27-3564~3569原典訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3564. Quod `non agnovit illum, quia erant manus ejus sicut manus Esavi fratris ejus pilosae' significet quod ex voluntario quod extus, perciperet quod esset bonum naturale, patet ex eo quod non agnoverit Jacobum pro Jacobo, hoc est, verum quod `Jacobus' repraesentat, sed quod perceperit `Esavum,' hoc est, bonum naturale quod extus, et hoc propter influxum, de quo mox supra n. 3563; inter bonum enim interius et bonum exterius datur communicatio, quia parallelismus, n. 1831, 1832, 3514, non autem inter bonum et verum, nisi influxus boni in verum sit talis qualis mox supra descriptus est.

3564. Quod:こと、それ、そのこと、` non:否、agnovit:認めた、承認した、illum,:彼を、quia:なぜなら、ので、erant:あった、manus:手、ejus:それの、彼の、sicut:~の如く、~のように、manus:手、Esavi:エサウ、fratris:兄弟、ejus:それの、彼の、pilosae':毛深い、毛むくじゃらの、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、voluntario:意志の、quod:こと、それ、そのこと、extus,:外部に、外面に、外側に、perciperet:理解した、認識した、認めた、quod:こと、それ、そのこと、esset:あった、bonum:善、naturale,:自然的な、自然の、patet:明らかである、ex:~から、~により、eo:それから、quod:こと、それ、そのこと、non:否、agnoverit:認めた、承認した、Jacobum:ヤコブ、pro:~として、~の代わりに、Jacobo,:ヤコブ、hoc est,:即ち、verum:真理、quod:こと、それ、そのこと、`Jacobus':ヤコブ、repraesentat,:象徴する、表象する、sed:しかし、quod:こと、それ、そのこと、perceperit:認識した、気付いた、`Esavum,':エサウ、hoc est,:即ち、bonum:善、naturale:自然的な、自然の、quod:こと、それ、そのこと、extus,:外部に、外面に、外側に、et:また、そして、hoc:これは、propter:~のために、~の故に、~に従って、~の結果として、~によって、influxum,:流入、影響、de:~について、quo:それから、そのことから、mox:直ぐ前に、直ぐ後に、supra:上に、上部に、n.:番号、3563; inter:~の中に、~の間で、~の間に、bonum:善、enim:なぜならば、~というのは、interius:内的な、より内なる、et:~と、および、bonum:善、exterius:外的な、より外なる、datur:与えられる、存在する、communicatio,:伝達、連絡、quia:なぜなら、ので、parallelismus,:類似する性質、相似、類似、n.:番号、1831, 1832, 3514, non:否、autem:しかし、他方において、inter:~の中に、~の間で、~の間に、bonum:善、et:~と、および、verum,:真理、nisi:~以外、もし~でなければ、influxus:流入、影響、boni:善、in:~の中へ、~に、verum:真理、sit:ある、talis:このような、次のような、前述のような、qualis:ある種の、~のような、mox:直ぐ前に、直ぐ後に、supra:上に、上部に、descriptus est.:述べられた、記述された、

3564.「彼(イサク)は彼(ヤコブ)を認めなかった。なぜなら、彼の手がその兄エサウの手の如く毛深かったからである」が、外部の意志から自然的な善があることを認識したことを意味することは、「ヤコブとしてヤコブを認めなかった」ことから、即ち「ヤコブ」が表象する真理を(認めなかったことから)、しかし外部に「エサウ」を認めたことから、即ち外部に自然的な善を認めたことから明らかである。またそれは流入の結果としてある。そのことは直ぐ上の3563番(に示された)。というのは、内的な善と外的な善の間に伝達が存在するからである。なぜなら、(それらの間に)類似があるからである。1831, 1832, 3514番(を参照)、他方において、善と真理の間には、もし善の真理への流入が直ぐ上に述べられたようなものでなければ(伝達は存在し)ないからである。

3565. `Et benedixit illi: quod significet inde conjunctionem constat ex significatione `benedici' quod sit conjunctio, de qua n. 3504, 3514, 3530; sed in hoc statu conjunctio non alia fuit quam quae n. 3563 descripta est; intima conjunctio fuit, sed non media, cum vero per `Jacobum' repraesentato, ita {1}per finem qui est intimum bonum qui fuit ut sic non aliter fieri potuerit; cum finis est, tunc primum est conjunctio intimorum cum extremis; media conjunctio successive venit; hoc operatur finis, nam in fine latet omnis progressio; Dominus enim per fines agit, et per illos intermedia successive in ordinem disponit; inde est conjunctio, quae significatur per quod `Jishak benedixit Jacobo.'

