27-3576-1原典訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3576. `Et benedixit illi: quod significet conjunctionem ita, constat ex significatione `benedici' quod sit conjunctio de qua n. 3504, 3514, 3530, 3565. Ex singulis his quae de Esavo et Jacobo dicuntur, constare potest quod {1}rationalis bonum se intime conjunxerit cum bono naturalis, et per bonum ibi cum vero; `Jishak' enim repraesentat rationale quoad bonum, `Rebecca' rationale quoad verum, `Esau' bonum naturalis, et `Jacob' verum ejus; quod rationale quoad bonum, quod est `Jishak,' se conjunxerit intime cum bono naturalis quod est `Esau,' et non cum vero naturalis quod est `Jacob' nisi mediate, patet ex eo quod Jishak in mente habuerit Esavum cum benedictionem dixit ad Jacobum, {2}nec de Jacobo tunc cogitaverit, sed de Esavo; qui benedictionem dicit, benedicit illi de quo cogitat, non tunc illi de quo non cogitat; omnis benedictio exit ab interiore; quae ore pronuntiatur, in se ex velle et cogitare (x)benedicentis vitam habet, {3}inde essentialiter est ejus cui vult et de quo cogitat; qui excipit illam, et sic facit illam {4}suam, est sicut quod furatum quod alteri restituendum; quod Jishak cum benedixit, de Esavo cogitaverit et non de Jacobo, constare potest ex omnibus et singulis quae praecedunt, ut ex vers. 18, 19, ubi Jishak dixit ad Jacobum, `Quis tu fili mi? et dixit Jacob ad patrem suum, Ego Esau primogenitus tuus'; ex vers. 21-23, Dixit Jishak ad Jacobum, Accede quaeso et palpabo te fili mi, an tu is filius meus Esau, si non'; et postquam palpavit illum, dixit, `Vox vox Jacobi, et manus manus Esavi, et non agnovit illum'; tum ex vers. 24, `Et dixit, Tu is filius meus Esau? et dixit, Ego'; et tandem cum osculabatur illum, `Odoratus est odorem vestium illius,' nempe Esavi, et cum tunc {5}benedicebat, dixit, `Vide, odor filii mei'; inde constat quod per filium cui benedixit, non alius intellectus sit quam Esau; quare etiam cum ab Esavo audivit quod {6}fuisset Jacob, `horruit Jishak horrore magno valde,' vers. 33, `Et dixit, Venit frater tuus in fraude, vers. 35, quod autem Jacob retinuerit benedictionem, secundum illa quae dicuntur vers. 33-37, est quia verum per `Jacobum' repraesentatum quoad tempus apparenter dominaturum esset, ut supra aliquoties ostensum; [2] at post exactum reformationis et regenerationis tempus, tunc ipsum bonum quod intime latuit et inde disposuit omnia et singula quae apparuerunt esse veri seu quae verum sibi tribuerat, prodit et palam dominatur; quae significantur per illa quae Jishak ad Esavum dixit, `Super gladio tuo vives, et fratri tuo servies, et erit quando dominaris, et disrumpes jugum illius desuper collo tuo,' vers. 40; quorum sensus internus est quod quamdiu conjungitur verum bono, sit bonum inferiore loco {7}quoad apparentiam, sed quod priore loco erit; et tunc erit rationalis conjunctio cum bono naturalis, et per hoc cum vero; ac ita verum fiet boni; proinde tunc `Esau' repraesentabit ipsum bonum naturalis et `Jacob' ipsum verum ejus, conjuncta rationali; ita in supremo sensu Divinum Naturale Domini, `Esau' quoad Divinum Bonum, et `Jacob' quoad Divinum Verum ibi.

3576. `Et:また、そして、benedixit:祝福した、聖別した、illi::彼に、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、conjunctionem:連結、結合、ita,:このように、従って、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`benedici':祝福されること、聖別されること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3504, 3514, 3530, 3565.
