28-3680~3685原典訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3680. `Et miserit illum Paddanem Aram': quod significet initium existentiae per cognitiones illius boni, constat ex significatione `miserit illum' quod sit initium existentiae, de qua supra n. 3674; et ex significatione `Paddanis Aram' quod sint cognitiones veri, de qua n. 3664; cognitiones boni dicuntur quia omnia vera sunt cognitiones boni; vera quae non ex bono, {1}aut quae non spectant bonum ut finem, non sunt vera; at quatenus spectant doctrinam, dicuntur cognitiones veri.

3680. `Et:また、そして、miserit:派遣した、行かせた、(三人称単数未完了、接続法三人称単数完了)illum:それを、彼を、Paddanem Aram'::パダンアラム、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、initium:開始、始まり、初期、existentiae:存在、存在の事実、per:~を通して、~によって、cognitiones:知識、概念、illius:それの、彼の、boni,:善、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、` miserit:派遣した、行かせた、(三人称単数未完了、接続法三人称単数完了)illum':それを、彼を、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、initium:開始、始まり、初期、existentiae,:存在、存在の事実、de:~について、qua:それから、そのことから、supra:上に、上部に、n.:番号、3674; et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`Paddanis Aram':パダンアラム、quod:こと、それ、そのこと、sint:ある、cognitiones:知識、概念、veri,:真理、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3664; cognitiones:知識、概念、boni:善、dicuntur:言われる、quia:なぜなら、ので、omnia:凡ての、全体の、vera:諸々の真理、sunt:ある、cognitiones:知識、概念、boni;:善、vera:諸々の真理、quae:それらは、そのことらは、non:否、ex:~から、~により、bono,:善、{1} aut:即ち、或いは、quae:それらは、そのことらは、non:否、spectant:目指す、関係する、bonum:善、ut:~のように、~として、finem,:目的、意図、non:否、sunt:ある、vera;:諸々の真理、at:しかし、だが聞き給え、quatenus:~の限り、~の程度まで、~の範囲まで、spectant:目指す、関係する、doctrinam,:教え、教義、dicuntur:言われる、cognitiones:知識、概念、veri.:真理、

3680.「また彼をパンダアラムへ行かせた(こと)」は、その善の概念(知識)による(主の神的な自然的なもの)の存在の開始を意味することは、「彼を行かせた」の意味が(主の神的な自然的なもの)の存在の開始を意味することから知られよう。そのことについては、上の3674番(に示された)。また「パダンアラム」の意味が真理の概念(知識)であることから知られよう。そのことについては3664番(に示された)。凡ての真理は善の概念(知識)なので善の知識が言われている。真理は善からでなければ、或いは目的として善を目指すのでなければ真理ではない。だが聞き給え、それら(真理)が教義に関係する範囲で真理の概念(知識)と言われる。

3681. `Ad accipiendum sibi exinde mulierem': quod significet sic conjunctionem per affectionem veri, constat ex significatione `mulieris' quod sit affectio veri, de qua n. 1468, 2517, 3236, `quam accipere' est illi adjungi.

3681. `Ad:~のために、~へ、accipiendum:受け取ることへ、迎え入れることへ、sibi:自分自身に、それ自身に、exinde:それ故に、そこから、その後、mulierem'::女、婦人、妻、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、sic:そのように、こうして、conjunctionem:連結、結合、per:~を通して、~によって、affectionem:情愛、veri,:真理、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、`mulieris':女、婦人、妻、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、affectio:情愛、veri,:真理、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、1468, 2517, 3236, `quam:彼女を、accipere':取ること、迎えること、est:ある、illi:彼に、adjungi.:接合されること、結ばれること、

3681.「そこから女(妻)を自分に迎え入れる(娶る)ために(行かせたこと)」が、そのように真理への情愛による連結を意味することは、「女(妻)」の意味が真理への情愛であることから知られよう。そのことについては1468, 2517, 3236番(に示された。また)「彼女を迎え入れる(娶る)」が彼に結ばれることであることから知られよう。

3682. `In benedicendo eum illi, et praeceperit super illum, dicendo': quod significet ut conjunctio fieret, reflexionem et inde perceptionem, constat ex significatione `benedici' quod sit conjunctio, de qua n. 3504, 3514, 3530, 3565, 3584; et ex significatione `praecipere et dicere' quod sit reflexio et inde perceptio, de qua n. 3661.

3682. `In:~の中、~において、benedicendo:祝福することで、聖別することで、eum:彼を、それを、illi,:彼に、et:また、そして、praeceperit:命じた、super:~の上に、~の上へ、illum,:それを、彼を、dicendo'::言うことに、言うことで、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、ut:~のために、こと、~するように、conjunctio:連結、結合、fieret,:為された、行われた、reflexionem:考慮、反省、熟考、et:~と、および、inde:それ故、そこから、perceptionem,:理解、認識、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、`benedici':祝福されること、聖別されること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio,:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3504, 3514, 3530, 3565, 3584; et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`praecipere:命じること、et:~と、および、dicere':言うこと、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、reflexio:考慮、反省、熟考、et:~と、および、inde:それ故、そこから、perceptio,:理解、認識、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、3661.

