30-3988~3992原典訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3988. Vers. 31-33. Et dixit, Quid dabo tibi? et dixit Jacob, Non
dabis mihi quicquam, si facis mihi verbum hoc; revertar, pascam,
gregem tuum custodiam. Transibo per omnem gregem tuum hodie,
removendo abinde omne pecus punctatum et maculosum, et omne pecus
nigrum in agnis, et maculosum et punctatum in capris, et erit
merces mea. Et respondebit mihi justitia mea in die crastino, quia
venis super mercedem meam coram te, omne quod non est illud
punctatum et maculosum in capris, et nigrum in agnis, furatum illud
cum me. `Dixit, Quid dabo tibi?' significat cognitionem: `et dixit
Jacob' significat responsum: `Non dabis mihi quicquam, si facias
mihi verbum hoc' significat quod ex parte boni quod ex vero
adducetur: `revertar, pascam, gregem tuum custodiam' significat
quod bonum per Labanem significatum adhibendum usui: `transibo per
omnem gregem tuum hodie' significat quod percipit omne bonum quale
est: `removendo abinde omne pecus punctatum et maculosum'
significat quod separabitur omne bonum et verum quod ejus, cum quo
mixtum malum quod est `punctatum, et cum quo mixtum falsum quod est
`maculosum': `et omne pecus nigrum in agnis' significat proprium
innocentiae, quod est boni per Labanem significati: `et maculosum
et punctatum in capris' significat quod dein suum erit omne bonum
veri, in quo mixtum falsum et malum: `et erit merces mea'
significat quod a semet: `et respondebit mihi justitia mea'
significat sanctitatem Divinam quae ipsi: `in die crastino'
significat in aeternum: `quia venis super mercedem meam coram te'
significat proprium ipsius: `omne quod non est illud punctatum et
maculosum in capris' significat quod non ex bono per Labanem
intellecto est mixtum malo et falso in veri bonis: `et nigrum in
agnis' significat statum innocentiae primum: `furatum illud a me
significat quod ipsius non esset.

