27-3586~3593原典訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3586. `Et fuit, quemadmodum absolvit Jishak benedicere Jacobo': quod significet cum conjunctio prima ita facta, constat ex significatione `benedicere' quod sit conjunctio, de qua supra n. 3504, 3514, 3530, 3565, 3584; ita `quemadmodum absolvit benedicere' quod sit cum conjunctio facta, quod prima fuerit cum vero quod repraesentatur per Jacobum, ex illis quae supra dicta sunt, patet.

3586. `Et:また、そして、fuit,:あった、quemadmodum:~のように、そのように、言わば、absolvit:完成した、仕上げた、終えた、終了した、Jishak:イサク、benedicere:祝福すること、Jacobo'::ヤコブ、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、cum:その時、その場合、conjunctio:連結、結合、prima:第一の、最初の、始めの、、ita:このように、従って、facta,:為された、行われた、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`benedicere':祝福すること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio,:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、supra:上に、上部に、n.:番号、3504, 3514, 3530, 3565, 3584; ita:このように、従って、` quemadmodum:~のように、そのように、言わば、absolvit:完成した、仕上げた、終えた、終了した、benedicere':祝福すること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、cum:その時、その場合、conjunctio:連結、結合、facta,:為された、行われた、quod:こと、それ、そのこと、prima:第一の、最初の、始めの、fuerit:あった、cum:~と一緒に、~と、vero:真理、quod:こと、それ、そのこと、repraesentatur:象徴される、表象される、per:~を通して、~によって、Jacobum,:ヤコブ、ex:~から、~により、illis:それらから、彼らから、quae:それらは、そのことらは、supra:上に、上部に、dicta sunt,:言われた、patet.:明らかである、

3586.「そしてそれがあった。そのようにイサクがヤコブに祝福することを終えた」が、最初の連結がそのように為された時を意味することは、「祝福すること」の意味が連結であることから知られよう。そのことについては、上の3504, 3514, 3530, 3565, 3584番(に示された)。従って、「そのように祝福することを終えた」が、ヤコブによって表象される真理との最初の連結が為された時であることは、上に言われたことから明らかである。

3587. `Et fuit tantum exeundo exivit Jacobo ex faciebus Jishaki patris sui': quod significet status progressionem et mutationem, constat ex significatione `exeundo exire (c)a faciebus' quod sit cum illa quae per `Jacobum' repraesentata sunt, desierunt, ita cum status mutatus, nam nunc de Esavo agitur, {1}et in sensu interno de bono naturalis, quomodo hoc prodit ex intimo, ut supra dictum, seque manifestat, et exacta per ministerium veri reformatione dominium habet.

3587. `Et:また、そして、fuit:あった、tantum:それだけ、それほど、exeundo:出て行くことで、exivit:出た、Jacobo:ヤコブ、ex:~から、~により、faciebus:顔、容貌、Jishaki:イサク、patris:父、sui'::自分自身の、それ自身の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、status:状態、性質、progressionem:進行、進展、前進、et:~と、および、mutationem,:変化、推移、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`exeundo:出て行くことで、exire:出ること、出て行くこと、(c)a:~から、~により、faciebus':顔、容貌、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、cum:その時、その場合、illa:それらは、quae:それらは、そのことらは、per:~を通して、~によって、`Jacobum':ヤコブ、repraesentata sunt,:象徴された、表象された、desierunt,:終えた、中止した、ita:このように、従って、cum:その時、その場合、status:状態、性質、mutatus,:変えられた、代えられた、nam:なぜなら、というのも、nunc:今から、すぐに、de:~について、Esavo:エサウ、agitur,:述べられる、取り扱われる、{1} et:また、そして、in:~の中、~において、sensu interno:内意、de:~について、bono:善、naturalis,:自然的な、自然の、quomodo:どのように、どうして、どのようにして、hoc:これは、prodit:生み出す、もたらす、ex:~から、~により、intimo,:最内部の、最奥の、ut:~のように、~として、supra:上に、上部に、dictum,:言われた、seque:またそれ自身を、(se+que)manifestat,:明らかにする、明瞭にする、et:また、そして、exacta:過ぎ去った、終わった、per:~を通して、~によって、ministerium:奉仕、任務、助力、veri:真理、reformatione:改心、改良、dominium:支配、主権、支配権、habet.:持つ、有す、

