31-4067-2原典訳「天界の秘義」創世記Ⅳ

4067. `Et:また、しかるに、ecce:ほら、見よ、nullatenus:決してない、全くない、is:それは、彼は、cum:~と一緒に、~と、eo:それから、彼から、sicut:~の如く、~のように、heri:昨日、nudius tertius'::一昨日、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、statum:状態、性質、prorsus:全く、完全に、mutatum:変えられた、取り替えられた、代えられた、erga:~に対して、~に向かって、bonum:善、per:~を通して、~によって、`Jacob':ヤコブ、significatum,:意味された、a:~から、~により、quo:それから、そのことから、tamen:しかし、それにもかかわらず、それでも、やはり、nihil:無意味、何も~ない、無、desumptum:引き出された、quin:いやそれどころか、否むしろ、むしろ、haberet:持った、有した、sua:それら自身を、sicut:~の如く、~のように、prius,:以前に、前に、前以て、praeter:加えて、他に、~を除いて、statum:状態、性質、quoad:~に関して、~に関する限り、conjunctionem,:連結、結合、constare:知られること、potest:出来る、可能である、ex:~から、~により、eo:それから、quod:こと、それ、そのこと、nullatenus:決してない、全くない、is:それは、彼は、cum:~と一緒に、~と、eo:それから、彼から、sicut:~の如く、~のように、heri:昨日、nudius tertius:一昨日、sit:ある、status:状態、性質、prorsus:全く、完全に、mutatus:変えられた、取り替えられた、代えられた、erga:~に対して、~に向かって、Jacobum,:ヤコブ、hoc est,:即ち、erga:~に対して、~に向かって、bonum:善、per:~を通して、~によって、`Jacob':ヤコブ、significatum;:意味された、et:また、そして、ex:~から、~により、illis:それらから、彼らから、quae:それらは、そのことらは、praecedunt,:先行する、先んずる、quod:こと、それ、そのこと、[a]:~から、~により、Labane,:ラバン、hoc est,:即ち、a:~から、~により、bono:善、per:~を通して、~によって、`Labanem':ラバン、significato,:意味された、nihil:無意味、何も~ない、無、desumptum:引き出された、quin:いやそれどころか、否むしろ、むしろ、haberet:持った、有した、sua:それら自身を、sicut:~の如く、~のように、prius.:以前に、前に、前以て、
[2] Ut:~のために、こと、~するように、comprehendatur:言い表わされる、表現される、認められる、理解される、quomodo:どのように、どうして、どのようにして、cum:~と一緒に、~によって、bonis:諸々の善、et:~と、および、veris:諸々の真理、apud:~のもとに、~において、hominem:人間、se:それ自身を、habet,:持つ、有す、revelandum,:明らかにされるべき、(未来受動分詞)est:ある、quod:こと、それ、そのこと、vix:辛うじて、殆ど~ない、alicui:誰か、何か、notum est;:よく知られた、熟知された、scitur:知られる、quidem:確かに、無論、et:また、そして、agnoscitur:認められる、承認される、quod:こと、それ、そのこと、omne:凡ての、全体の、bonum:善、et:~と、および、omne:凡ての、全体の、verum:真理、a:~から、~により、Domino;:主、et:また、そして、quoque:~もまた、同じく、同様に、agnoscitur:認められる、承認される、a:~から、~により、quibusdam:誰か、ある人達、何かあるもの、quod:こと、それ、そのこと、influxus:流入、影響、sit,:ある、sed:しかし、talis:このような、次ぎのような、ut:~のために、こと、~するように、homo:人間、non:否、sciat;:知る、at:しかし、だが聞き給え、quia:なぜなら、ので、non:否、scitur,:知られる、ad:~のために、~へ、minimum:最小、最低、少なくとも、最も少なく、non:否、agnoscitur:認められる、承認される、corde,:心、心臓、quod:こと、それ、そのこと、circum:~の周りに、~の近くに、hominem:人間、sint:ある、spiritus:霊達、et:~と、および、angeli:天使達、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、internus:内部の、内なる、homo:人間、sit:ある、in:~の中、~において、medio:中間、中央、中心、真ん中、eorum:それらの、彼らの、et:また、そしてび、sic:そのように、こうして、regatur:導かれる、支配される、管理される、a:~から、~により、Domino,:主、parum:殆ど~でない、かろうじて、僅かに、先ず~ない、id:それは、creditur:信じられる、tametsi:例え~でも、それでも、それにも関わらず、dicitur::言われる、sunt:ある、societates:仲間関係、社会、innumerabiles:無数の、数え切れない、in:~の中、~において、altera