3988. Vers.:節、31-33. Et:また、同時に、dixit,:言った、Quid:何か?、どんな?、dabo:与える、授ける、(一人称単数未来)tibi?:あなたに、et:また、ところがしかし、dixit:言った、Jacob,:ヤコブ、Non:否、dabis:与える、(二人称単数未来)mihi:私に、quicquam,:何か、何でも、si:もし~なら、たとえ~でも、facis:行なう、為す、(二人称単数現在)mihi:私に、verbum:言葉、語、hoc;:これを、下記の、revertar,:引き返すであろう、帰るであろう、(一人称単数未来)pascam,:飼う、養う、(接続法一人称単数現在)gregem:(羊や山羊などの)群れ、tuum:あなたの、custodiam.:守る、保護する、(接続法一人称単数現在)
Transibo:通り過ぎる、過ぎ去る、越えて行く、(一人称単数未来)per:~を通して、~の間を、omnem:凡ての、全体の、gregem:(羊や山羊などの)群れ、tuum:あなたの、hodie,:今日、現在、removendo:除かれるべき、(未来受動分詞)abinde:そこから、それから、omne:凡ての、全体の、pecus:家畜、羊、punctatum:小さな斑点で覆われた、斑点入りの、et:~と、および、maculosum,:汚れた、染みで覆われた、斑点で覆われた、et:~と、および、omne:凡ての、全体の、pecus:家畜、羊、nigrum:黒い、肌の黒い、in:~の中、~において、agnis,:小羊、et:また、そして、maculosum:汚れた、染みで覆われた、斑点で覆われた、et:~と、および、punctatum:小さな斑点で覆われた、斑点入りの、in:~の中、~において、capris,:雌山羊、雄山羊、et:また、そして、erit:ある、(三人称単数未来)merces:賃金、商品、報酬、mea.:私の、
Et:また、そして、respondebit:答える、(三人称単数未来)mihi:私に、justitia:正義、公正、mea:私の、in:~の中、~において、die:日、crastino,:明日の、翌日の、quia:なぜなら、ので、venis:来る、行く、(二人称単数現在)super:~の上に、~の間に、mercedem:報酬、代価、meam:私の、coram:~の面前で、向かい合って、te,:あなたから、omne:凡ての、全体の、quod:こと、それ、そのこと、non:否、est:ある、illud:それは、punctatum:小さな斑点で覆われた、斑点入りの、et:~と、および、maculosum:汚れた、染みで覆われた、斑点で覆われた、in:~の中、~において、capris,:雌山羊、雄山羊、et:また、そして、nigrum:黒い、肌の黒い、in:~の中、~において、agnis,:小羊、furatum:盗まれた、illud:それは、cum:~と一緒に、~によって、me.:私から、
`Dixit,:言った、Quid:何か?、どんな?、dabo:与える、授ける、(一人称単数未来)tibi?':あなたに、significat:意味する、cognitionem::知識、概念、` et:また、ところがしかし、dixit:言った、Jacob':ヤコブ、significat:意味する、responsum::答え、返答、`Non:否、dabis:与える、(二人称単数未来)mihi:私に、quicquam,:何か、何でも、si:もし~なら、たとえ~でも、facis:行なう、為す、(二人称単数現在)mihi:私に、verbum:言葉、語、hoc':これを、下記の、significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、parte:部、部分、boni:善、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、vero:真理、adducetur::もたらされる、提示される、(三人称単数未来)`revertar,:引き返すであろう、帰るであろう、(一人称単数未来)pascam,:飼う、養う、(接続法一人称単数現在)gregem:(羊や山羊などの)群れ、tuum:あなたの、custodiam':守る、保護する、(接続法一人称単数現在)significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、bonum:善、per:~を通して、~によって、Labanem:ラバン、significatum:意味された、adhibendum:適用されるべき、引き入れられるべき、(未来受動分詞)usui::用、役立ち、`transibo:通り過ぎる、過ぎ去る、越えて行く、(一人称単数未来)per:~を通して、~の間を、omnem:凡ての、全体の、gregem:(羊や山羊などの)群れ、tuum:あなたの、hodie':今日、現在、significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、percipit:理解する、認識する、omne:凡ての、全体の、bonum:善、quale:どのような、どんな種類の、est::ある、`removendo:除かれるべき、(未来受動分詞)abinde:そこから、それから、omne:凡ての、全体の、pecus:家畜、羊、punctatum:小さな斑点で覆われた、斑点入りの、et:~と、および、maculosum':汚れた、染みで覆われた、斑点で覆われた、significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、separabitur:分けられる、分離される、(三人称単数未来受動)omne:凡ての、全体の、bonum:善、et:~と、および、verum:真理、quod:こと、それ、そのこと、ejus,:それの、彼の、cum:~と一緒に、~と、quo:それから、そのことから、mixtum:混合された、混ぜられた、雑多な、malum:悪、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、`punctatum',:小さな斑点で覆われた、斑点入りの、et:また、そして、cum:~と一緒に、~と、quo:それから、そのことから、mixtum:混合された、混ぜられた、雑多な、falsum:間違った原理(信念)、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、`maculosum'::汚れた、染みで覆われた、斑点で覆われた、` et:また、そして、omne:凡ての、全体の、pecus:家畜、羊、nigrum:黒い、肌の黒い、in:~の中、~において、agnis':小羊、significat:意味する、proprium:固有の、自分の、固有性、自己、innocentiae,:無垢、無邪気、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、boni:善、per:~を通して、~によって、Labanem:ラバン、significati::意味された、` et:また、そして、maculosum:汚れた、染みで覆われた、斑点で覆われた、et:~と、および、punctatum:小さな斑点で覆われた、斑点入りの、in:~の中、~において、capris':雌山羊、雄山羊、significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、dein:次いで、その後、その後は、suum:それ自身を、erit:ある、(三人称単数未来)omne:凡ての、全体の、bonum:善、veri,:真理、in:~の中、~において、quo:それから、そのことから、mixtum:混合された、混ぜられた、雑多な、falsum:間違った原理(信念)、et:~と、および、malum::悪、` et:また、そして、erit:ある、(三人称単数未来)merces:賃金、商品、報酬、mea':私の、significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、a:~から、~により、semet::自分自身、` et:また、そして、respondebit:答える、(三人称単数未来)mihi:私に、justitia:正義、公正、mea':私の、significat:意味する、sanctitatem:神聖さ、敬虔、Divinam:神的な、quae:それは、そのことは、ipsi::そのもの、それ自身、` in:~の中、~において、die:日、crastino':明日の、翌日の、significat:意味する、in:~の中へ、~に、aeternum::永遠、` quia:なぜなら、ので、venis:来る、行く、(二人称単数現在)super:~の上に、~の間に、mercedem:報酬、代価、meam:私の、coram:~の面前で、公然と、te':あなたから、significat:意味する、proprium:固有の、自分の、固有性、自己、ipsius::そのもの、それ自身、` omne:凡ての、全体の、quod:こと、それ、そのこと、non:否、est:ある、illud:それは、punctatum:小さな斑点で覆われた、斑点入りの、et:~と、および、maculosum:汚れた、染みで覆われた、斑点で覆われた、in:~の中、~において、capris':雌山羊、雄山羊、significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、non:否、ex:~から、~により、bono:善、per:~を通して、~によって、Labanem:ラバン、intellecto est:意味された、mixtum:混合された、混ぜられた、雑多な、malo:悪、et:~と、および、falso:間違った原理(信念)、in:~の中、~において、veri:真理、bonis::善、` et:また、そして、nigrum:黒い、肌の黒い、in:~の中、~において、agnis':小羊、significat:意味する、statum:状態、性質、innocentiae:無垢、無邪気、primum::第一の、最初の、`furatum:盗まれた、illud:それは、a:~から、~により、~によって、me:私から、significat:意味する、quod:こと、それ、そのこと、ipsius:そのもの、それ自身、non:否、esset.:あった、