3682.「それを彼に祝福することの中で、また彼に命じて言うことに」が、連結が為されるための考慮とそこからの認識を意味することは、「祝福されること」の意味が連結であることから知られよう。そのことについては3504, 3514, 3530, 3565, 3584番(に示された)。また「命じることと言うこと」の意味が熟考とそこからの認識であることから知られよう。そのことについては3661番(に示された)。

3683. `Non accipies mulierem a filiabus Canaan': quod significet quod non conjungeretur affectionibus falsi et mali, constat ex significatione `accipere mulierem' quod sit associari {1}et conjungi, et a significatione `filiarum Canaan' quod sint affectiones falsi et mali, de qua etiam supra n. 3662.

3683. `Non:否、accipies:迎え入れる、受け入れる、(二人称単数未来)mulierem:女、婦人、妻、a:~から、~により、filiabus:娘達、Canaan'::カナン、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、non:否、conjungeretur:連結された、結合された、affectionibus:情愛、falsi:間違った原理(信念)、et:~と、および、mali,:悪、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、` accipere:迎えること、受け入れること、mulierem':女、婦人、妻、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、associari:仲間となされること、結びつけられること、{1} et:~と、および、conjungi,:連結されること、結合されること、et:また、そして、a:~から、~により、significatione:意味、` filiarum:娘達、Canaan':カナン、quod:こと、それ、そのこと、sint:ある、affectiones:情愛、falsi:間違った原理(信念)、et:~と、および、mali,:悪、de:~について、qua:それから、そのことから、etiam:~もまた、更に、supra:上に、上部に、n.:番号、3662.

3683.「カナンの娘達から女(妻)を迎え入れる(娶る)な(と言った)こと」が、間違った原理と悪への情愛に連結されてはならないことを意味することは、「女(妻)を迎え入れる(娶る)こと」の意味が結び付けられることと連結されることであることから知られよう。また「カナンの娘達」の意味が間違った原理と悪への情愛であることから知られよう。そのことについてもまた上の3662番(に示された)。

3684. `Et audiverit Jacob ad patrem suum et ad matrem suam': [quod significet oboedientiam et affectionem,] constat a significatione `audire ad aliquem' seu auscultare quod sit oboedire, de qua n. 2542; quod `ad patrem et matrem,' significat oboedientiam ex affectione.

3684. `Et:また、そして、audiverit:聞いた、従った、Jacob:ヤコブ、ad:~に、~へ、patrem:父、suum:自分自身を、それ自身を、et:~と、および、ad:~に、~へ、matrem:母、suam'::自分自身を、それ自身を、[quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、oboedientiam:服従、従順、et:~と、および、affectionem,]:情愛、constat:知られる、明らかである、a:~から、~により、significatione:意味、`audire:聞くこと、ad:~に、~へ、aliquem':他の者、seu:即ち、或いは、auscultare:耳を傾けること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、oboedire,:服従すること、従順であること、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、2542; quod:こと、それ、そのこと、` ad:~に、~へ、patrem:父、et:~と、および、matrem,':母、significat:意味する、oboedientiam:服従、従順、ex:~から、~により、affectione.:情愛、

3684.「また、ヤコブがその父とその母に聞き従ったこと」が、服従と情愛を意味することは「他の者に聞き従うこと」、即ち「耳を傾けること」の意味が服従することであることから知られよう。そのことについては2542番(に示された)。「父と母に(聞き従う)」ことは情愛からの服従である。

3685. `Et iverit Paddanem Aram': quod significet ad imbuendum cognitiones boni et veri illius, constat ex significatione `ire' {1}et proficisci quod sit vitae ordo et institutum, de qua n. 1293, 3335, hic itaque ad imbuendum secundum ordinem, nempe cognitiones boni et veri illius quae significantur per `Paddanem Aram,' n. 3664, (x)3675.

3685. `Et:また、そして、iverit:行った、進んだ、Paddanem Aram'::パダンアラム、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、ad:~のために、~へ、imbuendum:教えることへ、cognitiones:知識、概念、boni:善、et:~と、および、veri:真理、illius,:それの、彼の、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、`ire':行くこと、{1} et:また、そして、proficisci:出発すること、旅立つこと、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、vitae:生命、ordo:秩序、順序、et:~と、および、institutum,:慣習、掟、取決め、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、1293, 3335, hic:ここに、この場に、itaque:そして従って、またそのように、またそれ故に、(=et ita)ad:~のために、~へ、imbuendum:教えることへ、secundum:~に従って、~に沿って、ordinem,:秩序、順序、nempe:正確には、即ち、cognitiones:知識、概念、boni:善、et:~と、および、veri:真理、illius:それの、彼の、quae:それらは、そのことらは、significantur:意味される、per:~を通して、~によって、`Paddanem Aram,':パダンアラム、n.:番号、3664, (x)3675.

3685.「そしてパンダアラムへ行ったこと」は、その善と真理の概念(知識)を教える(教えられる)ためにを意味することは、「行くこと」、また旅立つことの意味が生命の秩序と掟であることから知られよう。そのことについては1293, 3335番(に示された)。ここでもまたそのように「パダンアラムによって意味される善と真理の概念を秩序に従って教える(教えられる)ためである。3664, 3675番(を参照)、