3565. `Et:また、そして、benedixit:祝福した、illi::彼に、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、inde:それ故、そこから、conjunctionem:連結、結合、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`benedici':祝福されること、聖別されること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio,:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3504, 3514, 3530; sed:しかし、in:~の中、~において、hoc:これから、statu:状態、性質、conjunctio:連結、結合、non:否、alia:他のもの、異なった、fuit:あった、quam:~を除いて、~の外は、quae:それは、そのことは、n.:番号、3563 descripta est;:述べられた、記述された、intima:最奥、最内部、conjunctio:連結、結合、fuit,:あった、sed:しかし、non:否、media,:手段、媒介、中間、cum:~と一緒に、~と、vero:真理、per:~を通して、~によって、`Jacobum':ヤコブ、repraesentato,:象徴された、表象された、ita:ita~ut~、以下のように、そのように、{1} per:~を通して、~によって、finem:目的、終わり、終結、qui:それは、est:ある、intimum:最奥、最内部、bonum:善、qui:それは、fuit:あった、ut sic:そのように、こうして、non:否、aliter:他の方法で、異なって、fieri:為されること、行われること、potuerit;:出来た、可能であった、cum:その時、その場合、finis:目的、意図、est,:ある、tunc:その時、やがて、primum:第一の、最初の、est:ある、conjunctio:連結、結合、intimorum:最奥、最内部、cum:~と一緒に、~と、extremis;:最外部、最低、最後、media:手段、媒介、中間、conjunctio:連結、結合、successive:継続的に、連続的に、venit;:行く、来る、hoc:これは、operatur:遂行する、働く、従事する、(dep)finis,:目的、意図、nam:なぜなら、というのも、in:~の中、~において、fine:目的、意図、latet:隠れている、潜伏する、omnis:凡ての、全体の、progressio;:進行、進展、前進、Dominus:主、enim:なぜならば、~というのは、per:~を通して、~によって、fines:目的、意図、agit,:行う、働く、et:また、そして、per:~を通して、~によって、illos:それらを、intermedia:中間の、間に来る、挟まる、最初と最後の間に位置する、媒介として働く、successive:継続的に、連続的に、in:~の中へ、~に、ordinem:秩序、順番、disponit;:配置する、処理する、inde:それ故、そこから、est:ある、conjunctio,:連結、結合、quae:それは、そのことは、significatur:意味される、per:~を通して、~によって、quod:それを、そのことを、`Jishak:イサク、benedixit:祝福した、Jacobo.':ヤコブ、

3565.「そして彼(ヤコブ)を祝福した」が、そこからの連結を意味することは祝福されることの意味が連結であることから知られよう。そのことについては3504, 3514, 3530番(に示された)。しかしこの状態における連結は3563番に述べられた(連結)を除いて他の(連結では)なかった。それは「ヤコブ」によって表象された真理との最内部の連結であって、手段ではなく、最内部の善によってあったようなものであって、そのように他の方法で行なわれることが出来ないようなものであった。目的がある場合、その時、最内部と最外部との最初の連結があり、中間の連結が継続して来る。目的がそれを遂行する。なぜなら、目的の中に凡ての進行が隠れているからである。というのは、主は目的によって働かれるからであり、またそれら(目的)によって手段を継続的に秩序へ配置されるからである。それ故、連結があり、それが「イサクがヤコブを祝福した」ことによって意味されている。

3566. Vers. 24, 25. Et dixit, Tu is filius meus Esau? et dixit, Ego. Et dixit, Adfer mihi, et edam e venatione filii mei, ideo ut benedicat tibi anima mea; et attulit illi, et edit, et adduxit illi vinum, et bibit. `Dixit, Tu is filius meus Esau? et dixit, Ego' significat statum affectionis veri naturalis quod crederet tunc esse bonum naturale, ex forma externa: et dixit, Adfer mihi, et edam e venatione filii mei' significat desiderium conjungendi sibi verum naturale per bonum: `ideo ut benedicat tibi anima mea' significat conjunctionem; `et attulit illi, et edit' significat conjunctionem boni primum: `et adduxit illi vinum, et bibit' significat conjunctionem veri deinde.