3587.「またヤコブがその父イサクの顔から出て行くことで出ると」が、状態の進行と変化を意味することは、「顔から出て行くことで出ること」の意味が「ヤコブ」によって表象されたものが終えた時であることから知られよう。そのように状態が変えられた時である。なぜなら、今からはエサウについて述べられるからであり、また内意において自然的な善について述べられるからである。上に言われたように、最内部からそれをどのようにしてもたらすか、またそれ自身を(どのように)明らかにするか、そして真理の助力により改心が終わるとそれが(どのように)支配権を持つか(が述べられるからである)。

3588. `Et Esau frater ejus venit e venatione sua': quod significet boni verum et ejus adventum, constat ex repraesentatione `Esavi' quod sit bonum naturalis, de qua supra; ex significatione `venire' quod sit adventus; et ex significatione `venationis' quod sit verum quod ex bono, de qua n. 3501.

3588. `Et:また、同時に、Esau:エサウ、frater:兄弟、ejus:それの、彼の、venit:行った、来た、帰った、e:~から、~により、venatione:狩猟、sua'::自分自身から、それ自身から、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、boni:善、verum:真理、et:~と、および、ejus:それの、彼の、adventum,:到着、~へ来る、constat:知られる、ex:~から、~により、repraesentatione:象徴、表象、`Esavi':エサウ、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、bonum:善、naturalis,:自然的な、自然の、de:~について、qua:それから、そのことから、supra;:上に、上部に、ex:~から、~により、significatione:意味、`venire':来ること、帰ること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、adventus;:到着、~へ来る、et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`venationis':狩猟、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum:真理、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、bono,:善、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3501.

3588.「同時に、彼の兄エサウがその狩猟から帰って来た」が、善の真理とその到着を意味することは、「エサウ」の表象が自然的な善であることから知られよう。そのことについては上に(示された。また)、「帰ること」の意味が到着であることから、また「狩猟」の意味が善からの真理であることから(知られよう)。そのことについては3501番(に示された)。

3589. `Et fecit etiam is cupedias, et adduxit patri suo': quod significet desiderabilia et delectabilia Divino Rationali, constat ex significatione `cupediarum' quod sint jucunda quae boni et amoena quae veri, de qua n. 3502, 3536; jucunda quae boni, sunt desiderabilia, et amoena quae veri, delectabilia, nam affectio boni est quae desiderat, et tunc affectio veri quae delectat.

3589. `Et:また、そして、fecit:作った、為した、etiam:~もまた、更に、is:彼は、それは、cupedias,:ごちそう、珍味、et:また、そして、adduxit:持って来た、連れて来た、suo'::自分自身の、それ自身の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、desiderabilia:望ましい、好ましい、et:~と、および、delectabilia:楽しい、愉快な、Divino:神的な、Rationali,:理性的な、理性、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`cupediarum':ごちそう、珍味、quod:こと、それ、そのこと、sint:ある、jucunda:愉快、楽しい、quae:それらは、そのことらは、boni:善、et:~と、および、amoena:魅力的な、快い、quae:それらは、そのことらは、veri,:真理、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3502, 3536; jucunda:愉快、楽しい、quae:それらは、そのことらは、boni,:善、sunt:ある、desiderabilia,:望ましい、好ましい、et:また、そして、amoena:魅力的な、快い、quae:それらは、そのことらは、veri,:真理、delectabilia,:楽しい、愉快な、喜び、nam:なぜなら、というのも、affectio:情愛、boni:善、est:ある、quae:それらは、そのことらは、desiderat,:願う、望む、et:また、そして、tunc:その時、やがて、affectio:情愛、veri:真理、quae:それらは、そのことらは、delectat.:喜ばせる、楽しむ、喜ぶ、

3589.「そして、彼(エサウ)もまたご馳走を作り、またその父に持って来た」が、神的な理性の好ましいものと楽しいものを意味することは、「ご馳走」の意味が善の楽しいものと真理の快いものであることから知られよう。そのことについては3502, 3536番(に示された)。善の楽しいものは好ましいものであり、また真理の快いものは喜びである。なぜなら、善への情愛が望み、またその時、真理への情愛が喜ぶからである。

3590. `Et dixit patri suo, Surgat pater meus, et edat e venatione filii sui': quod significet ut appropriaret sibi boni naturalis verum, constat ex repraesentatione `Jishaki,' qui hic est pater, quod sit rationalis bonum, de qua saepius prius; ex significatione `edere' quod sit appropriare, de qua n. 2187, 2343, 3168, 3513 f.; et ex significatione `venationis' quod sit boni
naturalis verum, de qua mox supra n. 3588.