Ex:~から、~により、singulis:別々の、個別の、his:これらから、quae:それらは、そのことらは、de:~について、Esavo:エサウ、et:~と、および、Jacobo:ヤコブ、dicuntur,:言われる、constare:知られること、明らかであること、potest:出来る、可能である、quod:こと、それ、そのこと、{1} rationalis:理性的な、理性、bonum:善、se:自分自身を、それ自身を、intime:内部へ、内部で、conjunxerit:連結した、結合した、cum:~と一緒に、~と、bono:善、naturalis,:自然的な、自然の、et:また、そして、per:~を通して、~によって、bonum:善、ibi:そこに、そこで、cum:~と一緒に、~と、vero;:真理、`Jishak':イサク、enim:なぜならば、~というのは、repraesentat:象徴する、表象する、rationale:理性、理性的な、quoad:~に関して、~に関する限り、bonum,:善、`Rebecca':リベカ、rationale:理性、理性的な、quoad:~に関して、~に関する限り、verum,:真理、`Esau':エサウ、bonum:善、naturalis,:自然的な、自然の、et:また、そして、`Jacob':ヤコブ、verum:真理、ejus;:それの、彼の、quod:こと、それ、そのこと、rationale:理性、理性的な、quoad:~に関して、~に関する限り、bonum,:善、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、`Jishak,':イサク、se:自分自身を、それ自身を、conjunxerit:連結した、結合した、intime:内部へ、内部で、cum:~と一緒に、~と、bono:善、naturalis:自然的な、自然の、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、`Esau,':エサウ、et:また、そして、non:否、cum:~と一緒に、~と、vero:真理、naturalis:自然的な、自然の、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、`Jacob':ヤコブ、nisi:~以外、もし~でなければ、mediate,:間接的に、間接に、patet:明らかである、ex:~から、~により、eo:それから、quod:こと、それ、そのこと、Jishak:イサク、in:~の中、~において、mente:心、精神、habuerit:持った、Esavum:エサウ、cum:その時、その場合、benedictionem:祝福、祝福を与えるもの、dixit:言った、ad:~に、~へ、Jacobum,:ヤコブ、{2} nec:否、de:~について、Jacobo:ヤコブ、tunc:その時、やがて、cogitaverit,:考えた、sed:しかし、de:~について、Esavo;:エサウ、qui:その者、benedictionem:祝福、祝福を与えるもの、dicit,:言う、benedicit:祝福する、illi:彼に、de:~について、quo:その者、cogitat,:考える、non:否、tunc:その時、やがて、illi:彼に、de:~について、quo:その者、non:否、cogitat;:考える、omnis:凡ての、全体の、benedictio:祝福、祝福を与えるもの、exit:出る、ab:~から、~により、interiore;:内的な、より内なる、quae:それらは、そのことらは、ore:口、pronuntiatur,:語られる、述べられる、発音される、布告される、発表される、in se:本質的に、本来、ex:~から、~により、velle:欲すること、et:~と、および、cogitare:考えること、(x)benedicentis:祝福している、vitam:生命、habet,:持つ、有す、{3} inde:それ故、そこから、essentialiter:本質的に、est:ある、ejus:それの、彼の、cui:その者に、vult:欲する、et:~と、および、de:~について、quo:その者、cogitat;:考える、qui:その者、excipit:受け取る、保護する、illam,:それを、et:また、そして、sic:そのように、こうして、facit:行なう、為す、illam:それを、{4}suam,:自分自身を、est:ある、sicut:~の如く、~のように、quod:こと、それ、そのこと、furatum:盗まれた、quod:こと、それ、そのこと、alteri:他の方の、異なった、restituendum;:元へ戻されるべき、回復されるべき、(未来受動分詞)quod:こと、それ、そのこと、Jishak:イサク、cum:その時、その場合、benedixit,:祝福した、聖別した、de:~について、Esavo:エサウ、cogitaverit:考えた、et:~と、および、non:否、de:~について、Jacobo,:ヤコブ、constare:知られること、明らかであること、potest:出来る、可能である、ex:~から、~により、omnibus:凡ての、全体の、et:~と、および、singulis:別々の、個別の、quae:それらは、そのことらは、praecedunt,:先行する、先んずる、ut:~のように、例えば、ex:~から、~により、vers.:節、18, 19, ubi:そこで、その場所、Jishak:イサク、dixit:言った、ad:~に、~へ、Jacobum,:ヤコブ、`Quis:誰が、誰か、tu:あなたは、fili:息子よ、(呼格)mi?:私よ(呼格)、et:また、同時に、dixit:言った、Jacob:ヤコブ、ad:~に、~へ、patrem:父、suum,:自分自身を、それ自身を、Ego:私は、Esau:エサウ、primogenitus:長子、初子、tuus';:あなたの、ex:~から、~により、vers.:節、21-23,
Dixit:言った、Jishak:イサク、ad:~に、~へ、Jacobum,:ヤコブ、Accede:近寄れ、近づけ、接近せよ、(命令形)quaeso:願う、懇願する、どうぞ、求める、(一人称単数現在)et:また、実際、palpabo:なでる、さする、触る、(一人称単数未来)te:あなたを、fili:息子よ、(呼格)mi,:私よ、(呼格)an:~かあるいは、~かそれとも、tu:あなたは、is:彼は、それは、filius:息子、meus:私の、Esau,:エサウ、si non';:確実に、必ずや、et:また、そして、postquam:~の後、~した後で、palpavit:なでた、さすった、触った、illum,:彼を、dixit,:言った、`Vox:言葉、声、vox:言葉、声、Jacobi,:ヤコブ、et:また、しかるに、manus:手、manus:手、Esavi,:エサウ、et:また、そして、non:否、agnovit:認めた、承認した、illum';:彼を、tum:その上、更に、ex:~から、~により、vers.:節、24,