3566. Vers. 24, 25. Et:また、そして、dixit,:言った、Tu:あなたは、is:彼に、filius:息子、meus:私の、Esau?:エサウ、et:また、そして、dixit,:言った、Ego.:私は、
Et:また、そして、dixit,:言った、Adfer:運べ、持って来い、(命令形)mihi,:私に、et:また、そしてそれから、edam:食べる、(接続法一人称単数現在)e:~から、~により、venatione:狩猟、獲物、filii:息子、mei,:私の、ideo:それ故、そのために、ut:~のために、こと、~するように、benedicat:祝福する、tibi:あなたに、anima:霊魂、魂、生命、mea;:私の、et:また、そして、attulit:運んだ、持ってきた、illi,:彼に、et:また、同時に、edit,:食べた、et:また、そして、adduxit:持って来た、連れて来た、illi:彼に、vinum,:葡萄酒、酒、et:また、同時に、bibit.:飲んだ、`Dixit,:言った、Tu:あなたは、is:彼に、filius:息子、meus:私の、Esau?:エサウ、et:また、そして、dixit,:言った、Ego':私は、significat:意味する、statum:状態、性質、affectionis:情愛、veri:真理、naturalis:自然的な、自然の、quod:こと、それ、そのこと、crederet:信じた、tunc:その時、やがて、esse:あること、存在すること、bonum:善、naturale,:自然的な、自然の、ex:~から、~により、forma:形、姿、externa::外部の、外なる、et:また、そして、dixit,:言った、Adfer:運べ、持って来い、(命令形)mihi,:私に、et:また、そして、edam:食べる、(接続法一人称単数現在)e:~から、~により、venatione:狩猟、獲物、filii:息子、mei':私の、significat:意味する、desiderium:憧憬、願望、conjungendi:連結することの、結合することの、sibi:自分自身に、それ自身に、verum:真理、naturale:自然的な、自然の、per:~を通して、~によって、bonum::善、` ideo:それ故、そのために、ut:~のために、こと、~するように、benedicat:祝福する、tibi:あなたに、anima:霊魂、魂、mea':私の、significat:意味する、conjunctionem;:連結、結合、` et:また、そして、attulit:運んだ、持って来た、illi,:彼に、et:また、同時に、edit':食べた、significat:意味する、conjunctionem:連結、結合、boni:善、primum::先ず、初めて、最初に、最初の、` et:また、そして、adduxit:持って来た、連れて来た、illi:彼に、vinum,:葡萄酒、酒、et:また、同時に、bibit':飲んだ、significat:意味する、conjunctionem:連結、結合、veri:真理、deinde.:その後、続いて、次いで、

3566.二十四、二十五節、「また、彼(イサク)は彼(ヤコブ)にあなたは私の息子エサウかと言った。同時に、彼(ヤコブ)は私ですと言った。
また、彼(イサク)は私に(ご馳走を)持って来い、そして私の魂があなたを祝福することのために私は私の息子の獲物から食べようと言った。そして彼(ヤコブ)は彼(イサク)に(ご馳走を)運び、同時に、彼(イサク)は食べた。また彼(ヤコブ)は彼(イサク)に葡萄酒を持って来た(ので)、同時に、彼(イサク)は飲んだ。」
「彼(イサク)は彼(ヤコブ)にあなたは私の息子エサウかと言った。同時に、彼(ヤコブ)は私ですと言った」は、外なる形により自然的な善があることを信じた時の自然的な真理への情愛の状態を意味し、「また、彼(イサク)は私に(ご馳走を)持って来い、そして私は私の息子の獲物から食べようと言った」は、善によって自然的な真理に自分自身を連結することの願望を意味し、「私の魂があなたを祝福することのために」は、連結を意味し、「そして彼(ヤコブ)は彼(イサク)に(ご馳走を)運び、同時に、彼(イサク)は食べた」は、先ず善の連結(があったこと)を意味し、「また彼(ヤコブ)は彼(イサク)に葡萄酒を持って来た(ので)、同時に、彼(イサク)は飲んだ」は、続いて真理の連結(があったこと)を意味する。

3567. `Dixit, Tu is filius meus Esau? et dixit, Ego': quod significet statum affectionis veri naturalis quod crederet tunc esse bonum naturale ex forma externa, constare potest ex interrogatione Jishaki `tu is filius meus Esau?' per quam non aliud in sensu interno significari potest quam influxus rationalis ex bono in naturale verum per `Jacobum' repraesentatum; et ex responso, `dixit, Ego,' quod crederet tunc se esse bonum, videantur quae supra n. 3550.