vita,:他生、quae:それらは、そのことらは、dispositae:配置された、管理された、処理された、et:~と、および、ordinatae sunt:秩序づけられた、整えられた、a:~から、~により、Domino:主、secundum:~に従って、~に沿って、omnia:凡ての、全体の、genera:種類、類型、boni:善、et:~と、および、veri,:真理、et:また、そして、societates:仲間関係、社会、quae:それらは、そのことらは、in:~の中、~において、opposito:対立、反対、sunt:ある、secundum:~に従って、~に沿って、omnia:凡ての、全体の、genera:種類、類型、mali:悪、et:~と、および、falsi;:間違った原理(信念)、usque adeo ut:そこまでも、これほどまでに、non:否、detur:与えられる、存在する、aliquod:何か、若干の、genus:種類、類型、boni:善、et:~と、および、veri,:真理、nec:否、aliqua:何か、若干の、species:見ること、概念、像、似姿、種、種類、illius:それの、彼の、generis,:種類、類型、ne quidem:決して~ない、~ですら~ない、aliqua:何か、若干の、differentia:相違、区別、specifica,:特有の、特定の、quae:それらは、そのことらは、non:否、habent:持つ、有す、societates:仲間関係、社会、angelicas:天使的な、tales,:このような、次ぎのような、seu:即ち、或いは、quibus:それらに、そのことらに、non:否、correspondent:相応する、societates:仲間関係、社会、angelicae;:天使的な、et:また、そして、vicissim:反対に、逆に、ut:~のために、こと、~するように、non:否、detur:与えられる、aliquod:何か、若干の、genus:種類、類型、mali:悪、et:~と、および、falsi,:間違った原理(信念)、nec:否、aliqua:何か、若干の、species:見ること、概念、像、似姿、種、種類、illius:それの、彼の、generis,:種属、種類、型、ne quidem:決して~ない、~ですら~ない、aliqua:何か、若干の、differentia:相違、区別、specifica,:特有の、特定の、est:ある、unusquisque:各々の、誰でも、homo:人間、quoad:~に関して、~に関する限り、interiora:内的な、より内なる、sua,:それら自身を、hoc est,:即ち、quoad:~に関して、~に関する限り、cogitationes:思考、[et]:~と、および、affectiones,:情愛、tametsi:例え~でも、それでも、それにも関わらず、hoc:これは、nescit;:知られない、omne:凡ての、全体の、quod:こと、それ、そのこと、homo:人間、cogitat:考える、et:また、そして、vult:欲する、{2}, est:ある、inde,:それ故、そこから、usque adeo ut:そこまでも、これほどまでに、si:もし~なら、たとえ~でも、ei:彼に、societates:仲間関係、社会、spirituum:霊達、et:~と、および、angelorum:天使達、in:~の中、~において、quibus:それらから、そのことらから、est,:ある、auferrentur,:取り去られる、除去される、momento:瞬間、短時間、illo:それから、nullius:更に誰も~ない、更に何も~ない、更に決して~でない、cogitationis:思考、et:~と、および、nullius:更に誰も~ない、更に何も~ない、更に決して~でない、voluntatis:意志、esset,:あった、immo:というよりは、それどころか、momento:瞬間、短時間、illo:それらから、occumberet:倒れた、死んだ、plane:明白に、完全に、mortuus;:死んだ、talis:このような、次ぎのような、est:ある、status:状態、性質、hominis,:人間、quamvis:どれだけ多くても、どんなに~であっても、どれほど多く~でも、ille:それは、彼は、credit:信じる、信じた、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、seipso:自分自身、omnia:凡ての、全体の、habeat,:持つ、有す、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、nec:否、infernum:地獄、nec:否、caelum:天界、sit,:ある、aut:即ち、或いは、quod:こと、それ、そのこと、infernum:地獄、sit:ある、longe:全く、遥かに、遠く、遠くに、彼方に、remotum:取り除ぞかれた、取り去られた、かけ離れた、無関係な、ab:~から、~により、illo,:それから、彼から、et:また、そして、quoque:~もまた、同じく、同様に、caelum.:天界、