3988.三十一~三十三節、「同時に、彼(ラバン)は言った。私はあなたに何を与えるべきか? ところがしかし、ヤコブは言った。もし、下記の言葉をあなたが私に為すならあなたは私に何も与えるべきではありません。私は帰ってあなたの羊の群れを飼って守りましょう。
そして今日、私はあなたの凡ての羊の群れを通り過ぎましょう。そこから斑点入りの羊と斑点で覆われた凡ての羊と小羊の中の黒い凡ての羊、また山羊の中の斑点で覆われたものと斑点入りのものが取り除かれなければなりません。またそれが私の報酬にならなければなりません。
そして、明日に私の正義が私に答えるでしょう。なぜなら、あなたは公然と私の報酬の間に行くからです。山羊の中の斑点の入っていないものと斑点で覆われていない凡てのもの、また小羊の中の黒くないものは私によって盗まれたものです。」
「彼(ラバン)は言った。私はあなたに何を与えるべきか?」は、知ることを意味し、「ところがしかし、ヤコブは言った」は返答を意味し、「もし、下記の言葉をあなたが私に為すならあなたは私に何も与えるべきではありません」は、真理からもたらされなければならない善の部分からを意味し、「私は帰ってあなたの羊の群れを飼って守りましょう」は、ラバンによって意味された善が用に適用されなければならないことを意味し、「今日、私はあなたの凡ての羊の群れを通り過ぎましょう」は、凡ての善がどのようなものであるかを彼が認識することを意味し、「そこから斑点入りの羊と斑点で覆われた凡ての羊が取り除かれなければならない」は、彼の凡ての善と真理はそれと一緒にある斑点入りの混合された悪が分離されなければならないこと、また斑点で覆われた混合された間違った原理が分離されなければならないことを意味し、「小羊の中の黒い凡ての羊」は、ラバンによって意味された善の無垢の固有性を意味し、「また山羊の中の斑点で覆われたものと斑点入りのもの」は、その後、それに真理の凡ての善が在らねばならないこと、その中の混合された間違った原理と悪(が分離されなければならないこと)を意味し、「またそれが私の報酬にならなければなりません」は、(それは)自分自身からのものであることを意味し、「そして、私の正義が私に答えるでしょう」は、自分自身にある神的な神聖なものを意味し、「明日に」は、永遠にを意味し、「なぜなら、あなたは公然と私の報酬の間に行くからです」は、自分自身の固有性のものを意味し、「山羊の中の斑点の入っていないものと斑点で覆われていない凡てのもの」は、真理の善の中の悪と間違った原理により混合されたラバンによって意味された善からのものではないものを意味し、「また小羊の中の黒いもの」は、無垢の最初の状態を意味し、「私によって盗まれたものです」は、自分自身のものではないものを意味する。

