27-3574~3575原典訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3574. `Et accessit et osculatus est illum': quod significet praesentiam et unitionem, constat a significatione `accedere' quod sit praesentia, et ex significatione `osculari' quod sit unitio seu conjunctio ex affectione {1}, n. (x)3573; quod `osculari' id significet, patet etiam ab (x)aliis locis in Verbo, ut apud Davidem,
Servite Jehovae in timore,...et osculamini Filium, ne
irascatur, et pereatis in via, quia exardebit brevi ira
Ipsius, beati omnes confidentes in Ipso, Ps. ii [11,] 12;
ubi de Domino, Cujus Divinum Humanum est `Filius,' `osculari Ipsum' est conjungi Ipsi per amoris fidem: apud eundem,
Misericordia et veritas occurrant, justitia et pax
osculentur, Ps. lxxxv 11 [A.V. 10];
`justitia et pax osculentur' pro conjungant se: apud Hosheam,
Locutus est Ephraim horrorem,...et reus factus est in
baale; ...et nunc addunt peccare, faciunt sibi fusile ex
argento suo, in intelligentia sua idola, opus artificum totum,
illis ipsis dicentes, sacrificantes hominem, vitulos
osculantur, xiii 1, 2;
[2] `Ephraim' pro intelligentia, hic propria, hoc est, {2}pro illis qui' non a Domino sapere se credunt et volunt; `fusile ex argento suo' pro bono falsificato'; `opus artificum totum' pro intelligentia propria; qui tales sunt, dicuntur (t)osculari vitulos, hoc est, magiam amplecti et ei se adjungere: in Libro Primo Regum,
Jehovah dixit ad Eliam, Superesse feci in Israele septem
millia, omnia genua quae non incurvaverunt se baali, et omne
os quod non osculatum est illum, xix 18;
`osculari' pro {3}ex affectione se conjungere, ita colere.

3574. `Et:また、そして、accessit:近づいた、接近した、et:また、同時に、osculatus est:接吻した、illum'::彼を、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、praesentiam:現存、臨在、居合わせること、出現、et:~と、および、unitionem,:結合すること、結合、constat:知られる、a:~から、~により、significatione:意味、`accedere':近付くこと、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、praesentia,:現存、臨在、居合わせること、出現、et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`osculari':接吻すること、(dep)quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、unitio:結合すること、結合、seu:即ち、或いは、conjunctio:連結、結合、ex:~から、~により、affectione:情愛、{1}, n.:番号、(x)3573; quod:こと、それ、そのこと、`osculari':接吻すること、(dep)id:それを、significet,:意味する、patet:明らかである、etiam:~もまた、更に、ab:~から、~により、(x) aliis:他のもの、異なった、locis:くだり、箇所、in:~の中、~において、Verbo,:聖言、御言葉、ut:~のように、例えば、apud:~のもとに、~において、Davidem,:ダビデ、