[3] Insuper:加えて、他に、bonum:善、apud:~のもとに、~において、hominem:人間、apparet:現れる、見える、ei:彼に、sicut:~の如く、~のように、simplex:単純な、素朴な、quoddam:ある種の、何らかの、言わば、幾つか、aut:即ち、或いは、sicut:~の如く、~のように、unum,:1、sed:しかし、usque:それでもなお、やはり、est:ある、tam:そのように、それほどに、この程度に、multiplex,:おびただしい、多種多様の、et:また、そして、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、tam:tam~ut~、~以下ほど、それほど、{3} variis:様々な、種々の、ut nusquam:どこにもない、決して~ない、explorare:見つけ出すこと、調べること、探索すること、possit:出来る、可能である、quoad:~に関して、~に関する限り、solum:だけ、のみ、communia;:普遍的な、一般の、全般的な、共通の、similiter:同様に、似ている、se:それ自身を、habet:持つ、有す、cum:~と一緒に、~と、malo:悪、apud:~のもとに、~において、hominem::人間、quale:qualis~talis~、~のままに、そのように~、autem:しかし、更に、bonum:善、est:ある、apud:~のもとに、~において、hominem,:人間、talis societas:仲間関係、社会、angelorum:天使達、est:ある、apud:~のもとに、~において、illum,:彼を、et:また、そして、quale:qualis~talis~、~のままに、そのように~、malum:悪、est:ある、apud:~のもとに、~において、hominem,:人間、talis societas:仲間関係、社会、spirituum:霊達、malorum:悪い、est:ある、apud:~のもとに、~において、eum;:彼を、homo:人間、sibi:自分自身に、ipsi:そのもの、それ自身、adsciscit:引き入れる、受け入れる、我が物にする、結び付ける、societates,:仲間関係、社会、seu:即ち、或いは、semet:それ自身、自分自身、ipsum:そのもの、それ自身、ponit:投ずる、置く、定める、in:~の中、~において、societate:仲間関係、社会、talium,:このような、次ぎのような、nam:なぜなら、というのも、simile:同様な、等しい、simili:同様な、等しい、associatur,:仲間となされる、交流される、結びつけられる、連携される、ut:~のように、例えば、pro:~として、~のために、exemplo,:例、例として、qui:その者、avarus:貪欲な、欲ばりの、est,:ある、is:それは、彼は、adsciscit:引き入れる、受け入れる、結び付ける、societates:仲間関係、社会、similium:同様な、等しい、qui:その者達、in:~の中、~において、tali:このような、次ぎのような、cupiditate:欲望、sunt;:ある、qui:その者、amat:愛する、se:自分自身を、prae:~よりも、~と比較して、aliis:他のもの、異なった、et:~と、および、contemnit:軽蔑する、侮る、無視する、alios,:他のもの、異なった、is:それは、彼は、adsciscit:引き入れる、受け入れる、結び付ける、similes;:同様な、等しい、qui:その者、in:~の中、~において、vindictis:復讐、罰、jucundum:愉快、楽しい、habet,:持つ、有す、is:それは、彼は、tales:このような、次ぎのような、qui:その者達、in:~の中、~において、simili:同様な、等しい、jucundo:愉快、楽しい、sunt;:ある、ita:このように、従って、in:~の中、~において、reliquis;:残りの、他の、communicant:共にする、共有する、結合する、illi:彼に、cum:~と一緒に、~と、inferno,:地獄、in:~の中、~において、medio:手段、媒介、中間、中央、中心、真ん中、illorum:それらの、彼らの、homo:人間、est:ある、et:~と、および、regitur:支配される、prorsus:全く、完全に、ab:~から、~により、illis,:それらから、彼らから、usque adeo ut:そこまでも、これほどまでに、non:否、sit:ある、sui:自分自身の、それ自身の、juris:権利、支配権、権利要求、sed:しかし、illorum,:それらの、彼らの、tametsi:例え~でも、それでも、それにも関わらず、putat:見なす、信じる、ex:~から、~により、jucundo:愉快、楽しい、quod:こと、それ、そのこと、ei,:彼に、それに、et:また、そして、` inde:それ故、そこから、libero',:自由、自主的、quod:こと、それ、そのこと、semet:それ自身、自分自身、ipsum:そのもの、それ自身、regat;:支配する、統治する、正しく導く、qui:その者、autem:しかし、他方において、non:否、avarus:貪欲な、欲ばりの、est,:ある、aut:即ち、或いは、qui:その者、non:否、amat:愛する、se:自分自身を、prae:~よりも、~と比較して、aliis:他のもの、異なった、et:また、そして、non:否、contemnit:軽蔑する、侮る、無視する、alios,:他のもの、異なった、et:また、そして、qui:その者、non:否、in:~の中、~において、vindictis:復讐、罰、jucundum:愉快、楽しい、habet,:持つ、有す、[is]:彼は、それは、in:~の中、~において、societate:仲間関係、社会、angelorum:天使達、similium:同様な、等しい、est:ある、et:また、そして、per:~を通して、~によって、illos:それらを、彼らを、ducitur:導かれる、a:~から、~により、Domino,:主、et:また、そして、quidem:その上、実際に、per:~を通して、~の中、liberum:自由な、自主的、ad:~に、~へ、omne:凡ての、全体の、bonum:善、et:~と、および、verum:真理、ad:~に、~へ、quod:それを、そのことを、se:自分自身を、duci:導かれること、patitur;:受ける、許容する、許す、(dep)et:また、そして、sicut:sicut~ita、~と同じく、~のように、ad:~に、~へ、bonum:善、interius:内的な、より内なる、et:~と、および、perfectius:より完成した、より完全な、(比較級)se:自分自身を、duci:導かれること、patitur,:受ける、許容する、許す、(dep)ita perducitur:連れて行かれる、導かれる、ad:~に、~へ、societates:仲間関係、社会、angelicas:天使的な、interiores:内的な、より内なる、et:~と、および、perfectiores;:より完成した、より完全な、(比較級)mutationes:変化、推移、status:状態、性質、ejus:それの、彼の、non:否、aliud:他のもの、異なった、sunt:ある、quam:~を除いて、~の外は、mutationes:変化、推移、societatum::仲間関係、社会、quod:こと、それ、そのこと、ita:次のように、従って、se:それ自身を、res:事柄、物事、habeat,:持つ、有す、constat:知られる、明らかである、mihi:私に、ex:~から、~により、continua:連続的な、継続する、nunc:今や、それで、plurium:より多くの、多数の、annorum:年々、experientia,:観察、経験、ex:~から、~により、qua:それから、そのことから、mihi:私に、hoc:これは、tam:このように、これほどに、そのように、それほどに、familiare:見慣れた、周知の、よく知られた、factum est,:為された、行なわれた、sicut:~の如く、~のように、quoddam:ある種の、何らかの、言わば、幾つか、familiare:見慣れた、周知の、よく知られた、apud:~のもとに、~において、hominem:人間、ab:~から、~により、infantia:幼年期、幼児期、ejus.:それの、彼の、
[4] Ex:~から、~により、his:これらから、nunc constare:知られること、potest:出来る、可能である、quomodo:どのように、どうして、どのようにして、se:それ自身を、habet:持つ、有す、cum:~と一緒に、~と、regeneratione:再生、hominis,:人間、et:また、そして、cum:~と一緒に、~と、jucundis:愉快、楽しい、et:~と、および、bonis:諸々の善、mediis:手段、媒介、中間、per:~を通して、~によって、quae:それらを、そのことらを、homo:人間、a:~から、~により、statu:状態、性質、veteris:古い、過去の、hominis:人間、perducitur:連れて行かれる、導かれる、ad:~に、~へ、statum:状態、性質、novi:新しい、hominis:人間、a:~から、~により、Domino,:主、quod:こと、それ、そのこと、nempe:正確には、即ち、hoc:これは、fiat:為される、行なわれる、media:手段、媒介、中間、non:否、aliud:他のもの、異なった、sunt:ある、quam:~を除いて、~の外は、societates:仲間関係、社会、tales,:このような、次ぎのような、quae:それらは、そのことらは、homini:人間、applicantur:使用される、適用される、適応される、a:~から、~により、Domino,:主、ut:~のために、こと、~するように、per:~を通して、~によって、illas:それらを、introduci:導き入れるられること、possit:出来る、可能である、ad:~に、~へ、bona:諸々の善、et:~と、および、vera:諸々の真理、spiritualia:霊的な、et:また、そして、caelestia;:天的な、ad:~に、~へ、quae:それらは、そのことらは、cum:その時、その場合、perductus est,:連れて行かれた、導かれた、tunc:その時、やがて、separantur:分けられる、分離される、illae:それらは、societates,:仲間関係、社会、et:また、そして、interiores:内的な、より内なる、ac:また、なお加えて、perfectiores:より完成した、より完全な、(比較級)adjunguntur::接合される、結ばれる、結びつけられる、繋がれる、結合される、per:~を通して、~によって、bonum:善、medium:手段、媒介、中間、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、`Labanem':ラバン、significatur,:意味される、non:否、aliud:他のもの、異なった、`intelligitur,:意味される、et:また、そして、non:否、aliud':他のもの、異なった、per:~を通して、~によって、separationem:分離、隔離、boni:善、illius,:それの、彼の、de:~について、qua:それから、そのことから、in:~の中、~において、hoc:これから、capite:章、agitur.:述べられる、取り扱われる、