3989. `Dixit, Quid dabo tibi': quod significet cognitionem
constare potest quia est sollicitatio et interrogatio ad
cognoscendum quid et quantum mercedis habere vellet. `Et dixit
Jacob' quod significet responsum, constat absque explicatione.

3989. `Dixit,:言った、Quid:何か?、どんな?、dabo:与える、授ける、(一人称単数未来)tibi'::あなたに、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、cognitionem:知識、知ること、constare:知られること、明らかであること、potest:出来る、可能である、quia:なぜなら、ので、est:ある、sollicitatio:心配、不安、教唆、et:~と、および、interrogatio:質問、ad:~のために、~へ、cognoscendum:知ることへ、quid:何か?、どんな?、et:~と、および、quantum:~だけの量、どれだけ、~の程度、~の範囲、mercedis:報酬、代価、habere:持つこと、vellet.:欲した、
`Et:また、そして、dixit:言った、Jacob':ヤコブ、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、responsum,:答えられた、返答された、:答え、返答、constat:知られる、明らかである、absque:~なしに、~を除いて、explicatione.:説明、解説、

3989.「彼(ラバン)は言った。私はあなたに何を与えるべきか?」が、知ることを意味することは、彼(ヤコブ)が報酬として何をどれだけ欲したかを知るための心配と質問であるので知られることが出来よう。「ところがしかし、ヤコブは言った」が返答を意味することは説明なしに知られよう。

3990. `Non dabis mihi quicquam, si facias mihi verbum hoc' quod
significet quod ex parte boni quod ex vero adducetur, constat ex
significatione `non dare quicquam' quod sit non adduci a bono quod
per `Labanem' repraesentatur, sed a bono quod per `Jacobum, quod
est bonum veri, n. 3669, 3677, 3829; quid autem adducendum,
describitur in sequentibus.

3990. `Non:否、dabis:与える、(二人称単数未来)mihi:私に、quicquam,:何か、何でも、si:もし~なら、たとえ~でも、facis:行なう、為す、(二人称単数現在)mihi:私に、verbum:言葉、語、hoc':これを、下記の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、parte:部、部分、boni:善、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、vero:真理、adducetur,:もたらされる、提示される、(三人称単数未来)constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、` non:否、dare:与えること、quicquam':何か、何でも、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、non:否、adduci:導かれること、a:~から、~により、bono:善、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、`Labanem':ラバン、repraesentatur,:象徴される、表象される、sed:しかし、a:~から、~により、bono:善、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、`Jacobum,:ヤコブ、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、bonum:善、veri,:真理、n.:番号、3669, 3677, 3829; quid:何か?、どんな?、autem:しかし、他方において、adducendum,:もたらされるべき、(未来受動分詞)describitur:記述される、述べられる、in:~の中、~において、sequentibus.:次の、後に続く、

3990.「もし、下記の言葉をあなたが私に為すならあなたは私に何も与えるべきではありません」が、真理からもたらされなければならない善の部分からを意味することは、何かを与えないこと」の意味が「ラバン」によって表象される善により導かれないことであることから、しかし「ヤコブ」によって表象される真理の善によって導かれることであることから知られよう。3669, 3677, 3829番(を参照)、しかし何がもたらされなければならないかは後に続く箇所において述べられよう。

3991. `Revertar, pascam, gregem tuum custodiam': quod significet
quod bonum per Labanem repraesentatum adhibendum usui, nempe
introducendi bona et vera genuina, ut supra ostensum, constat (c)a
significatione `gregis,' hic Labanis, quod sit bonum per illum
repraesentatum; `reverti, pascere, et gregem ejus custodire' est
adhibere {1}usui, ut quoque a sequentibus patet, nam Jacob per
illum gregem sibi comparavit suum, inserviebat enim sibi pro medio,
ita pro usu.