3567. `Dixit,:言った、Tu:あなたは、is:彼に、filius:息子、meus:私の、Esau?:エサウ、et:また、同時に、dixit,:言った、Ego'::私は、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、statum:状態、性質、affectionis:情愛、veri:真理、naturalis:自然的な、自然の、quod:こと、それ、そのこと、crederet:信じた、tunc:その時、やがて、esse:あること、存在すること、bonum:善、naturale:自然的な、自然の、ex:~から、~により、forma:形、姿、externa,:外部の、外なる、constare:知られること、明らかであること、potest:出来る、可能である、ex:~から、~により、interrogatione:質問、Jishaki:イサク、`tu:あなたは、is:彼に、filius:息子、meus:私の、Esau?':エサウ、per:~を通して、~によって、quam:それを、non:否、aliud:他のもの、異なった、in:~の中、~において、sensu interno:内意、significari:意味されること、potest:出来る、可能である、quam:~を除いて、~の外は、influxus:流入、影響、rationalis:理性的な、理性、ex:~から、~により、bono:善、in:~の中へ、~に、naturale:自然的な、自然の、verum:真理、per:~を通して、~によって、`Jacobum':ヤコブ、repraesentatum;:象徴された、表象された、et:また、そして、ex:~から、~により、responso,:答え、返答、`dixit,:言った、Ego,':私は、quod:こと、それ、そのこと、crederet:信じた、tunc:その時、やがて、se:自分自身を、それ自身を、esse:あること、存在すること、bonum,:善、videantur:見られる、認められる、quae:それらは、そのことらは、supra:上に、上部に、n.:番号、3550.

3567.「彼(イサク)は彼(ヤコブ)にあなたは私の息子エサウかと言った。同時に、彼(ヤコブ)は私ですと言った」が、外なる形により自然的な善があることを信じた時の自然的な真理への情愛の状態を意味することは、イサクの質問である「彼(ヤコブ)にあなたは私の息子エサウか」から知られよう。それによって内意によってヤコブによって表象された自然的な真理への善からの理性的なものの流入を除いて他のものが意味されることが出来ない。また(ヤコブの)答えである「彼(ヤコブ)は私ですと言った」ことから(知られよう)。その時、それに善があることを信じたことは、上の3550番に認められよう。

3568. `Et dixit, Adfer mihi, et edam e venatione filii mei': quod significet desiderium conjungendi sibi verum naturale per bonum, constat ex significatione `edere' quod sit conjungere et appropriare, de qua n. 2187, 2343, 3168, 3513 f.; et ex significatione `venationis filii mei' quod sit verum boni, de qua n. 3309, 3501, 3508; quod desiderium sit, patet.

3568. `Et:また、そして、dixit,:言った、Adfer:運べ、持って来い、(命令形)mihi,:私に、et:また、そして、edam:食べる、(接続法一人称単数現在)e:~から、~により、venatione:狩猟、獲物、filii:息子、mei'::私の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、desiderium:憧憬、願望、conjungendi:連結することの、結合することの、sibi:自分自身に、それ自身に、verum:真理、naturale:自然的な、自然の、per:~を通して、~によって、bonum,:善、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`edere':食べること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjungere:連結すること、結合すること、et:~と、および、appropriare,:専有すること、自分のものにすること、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、2187, 2343, 3168, 3513 f.;:終わり、et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`venationis:狩猟、獲物、filii:息子、mei':私の、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum:真理、boni,:善、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3309, 3501, 3508; quod:こと、それ、そのこと、desiderium:憧憬、願望、sit,:ある、patet.:明らかである、

3568.「また、彼(イサク)は私に(ご馳走を)持って来い、そして私は私の息子の獲物から食べようと言った」が、善によって自然的な真理に自分自身を連結することの願望を意味することは、「食べること」の意味が連結することと専有することであることから知られよう。そのことについては2187, 2343, 3168番、3513 番の終わり(に示された)。また「私の息子の獲物(狩猟)」の意味が善の真理であることから(知られよう)。そのことについては3309, 3501, 3508番(に示された)。それが願望であることは明らかである。

3569. `Ideo ut benedicat tibi anima mea': quod significet conjunctionem, constat ex significatione `benedici' quod sit conjunctio, de qua n. 3504, 3514, (x)3530, 3565.

3569. `Ideo:それ故、そのために、ut:~のために、こと、~するように、benedicat:祝福する、tibi:あなたに、anima:霊魂、魂、mea'::私の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、conjunctionem,:連結、結合、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`benedici':祝福されること、聖別されること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio,:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3504, 3514, (x)3530, 3565.

3569.「私の魂があなたを祝福することのために」が、連結を意味することは、「祝福されること」の意味が連結であることから知られよう。そのことについては3504, 3514, 3530, 3565番(に示された)。