Servite:仕えよ、(二人称複数命令形)Jehovae:エホバ、in:~の中、~において、timore,:恐怖、懸念、心配、... et:また、そして、osculamini:かわいがる、大事にする、接吻する、(二人称複数命令形)Filium,:御子、ne:~しないように、否、irascatur,:怒る、et:また、そして、pereatis:死ぬ、滅びる、存在を終える、(接続法二人称複数現在)in:~の中、~において、via,:道、quia:なぜなら、ので、exardebit:激怒する、(三人称単数未来)brevi:短時間に、ira:怒り、憤り、Ipsius,:御自身、beati:祝福、幸福、omnes:凡ての、全体の、confidentes:信じている、in:~の中、~において、Ipso,:御自身、Ps.:詩篇、ii [11,] 12; ubi:そこで、その場所、de:~について、Domino,:主、Cujus:その方の、Divinum:神的な、Humanum:人間性、est:ある、`Filius,':御子、`osculari:接吻すること、(dep)Ipsum':御自身、est:ある、conjungi:連結されること、結合されること、Ipsi:御自身、per:~を通して、~によって、amoris:愛、fidem::信仰、apud:~のもとに、~において、eundem,:同(書)、
Misericordia:慈悲、憐れみ、et:~と、および、veritas:真理、真実、occurrant,:現れる、生ずる、出会う、justitia:公正、正義、et:~と、および、pax:平和、平安、osculentur,:かわいがる、大事にする、接吻する、(接続法三人称複数現在dep)Ps.:詩篇、lxxxv 11 [A.V. 10]; `justitia:公正、正義、et:~と、および、pax:平和、平安、osculentur':かわいがる、大事にする、接吻する、(接続法三人称複数現在dep)pro:~として、~の代わりに、conjungant:連結する、結合する、(接続法三人称複数現在)se::それら自身から、apud:~のもとに、~において、Hosheam,:ホセア書、
Locutus est:話した、Ephraim:エフライム、horrorem,:恐怖、身震いすること、恐ろしいこと、... et:また、そして、reus:罪のある、責任がある、factus est:為された、行なわれた、in:~の中、~によって、baale;:バール、(太陽神)... et:また、そして、nunc:今や、近頃、現今では、addunt:繰り返す、付け加える、peccare,:罪を犯すこと、過失を犯すこと、過ちを犯すこと、faciunt:作る、為す、sibi:自分達自身に、fusile:鋳型でつくられた、鋳造の、ex:~から、~により、argento:銀、銀貨、suo,:自分自身から、それ自身から、in:~の中、~において、intelligentia:知性、sua:自分自身から、それ自身から、idola,:偶像、opus:細工、作り、製作物、作品、artificum:職人、名工、熟練工、名匠、totum,:凡ての、全体の、illis:それらに、彼らに、ipsis:そのもの、それ自身、dicentes,:言っている、sacrificantes:生け贄を捧げている、hominem,:人間、vitulos:子牛、若い雄牛、子馬、osculantur,:かわいがる、大事にする、接吻する、(接続法三人称複数現在dep)xiii 1, 2;
[2] `Ephraim':エフライム、pro:~として、~の代わりに、intelligentia,:知性、hic:ここに、この場に、propria,:固有の、自分の、固有性、自己、hoc est,:即ち、{2} pro:~として、~の代わりに、illis:それらから、彼らから、qui':その者達、non:否、a:~から、~により、Domino:主、sapere:分別があること、賢明であること、判断力があること、se:自分達自身を、credunt:信じる、et:~と、および、volunt;:欲する、` fusile:鋳型でつくられた、鋳造の、ex:~から、~により、argento:銀、銀貨、suo':自分自身から、それ自身から、pro:~として、~の代わりに、bono:善、falsificato';:曲解された、虚偽化された、にせの、偽造された、`opus:細工、作り、努め、努力、仕事、働き、製作物、作品、行い、artificum:職人、名工、熟練工、名匠、totum':凡ての、全体の、pro:~として、~の代わりに、intelligentia:知性、propria;:固有の、自分の、固有性、自己、qui:その者達、tales:このような、次ぎのような、sunt,:ある、dicuntur:言われる、(t)osculari:接吻すること、(dep)vitulos,:子牛、若い雄牛、子馬、hoc est,:即ち、magiam:魔術、魔法、amplecti:重んずること、喜んで受け入れること、歓迎すること、(dep)et:~と、および、ei:それに、彼に、se:自分自身を、それ自身を、adjungere::接合すること、結ぶこと、結びつけること、in:~の中、~において、Libro:書、Primo:第一の、最初の、Regum,:列王記、