3991. `Revertar,:引き返すであろう、帰るであろう、(一人称単数未来)pascam,:飼う、養う、(接続法一人称単数現在)gregem:(羊や山羊などの)群れ、tuum:あなたの、custodiam'::守る、保護する、(接続法一人称単数現在)quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、bonum:善、per:~を通して、~によって、Labanem:ラバン、repraesentatum:象徴された、表象された、adhibendum:適用されるべき、(未来受動分詞)usui,:用、役立ちnempe:正確には、即ち、introducendi:導入することの、導き入れることの、bona:諸々の善、et:~と、および、vera:諸々の真理、genuina,:正しい、本来の、ut:~のように、~として、supra:上に、上部に、ostensum,:示された、constat:知られる、明らかである、(c)a:~から、~により、significatione:意味、`gregis,':(羊や山羊などの)群れ、hic:ここに、この場に、Labanis,:ラバン、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、bonum:善、per:~を通して、~によって、illum:それを、彼を、repraesentatum;:象徴された、表象された、`reverti,:帰ること、引き返すこと、(dep)pascere,:飼うこと、et:~と、および、gregem:(羊や山羊などの)群れ、ejus:それの、彼の、custodire':守ること、est:ある、adhibere:適用する、応用する、{1}usui,:用、役立ち、ut:~のように、~として、quoque:~もまた、同じく、同様に、その上、~でさえ、実のところ、a:~から、~により、sequentibus:次の、後に続く、patet,:明らかである、nam:なぜなら、というのも、Jacob:ヤコブ、per:~を通して、~によって、illum:彼を、それを、gregem:(羊や山羊などの)群れ、sibi:自分自身に、comparavit:獲得した、取得した、suum,:それ自身を、inserviebat:仕えた、奉仕した、enim:なぜならば、~というのは、sibi:それ自身に、pro:~として、~のために、medio,:手段、媒介、中間、ita:このように、従って、pro:~として、~のために、usu.:用、役立ち、

3991.「私は帰ってあなたの羊の群れを飼って守りましょう」が、ラバンによって象徴された善が用に適用されなければならないこと、即ち上に示されたように、正しい善と真理を導入することの用に適用されなければならないことを意味することは、ここのラバンの羊の群れの意味が彼によって表象された善であることから知られよう。「帰ること、飼うこと、およびその羊の群れを守ること」は、後に続く箇所からもまた明らかなように用に適用することである。なぜなら、ヤコブはそれによって自分自身の羊の群れを取得したからである。というのは、それが手段として、従って用としてそのために仕えたからである。

3992. `Transibo per omnem gregem tuum hodie': quod significet
quod percipit omne bonum quale est, constat ex significatione
`gregis' quod sit bonum, de qua n. 343, 3518; et a significatione
`transire per omnem illum' quod sit scire et percipere quale est.

3992. `Transibo:通り過ぎる、過ぎ去る、越えて行く、(一人称単数未来)per:~を通して、~の間を、omnem:凡ての、全体の、gregem:(羊や山羊などの)群れ、tuum:あなたの、hodie'::今日、現在、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、percipit:理解する、認識する、omne:凡ての、全体の、bonum:善、quale:どのような、どんな種類の、est,:ある、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、`gregis':(羊や山羊などの)群れ、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、bonum,:善、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、343, 3518; et:また、そして、a:~から、~により、significatione:意味、`transire:通り過ぎること、per:~を通して、~の間を、omnem:凡ての、全体の、illum':それを、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、scire:知ること、et:~と、および、percipere:理解すること、認めること、認識すること、quale:質、性質、est.:ある、

3992.「今日、私はあなたの凡ての羊の群れを通り過ぎましょう」が、凡ての善がどのようなものであるかを彼が認識することを意味することは、「羊の群れ」の意味が善であることから知られよう。そのことについては343, 3518番(に示された)。また「その凡ての間を通り過ぎること」の意味が性質を知ることと認識することであることから知られよう。