、次ぎのような、sunt,:ある、sed:しかし、bonum:善、domesticum,:家庭の、家の、ut:~のように、~として、supra:上に、上部に、dictum,:言われた、et:また、そして、vera:諸々の真理、inde,:それ故、そこから、inservientia:仕えている、奉仕している、{2}solum:だけ、のみ、pro:~として、~のために、regenerando:再生されるべき、(未来受動分詞)homine,:人間、ita:このように、従って、pro:~として、~の代わりに、{3}introducendis:導入することで、導き入れることで、bonis:諸々の善、et:~と、および、veris:諸々の真理、crassioris:より粗野な、より粗い、naturae,:自然、自然界、quia:なぜなら、ので、talia:このような、次ぎのような、conducunt.:集める、結合する、

3556.「同時に、彼(ヤコブ)は言った。あなたの神エホバが私の顔に与えられることを為されたからです」が、摂理を意味することは説明なしに知られることが出来よう。ここの摂理については、彼(人間)が再生される時、善とそこからの真理が次のような秩序で配置される。即ちそれらは外的に現われる。或いは本来の善とそこからの真理である如く、そのような姿で示される。しかしその時、それらはそのようなものではなく、上に言われたように家の善であり、またそこからの真理である。それらは再生されなければならない人間のために仕えるだけであり、従って自然の粗野な善と真理を導き入れることとして(記述されている)。なぜなら、そのようなものを結合するからである。