3590. `Et:また、そして、dixit:言った、patri:父、suo,:自分自身の、それ自身の、Surgat:立ち上がる、起きる、(接続法三人称単数現在)pater:父、(呼格)meus,:私の、et:また、そして、edat:食べる、食う、(接続法三人称単数現在)e:~から、~により、venatione:狩猟、獲物、filii:息子、sui'::自分自身を、それ自身を、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、ut:~のために、こと、~するように、appropriaret:専有した、自分のものにした、sibi:自分自身に、それ自身に、boni:善、naturalis:自然的な、自然の、verum,:真理、constat:知られる、ex:~から、~により、repraesentatione:象徴、表象、`Jishaki,':イサク、qui:その者、hic:ここに、この場に、est:ある、pater,:父、(呼格)quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、rationalis:理性的な、理性、bonum,:善、de:~について、qua:それから、そのことから、saepius:たびたび、しばしば、(比較級)prius;:以前に、前に、ex:~から、~により、significatione:意味、`edere':食べること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、appropriare,:専有すること、自分のものにすること、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、2187, 2343, 3168, 3513 f.;:終わり、et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`venationis':狩猟、獲物、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、boni:善、naturalis:自然的な、自然の、verum,:真理、de:~について、qua:それから、そのことから、mox:直ぐ前に、直ぐ後に、supra:上に、上部に、n.:番号、3588.

3590.「そしてその父に言った。私の父よ、起き給え、そしてその息子の獲物から食べ給え」が、自然的な善の真理を自分自身に専有することを意味することは、ここの「イサク」の表象が理性的な善であることから知られよう。そのことについては前にしばしば(示された。また)「食べること」の意味が専有することであることから(知られよう)。そのことについては2187, 2343, 3168番、3513番の終わり(に示された)。また「獲物」の意味が自然的な善の真理であることから(知られよう)。そのことについては、上の3588番(に示された)。

3591. `Propterea ut benedicat mihi anima tua': quod significet ut conjungeret, constat a significatione `benedici' quod sit conjunctio, de qua etiam supra n. 3504, 3514, 3530, 3565, 3584.

3591. `Propterea:このために、この理由で、それ故に、ut:~のために、こと、~するように、benedicat:祝福する、mihi:私に、anima:霊魂、魂、tua'::あなたの、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、ut:~のために、こと、~するように、conjungeret,:連結した、結合した、constat:知られる、a:~から、~により、significatione:意味、`benedici':祝福されること、聖別されること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio,:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、etiam:~もまた、更に、supra:上に、上部に、n.:番号、3504, 3514, 3530, 3565, 3584.

3591.「あなたの霊魂が私を祝福することのために」が、連結するためにを意味することは、「祝福されること」の意味が連結であることから知られよう。そのことについては、上の3504, 3514, 3530, 3565, 3584番(に示された)。

3592. `Et dixit ei Jishak pater ejus, Quis tu? et dixit, Ego filius tuus, primogenitus tuus Esau': quod significet statum perceptionis de bono naturali et vero inde, constat ex illis quae supra n. 3548-3550, ad vers. 18 et 19, dicta sunt, ubi similia verba.

3592. `Et:また、同時に、dixit:言った、ei:彼に、Jishak:イサク、pater:父、ejus,:それの、彼の、Quis:誰が、誰が居るだろうか、tu?:あなたは、et:また、同時に、dixit,:言った、Ego:私は、filius:息子、tuus,:あなたの、primogenitus:長子、初子、tuus:あなたの、Esau'::エサウ、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、statum:状態、性質、perceptionis:理解、認識、de:~について、bono:善、naturali:自然的な、自然の、et:~と、および、vero:真理、inde,:それ故、そこから、constat:知られる、ex:~から、~により、illis:それらから、彼らから、quae:それらは、そのことらは、supra:上に、上部に、n.:番号、3548-3550, ad:~に、~へ、vers.:節、18 et:~と、および、19, dicta sunt,:言われた、ubi:そこで、その場所、similia:同様な、等しい、verba.:言葉、語、