4067.「しかるに見よ、彼は昨日、一昨日の如き彼とは全く違っていた」が、「ヤコブ」によって意味された善に対して全く変えられた状態を意味するが、しかしそれからは何も引き出されたものはなく、それどころか、連結に関する状態を除いてそれを前のように有したことを意味することは、「彼は昨日、一昨日の如き彼とは全く違っていた」がヤコブ、即ち「ヤコブ」によって意味された善に対して完全に変えられた状態であることから、また前のラバン、即ち「ラバン」によって意味された善からは何も引き出されず、それどころか、前の如くそれらを有したことから知られることが出来よう。
[2]人間の許の善と真理によってどのようにそれを有するかが認められるために、殆んど誰にも知られていないことが明らかにされなければならない。確かに、凡ての善と真理は主からあることが知られ、また承認されており、また誰かにより流入があることもまた承認されているが、しかしそのようなことは人間が知らないことである。だが聞き給え、人間の周りに霊達と天使達が居ること、また内なる人間が彼らの真ん中に居ること、またそのように、主により導かれることは知られておらず、少なくとも心で承認されていないので、例え(口で)言われても殆んどそのことは信じられていない。他生において無数の社会があり、それらは主により善と真理の種類に従って配置され、また秩序付けられたものである。また悪と間違った原理の凡ての種類に従って善と真理の種類が何もないほど、その種類の像が何もないほどの反対の社会があるが、(それらは)決して何も特定の相違がなく、それらはそのような天使的な社会を持たない。即ちそれらに天使的な社会は相応しない。また逆に悪と間違った原理の種類が何も存在せず、その種類の像が何もない(社会があり、それらも)決して何も特定の相違はない。各々の人間は、例えそれを知らなくてもその内的なものに関して、即ち思考と情愛に関してその(中に)居る。凡ての人間は、もし彼(人間)に霊達と天使達の社会が取り去られるなら、その瞬間に思考と意志は何もなくなり、それどころか、その瞬間に倒れて完全に死ぬほどそこから考え、また欲する。彼(人間)がどれほど自分自身から凡てのものを持つこと、また地獄も天国もないこと、或いは地獄は彼(自分)から遠く離れたもの、また天国も同様であることを信じても人間の状態はそのようなものである。
[3]他に、人間の許の善は彼に或る種の単純なものの如く、或いは一つのものの如く見えるが、しかしそれでもなお、おびただしいほどのものがある。そしてそれは全般的なものだけに関しても決して調べることが出来ないほどある様々なものから知られよう。人間の許の悪もそれを同様に有する。更に人間の許にある善のままに、そのように彼の許の天使達の社会があり、また人間の許にある悪のままに、そのように彼の許に悪い霊達の社会がある。人間が自分自身そのものに社会を結び付ける。或いは自分自身そのものをそのような社会に置く。なぜなら、同様な者が同様な者に仲間とされるからである。例えば例として、貪欲な者はそのような欲望がある同様な社会を結び付け、自分を他の者達よりも愛し、また他の者達を侮る者は同様な(社会を)結び付け、復讐に楽しいものを持つ者は同様な楽しいものがあるような(社会を結びつける)。そのように他のものもある。彼に地獄が結合し彼ら(地獄)の真ん中に彼は居り、また自分自身の支配権がないほどまでも、しかし彼ら(地獄の支配権)により完全に支配されている。それでも彼(人間)は彼に楽しいものから、またそこからの自由から自分自身そのものを支配することを信じる。他方において、貪欲でない者、或いは他の者達よりも自分を愛さず、他の者達を侮らない者、また復讐に楽しいものを持たない者は、同様な天使達の社会の中に居り、また彼ら(天使達)を通して主により導かれる。またその上、自由の中で凡ての善と真理へ自分自身を導かれることを受ける。また内的な善と更に完成した自分自身に導かれることを受けるように内的な天使的な社会と更に完成した社会に導かれる。その状態の変化は社会の変化を除いて他のものではない。そのことは次のようにそのことを有する。今や多くの年々の継続する経験から私にそれが人間の許にその幼児期から見慣れた何かの如く見慣れたものに為されたほど明らかである。
[4]それらから人間の再生と一緒に、また人間が楽しいものと媒介の善と一緒に主により人間の古い状態から人間の新しい状態へ導かれることによってそれをどのように有するか知られることが出来よう。即ちそれが行なわれる媒介はそのような(天使的な)社会を除いて他のものではない。それら(の社会)が主により人間に適用され、それら(の社会)によって霊的な、また天的な善と真理に導き入れられることが出来る。それら(の社会)に導かれる時、やがてそれら(の社会)は分離され、また内的な(社会)、更に完成した(社会)に結ばれる。「ラバン」によって意味される媒介の善によって、またその善の分離によって(そのことを除いて)他のものは意味されない。そのことについてこの章において取り扱われている。