Jehovah:エホバ、dixit:言った、ad:~に、~へ、Eliam,:エリヤ、Superesse:残っていること、生き残っていること、feci:行なった、為した、(一人称単数完了)in:~の中、~において、Israele:イスラエル、septem:7、millia,:数千、omnia:凡ての、全体の、genua:ひざ、quae:それらは、そのことらは、non:否、incurvaverunt:曲げた、かがめた、se:自分自身を、baali,:バール、(太陽神)et:また、そして、omne:凡ての、全体の、os:口、quod:こと、それ、そのこと、non:否、osculatum est:接吻した、illum,:彼を、xix 18;`osculari':接吻すること、(dep)pro:~として、~の代わりに、{3} ex:~から、~により、affectione:情愛、se:自分自身を、conjungere,:連結すること、結合すること、ita:このように、従って、colere.:礼拝すること、尊重すること、

3574.「そして、彼(ヤコブ)は近寄り、同時に彼(イサク)に接吻した」が、現存と結合を意味することは、「近付くこと」の意味が居合わせることであることから、また「接吻すること」の意味が情愛による結合、或いは連結であることから知られよう。3573番(を参照)、「接吻すること」がそれを意味することは聖言の中の他の箇所からもまた明らかである。例えばダビデの書において、
「恐怖の中でエホバに仕えよ、...彼(エホバ)が怒らないように、またあなた達が道の途中で死なないように、御子に接吻せよ、なぜなら、エホバ御自身の憤りが激怒するであろうからであり、エホバ御自身の中で信じている凡ての者達は祝福された者達であるからである。」詩篇、2.11,12、ここでは主について(記述されている)。その方の神的な人間性が「御子」である。「御子御自身に接吻すること」は愛の信仰によってエホバ御自身に連結されることである。同書において、
「慈悲と真実は出会い、また正義と平和は接吻すべきである。」詩篇、85.10、(ここで)「正義と平和は接吻すべきである」は、それら自身が連結すべきであることとして(記述されている)。ホセア書において、
「エフライムは恐ろしきことを語った。...そしてバール(太陽神)によって罪ある者と為された。...今や、彼らは罪を犯すことを繰り返し自分達のために自分の銀により自分の知性で鋳造の偶像を作る。(それらの)凡ては職人の細工であり、それらに自分達で人間を生け贄に捧げ子牛に接吻せよと言っている。」13. 1, 2、
[2]「エフライム」は知性として(記述されており)、ここでは(人間)固有の(知性である)。即ち主から賢明であることを信じ、また欲するのではなく自分達自身を(賢明であることを信じ、また欲する)者達として(記述されている)。「自分の銀からの鋳造」は偽造された善として、「(それらの)凡ては職人の細工」は(人間)固有の知性として(記述されている)。そのような者達は子牛に接吻することが言われている。即ち魔術を歓迎することとそれに自分達自身を結びつけること(が言われている)。列王記Ⅰ、の書において、
「エホバはエリヤに言われた。バールに自分をかがめなかった凡てのひざとそれに接吻しなかった凡ての口をイスラエルの中で七千残っていることを私は為した。」19.18、(ここで)「接吻すること」は情愛により連結することとして、従って礼拝すること(として記述されている)。

3575. `Et odoratus est odorem vestium illius': quod significet gratum ex boni vero quod percepit, constat ex significatione `odoris' quod sit gratum, de qua n. 925, et `odorari' quod sit percipere quod gratum; et ex significatione `vestium' quod sit verum, de qua n. 297, 1073, 2576; quae quia erant Esavi, qui hic est `illius,' et per `Esavum' repraesentatur bonum naturalis, est boni verum quod significatur. Boni verum est illud quod per influxum rationalis immediatum et mediatum, de quo {1}supra n. (x)3573, in naturali producitur; hoc verum erat quod desiderabatur; sed quia illud per immediatum influxum a rationalis bono produci non posset, nisi simul per mediatum, hoc est, per rationalis verum, et hoc non nisi per plura media, quae sunt illa quae per `Esavum et Jacobum' in sensu interno hic describuntur, ideo per `odorari odorem vestium illius' significatur boni verum, quod percipiebatur'.