3592.「同時に、その父イサクは彼(エサウ)に言った。あなたは誰だ? 同時に、彼(エサウ)は言った。私はあなたの息子、あなたの長子エサウです」が、自然的な善とそこからの真理ついての認識の状態を意味することは、上の3548-3550番の18節と19節に言われたことから知られよう。そこで同様な言葉(が言われている)。

3593. `Et horruit Jishak horrore magno usque valde': quod significet alterationem magnam circa status inversionem, constat ex significatione `horroris' quod sit alteratio; quod sit circa status inversionem, patet ab illis quae supra dicta sunt de bino statu hominis qui regeneratur, de statu antequam regeneratus est et de statu postquam regeneratus est; quod nempe in statu antequam regeneratus est, vera apparenter dominentur, at in statu postquam regeneratus est, vera cedant et bonum recipiat dominium, de quibus videantur quae prius saepius ostensa sunt, n. 1904, 2063, 2189, 2697, 2979, 3286, 3288, 3310 f., 3325, 3330, 3332, 3336, 3470, 3509, 3539, 3548, 3556, 3563, 3570, 3576, 3579.

3593. `Et:また、そして、horruit:恐ろしかった、身震いした、Jishak:イサク、horrore:恐怖感、身震いすること、magno:偉大な、大きな、usque:それでもなお、続けざまに、valde'::大いに、著しく、非常に、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、alterationem:悪く変化、変更、magnam:偉大な、大きな、circa:~の周りに、~に関して、status:状態、性質、inversionem,:逆にされた、歪められた、constat:知られる、ex:~から、~により、significatione:意味、`horroris':恐怖感、身震いすること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、alteratio;:悪く変化、変更、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、circa:~の周りに、~に関して、status:状態、性質、inversionem,:逆にされた、歪められた、patet:明らかである、ab:~から、~により、illis:それらから、彼らから、quae:それらは、そのことらは、supra:上に、上部に、dicta sunt:言われた、de:~について、bino:善、statu:状態、性質、hominis:人間、qui:その者達、regeneratur,:再生される、de:~について、statu:状態、性質、antequam:~より前に、~より先に、regeneratus est:再生された、et:~と、および、de:~について、statu:状態、性質、postquam:~の後、~した後で、regeneratus est;:再生された、quod:こと、それ、そのこと、nempe:正確には、即ち、in:~の中、~において、statu:状態、性質、antequam:~より前に、~より先に、regeneratus est,:再生された、vera:諸々の真理、apparenter:外観上は、うわべは、表面上は、見たところでは、dominentur,:支配する、(dep)at:しかし、だが聞き給え、in:~の中、~において、statu:状態、性質、postquam:~の後、~した後で、~する時に、regeneratus est,:再生された、vera:諸々の真理、cedant:譲歩する、屈服する、下位に立つ、劣る、et:~と、および、bonum:善、recipiat:受け入れる、受容する、dominium, 支配、主権、支配権、de:~について、quibus:それらから、そのことらから、videantur:見られる、認められる、quae:それらは、そのことらは、prius:以前に、前に、saepius:たびたび、しばしば、(比較級)ostensa sunt,:示された、1904, 2063, 2189, 2697, 2979, 3286, 3288, 3310 f.,:終わり、3325, 3330, 3332, 3336, 3470, 3509, 3539, 3548, 3556, 3563, 3570, 3576, 3579.

3593.「そして、イサクは続けざまに著しく大きな恐怖感で身震いした」が、逆にされた状態に関して悪い大きな変化を意味することは、「恐怖感」の意味が悪い変化であることから知られよう。それが逆にされた状態に関してであることは、上で再生される人間の善の性質について言われたことから明らかである。再生される前の状態と再生された後の状態について、即ち再生される前の状態においては外観上真理が支配するが、しかし再生された後の状態では真理は下位に立ち、また善が主権を受け入れる。それらのことについては前にしばしば示された。1904, 2063, 2189, 2697, 2979, 3286, 3288番、3310番の終わり、3325, 3330, 3332, 3336, 3470, 3509, 3539, 3548, 3556, 3563, 3570, 3576, 3579番(を参照)、