`Et:また、そして、dixit,:言った、Tu:あなたは、is:彼に、filius:息子、meus:私の、Esau?:エサウ、et:また、そして、dixit,:言った、Ego';:私は、et:また、そして、tandem:遂に、最後に、とうとう、cum:その時、その場合、osculabatur:かわいがった、大事にした、接吻した(dep)、illum,:彼を、`Odoratus est:嗅いだ、odorem:匂い、香り、vestium:衣服、衣装、illius,':彼の、nempe:正確には、即ち、Esavi,:エサウ、et:また、そして、cum:その時、その場合、tunc:その時、やがて、{5}benedicebat,:祝福した、dixit,:言った、`Vide,:見よ、(命令形)odor:匂い、香り、filii:息子、mei';:私の、inde:それ故、そこから、constat:知られる、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、filium:息子、cui:その者に、benedixit,:祝福した、聖別した、non:否、alius:他のもの、異なった、intellectus sit:意味された、quam:~を除いて、~の外は、Esau;:エサウ、quare:それ故に、etiam:~もまた、更に、cum:その時、その場合、ab:~から、~により、Esavo:エサウ、audivit:聞いた、quod:こと、それ、そのこと、{6} fuisset:あった、Jacob,:ヤコブ、`horruit:恐ろしかった、身震いした、Jishak:イサク、horrore:恐怖感、身震いすること、magno:偉大な、大きな、valde,':大いに、著しく、非常に、vers.:節、33,
`Et:また、そして、dixit,:言った、Venit:行った、来た、frater:兄弟、tuus:あなたの、in:~の中、~において、fraude,:誤り、不正行為、詐欺、ごまかし、vers.:節、35, quod:こと、それ、そのこと、autem:しかし、他方において、Jacob:ヤコブ、retinuerit:保持した、維持した、持ち続けた、benedictionem,:祝福、祝福を与えるもの、secundum:~に従って、~に沿って、illa:それらを、quae:それらは、そのことらは、dicuntur:言われる、vers.:節、33-37,
est:ある、quia:なぜなら、ので、verum:真理、per:~を通して、~によって、`Jacobum':ヤコブ、repraesentatum:象徴された、表象された、quoad:~に関して、~に関する限り、tempus:時、時間、期間、時期、時代、apparenter:外観上は、うわべは、表面上は、見たところでは、dominaturum esset,:支配した、ut:~のように、~として、supra:上に、上部に、aliquoties:数回、数度、ostensum;:示された、

3576.「また彼(イサク)は彼(ヤコブ)を祝福した」が、そのように連結を意味することは、「祝福されること」の意味が連結であることから知られよう。そのことについては3504, 3514, 3530, 3565番(に示された)。
エサウとヤコブについて言われている個々のことから理性の善がそれ自身を内部で自然的な善と連結し、またそこの善によって真理と(連結した)ことを知られることが出来よう。というのは「イサク」は善に関する理性を表象するからであり、「リベカ」は真理に関する理性(を表象するからであり)、「エサウ」は自然的な善、また「ヤコブ」はその真理(を表象するからである)。「イサク」である善に関する理性がそれ自身を内部で「エサウ」である自然的な善と連結したこと、また「ヤコブ」である自然的な真理とは間接的でなければ(連結)しなかったことはイサクがヤコブに祝福を言った時、ヤコブについてではなくその時エサウについて考えていたことから明らかである。祝福を言う者は彼が考える者について祝福するのであって、その時、彼が考えていない者については(祝福)しない。凡ての祝福は内的なものから出るのであって、口が(それを)述べる。本来、欲することと考えることから祝福している者の生命を持つ。それ故、本質的に(祝福は)彼(祝福する者)が欲する者とその者について考える者のものである。それ(他の者の祝福)を受け取る者、またそのようにそれを自分自身(のものと)為す者は返されなければならない他の者の盗まれたもの(を受け取るようなものである)。イサクが祝福した時はエサウについて考えていたのであってヤコブについて(考えていたのでは)ないことは先行する全体的なものと個別的なものから知られることが出来よう。
例えば18, 19節からは、そこでイサクはヤコブに言った。「私の息子よ、あなたは誰だ? 同時に、ヤコブはその父に言った。私はあなたの長子エサウです。」
21-23節からは、(そこでイサクはヤコブに言った。)
「私の息子よ、どうぞ(私に)近づけ、あなたが確実に私のその息子エサウであるかどうか、実際、私はあなたを触らなければならない。そして彼(ヤコブ)に触った後で言った。声はヤコブの声だが、しかるに手はエサウの手だ。そして、彼(イサク)は彼(ヤコブ)を認めなかった。」
更に、24節からは、
「また、彼(イサク)は彼(ヤコブ)にあなたは私の息子エサウかと言った。同時に、彼(ヤコブ)は私ですと言った。」そして遂に彼(ヤコブ)に接吻した時、「彼(エサウ)の衣服の匂いを嗅いで祝福した時に言った。見よ、私の息子の匂い。」それ故、彼(イサク)が祝福した息子によってエサウを除いて他の者は意味されなかったことが知られよう。それ故に、エサウからそれがヤコブであったことを聞いた時、「イサクは著しく大きな恐怖感で身震いした。」33節、
「そして、彼(イサク)は言った。あなたの弟が来てごまかした。」35節、
しかし、ヤコブが祝福を保持したことは、33-37節に言われたことに従っている。なぜなら、上に何度か示されたように、ヤコブによって表象された真理が外観上時間に関して支配したからである。