3575. `Et:また、そして、odoratus est:嗅がれた、odorem:匂い、香り、vestium:衣服、衣装、illius'::彼の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、gratum:快い、喜ばしい、ex:~から、~により、boni:善、vero:真理、quod:こと、それ、そのこと、percepit,:理解した、認めた、認識した、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`odoris':匂い、香り、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、gratum,:快い、喜ばしい、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、925, et:また、そして、`odorari':嗅がれること、探求されること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、percipere:理解すること、認めること、認識すること、quod:こと、それ、そのこと、gratum;:快い、喜ばしい、et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`vestium':衣服、衣装、quod:こと、それ、そのこと、 sit:ある、verum,:真理、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、297, 1073, 2576; quae:それらは、そのことらは、quia:なぜなら、ので、erant:あった、Esavi,:エサウ、qui:その者達、hic:ここに、この場に、est:ある、`illius,':彼の、et:また、そして、per:~を通して、~によって、`Esavum':エサウ、repraesentatur:象徴される、表象される、bonum:善、naturalis,:自然的な、自然の、est:ある、boni:善、verum:真理、quod:こと、それ、そのこと、significatur.:意味される、
Boni:善、verum:真理、est:ある、illud:それは、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、influxum:流入、影響、rationalis:理性的な、理性、immediatum:直接の、直接的な、et:~と、および、mediatum,:間接の、間接的な、de:~について、quo:それから、そのことから、{1}supra:上に、上部に、n.:番号、(x)3573, in:~の中、~において、naturali:自然的な、自然の、producitur;:生み出される、生まれる、hoc:これは、verum:真理、erat:あった、quod:こと、それ、そのこと、desiderabatur;:憧れた、熱望された、sed:しかし、quia:なぜなら、ので、illud:それは、per:~を通して、~によって、immediatum:直接の、直接的な、influxum:流入、影響、a:~から、~により、rationalis:理性的な、理性、bono:善、produci:引き出されること、連れ出されること、non:否、posset,:出来た、可能であった、nisi:~以外、もし~でなければ、simul:一緒に、同時に、per:~を通して、~によって、mediatum,:間接の、間接的な、hoc est,:即ち、per:~を通して、~によって、rationalis:理性的な、理性、verum,:真理、et:また、そして、hoc:これは、non:否、nisi:~以外、もし~でなければ、per:~を通して、~によって、plura:より多くの、多数の、media,:手段、媒介、中間、quae:それらは、そのことらは、sunt:ある、illa:それらは、quae:それらは、そのことらは、per:~を通して、~によって、` Esavum:エサウ、et:~と、および、Jacobum':ヤコブ、in:~の中、~において、sensu interno:内意、hic:ここに、この場に、describuntur,:述べられる、記述される、ideo:それ故、そのために、per:~を通して、~によって、`odorari:嗅がれること、探求されること、odorem:匂い、香り、vestium:衣服、衣装、illius':彼の、significatur:意味される、boni:善、verum,:真理、quod:こと、それ、そのこと、percipiebatur'.:理解された、認識された、認められた、

3575.「そして彼(イサク)は彼の衣服の匂いを嗅いだ」が、認識した善の真理からの快いものを意味することは、「匂い」の意味が快いものであることから知られよう。そのことについては925番(に示された)。また「嗅がれること」が快いものを認識することであることから、また「衣服」の意味が真理であることから(知られよう)。そのことについては297, 1073, 2576番(に示された)。ここで「彼の」はエサウ(の衣服で)あったので、また「エサウ」によって自然的な善が表象されているのでそれは善の真理である。
善の真理は直接的な、また間接的な理性への流入によって自然的なものの中に生み出される。そのことについては、上の3573番(に示された)。それが望まれた真理であったが、しかしそれは同時に間接的な(流入)によってでなければ、即ち理性的な真理によってでなければ、またそれは「エサウとヤコブ」によってここの内意の中に記述されている多くの手段によってでなければ理性的な善からの直接的な流入によっては引き出されることが出来なかったので、それ故「彼の衣服の匂いが嗅がれること」によって認識された善の真理が意味されている。