31-4096-2~4097原典訳「天界の秘義」創世記Ⅳ
[4] Sed:しかし、quomodo:どのように、どうして、どのようにして、se:それ自身を、habet:持つ、有す、cum:~と一緒に、~と、bono:善、cum:その時、その場合、adjungit:結びつける、つなぐ、接合する、sibi:自分自身に、それ自身に、vera:諸々の真理、per:~を通して、~によって、affectiones,:情愛、et:また、そして、cum:~と一緒に、~と、veris:諸々の真理、cum:その時、その場合、se:それら自身を、applicant,:付け加える、結び付ける、適用する、適応する、non:否、ita:このように、それほど、constare:知られること、potest:出来る、可能である、cum:その時、その場合、tenetur:保たれる、保持される、idea:考え、原型、seu:即ち、或いは、cogitatio:思考、in:~の中、~において、bono:善、et:~と、および、in:~の中、~において、vero,:真理、sed:しかし、melius:より良く、申し分なく、好都合に、より適当に、cum:その時、その場合、in:~の中、~において、societatibus:仲間関係、社会、spirituum:霊達、et:~と、および、angelorum:天使達、per:~を通して、~によって、quas:それらを、influunt,:流れ込む、流入する、nam:なぜなら、というのも、ut:~のように、~として、n.:番号、4067 dictum est,:言われた、hominis:人間、velle:欲すること、et:~と、および、cogitare:考えること、inde:それ故、そこから、venit,:行く、来る、seu:即ち、或いは、inde:それ故、そこから、influit,:流れ込む、流入する、et:また、そして、apparet:現れる、見える、sicut:~の如く、~のように、in:~の中、~において、illo::それから、彼から、ex:~から、~により、illis:それらから、彼らから、nempe:正確には、即ち、societatibus:仲間関係、社会、spirituum:霊達、et:~と、および、angelorum,:天使達、scire:知ること、quomodo:どのように、どうして、どのようにして、se:それ自身を、res:事柄、物事、habet,:持つ、有す、est:ある、ex:~から、~により、ipsis:そのもの、それ自身、causis:原因、理由、et:また、そして、ex:~から、~により、caelo:天界、angelorum,:天使達、est:ある、ex:~から、~により、finibus:目的、意図、causarum,:原因、理由、sunt:ある、etiam:~もまた、更に、{1} historica:歴史的な、歴史の、quae:それらは、そのことらは、se:それら自身を、adjungunt,:結びつける、つなぐ、接合する、et:また、同時に、illustrant,:明るくする、明瞭にする、説明する、ita:このように、従って、apparent:現れる、見える、manifestius::より明白な、更に明瞭な、
[5] in:~の中、~において、sensu interno:内意、agitur:述べられる、取り扱われる、de:~について、adjunctione:接合、連結、boni:善、ad:~に、~へ、{2}vera,:諸々の真理、et:また、そして、de:~について、applicatione:応用、適用、horum:これらの、in:~の中、~において、naturali,:自然的な、自然の、`Jacob':ヤコブ、enim:なぜならば、~というのは、est:ある、bonum:善、ibi,:そこに、そこで、ut:~のように、~として、saepius:たびたび、しばしば、(比較級)dictum,:言われた、et:また、そして、`muliere':女、婦人、妻、ejus':それの、彼の、sunt:ある、affectiones:情愛、veri;:真理、bonum:善、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、amoris:愛、et:~と、および、charitatis,:仁愛、Domino:主、influit,:流れ込む、流入する、et quidem:その上、実際に、per:~を通して、~によって、angelos:天使達、qui:その者達、apud:~のもとに、~において、hominem,:人間、et:また、そして、non:否、in:~の中、~において、alia:他のもの、異なったもの、apud:~のもとに、~において、hominem:人間、quam:~を除いて、~の外は、in:~の中へ、~に、cognitiones:知識、概念、quae:それらは、そのことらは、veri:真理、{3} apud:~のもとに、~において、illum;:彼を、et:また、そして、quia:なぜなら、ので、ibi:そこに、そこで、figitur:固定される、結び付けられる、bonum,:善、tenetur:保たれる、保持される、cogitatio:思考、in:~の中、~において、veris:諸々の真理、quae:それらは、そのことらは、sunt:ある、cognitionum:知識、概念、et:また、そして、inde:それ故、そこから、excitantur:呼び起こされる、扇動される、plura:より多くの、多数の、quae:それらは、そのことらは、affinia:姻戚関係の、隣接した、関与した、sunt:ある、et:また、そして、convenientia,:一致、調和、合意、et:また、そして、hoc:これは、tam:そのように、それほどに、diu:長く、長い間、長らく、ずっと以前、日中、昼間、usque dum:~するまで、~の時まで、~まで、cogitat:考える、quod:こと、それ、そのこと、ita:このように、従って、sit:ある、et:また、そして、usque dum:~するまで、~の時まで、~まで、vult:欲する、quia:なぜなら、ので、ita:このように、従って、est:ある、ex:~から、~により、affectione;:情愛、cum:その時、その場合、hoc:これは、fit,:為される、行われる、tunc:その時、やがて、conjungit:連結する、結合する、se:自分自身を、それ自身を、bonum:善、veris,:諸々の真理、et:また、そして、applicant:付け加える、結び付ける、適用する、適応する、se:自分自身を、それ自身を、vera,:諸々の真理、in:~の中、~において、libero,:自由、自主的、omnis:凡ての、全体の、enim:なぜならば、~というのは、affectio:情愛、facit:行なう、為す、liberum,:自由な、自主的、n.:番号、2870, 2875, 3158, 4031:
[6] sed:しかし、cum:その時、その場合、hoc:これは、fit,:為される、行われる、etiam:~もまた、更に、a:~から、~により、spiritibus:霊達、qui:その者達、ei:彼に、adjuncti sunt,:結合された、結ばれた、接合された、excitantur:呼び起こされる、扇動される、dubia,:疑い、迷い、quandoque:時々、時折、etiam:~もまた、更に、negativa,:否定の、禁止の、sed:しかし、quantum:quantum~tantum~、~ほど~それだけ、affecti:(affectio:情愛、著者直筆原稿による)praevalet,:まさる、勝つ、tantum ad:~に、~へ、affirmativum:肯定の、肯定的な、ducitur,:導かれる、et:また、そして、simul:一緒に、同時に、tunc:その時、やがて、per:~を通して、~によって、illa:それらを、i:それらは、彼らは、veris:諸々の真理、confirmatur::確証される、確信される、bonum:善、cum:その時、その場合、sic:そのように、こうして、influit:流れ込む、流入する、{4}, non:否、percipitur:理解される、認められる、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、per:~を通して、~によって、angelos,:天使達、quia:なぜなら、ので、influit:流れ込む、流入する、ita:このように、従って、interius:内的な、より内なる、et:また、そして、in:~の中へ、~に、obscurum:不明瞭な、暗い、不確かな、ejus:それの、彼の、quod:こと、それ、そのこと、ei:彼に、e:~から、~により、mundanis:世俗的な、この世の、et:~と、および、corporeis:地的な、形体的な、est::ある、sed:しかし、sciendum:知られるべき、(未来受動分詞)quod:こと、それ、そのこと、bonum:善、non:否、influat:流れ込む、流入する、ab:~から、~により、angelis:天使達、sed:しかし、per:~を通して、~によって、angelos:天使達、a:~から、~により、Domino;:主、hoc:これを、fatentur:認める、告白する、(dep)etiam:~もまた、更に、omnes:凡ての、全体の、angeli,:天使達、quapropter:そのために、それ故に、etiam:~もまた、更に、sibi:自分自身に、それ自身に、nunquam:決して~ない、{5} vindicant:要求する、請求する、aliquod:何か、若干の、bonum,:善、immo:というよりは、それどころか、indignantur:憤慨する、怒る、(dep)cum:その時、その場合、aliquis:誰か、何か、eis:彼らに、illud:それは、tribuit.:~に帰した、~に帰する、
Ex:~から、~により、his:これらから、nunc,:今や、それで、このような事情の下に、ut:~のように、~として、ex:~から、~により、ipsis:そのもの、それ自身、causis,:原因、理由、videri:見られること、認められること、potest:出来る、可能である、quomodo:どのように、どうして、どのようにして、se:それ自身を、res:事柄、物事、habet:持つ、有す、cum:~と一緒に、~によって、adjunctione:接合、連結、boni:善、a:~から、~により、vera,:諸々の真理、et:また、そして、de:~について、horum:これらの、applicatione,:応用、適用、de:~について、quibus:それらから、そのことらから、hic:ここに、この場に、in:~の中、~において、sensu interno.:内意、
[4]しかし情愛によってそれ(善)に真理を結び付ける時、善と一緒にそれをどのように有するか、またそれら(真理)を(善に)適用する時、真理と一緒に(それをどのように有するかは)、善と真理の中に考え、或いは思考が保たれる時それほど知ることが出来ない。しかし霊達と天使達の社会の中に(考えと思考が保たれる)時それら(の社会を通して)申し分なく(考えと思考が流入する)。なぜなら、4067番に言われたように人間の欲することと考えることはそこから来るからであり、或いはそこから流入するからであり、また彼(人間)の中にある如く見えるからである。それらから、即ち霊達と天使達の社会からその事柄をどのように有するかを知ることは原因そのものから(知ることであり)、また天使達の天界から(知ることは)原因の目的から(知ることである)。それら(霊達と天使達の社会)は歴史的な事柄にもまたそれらを結び付け、同時に明瞭にし、そのようにそれら(歴史的な事柄)は更に明白に見える。
[5](ここの)内意において善の真理への連結について、また自然的なものの中のそれらの適用について取り扱われている。というのは、しばしば言われたように「ヤコブ」はそこ(自然的なものの中)の善であるからであり、またその女(妻)は真理への情愛であるからである。善は愛と仁愛(の善で)あり、それは主(から)流入し、その上、人間の許の天使達を通して流入し、また人間の許の真理の概念(知識)の中以外に他のものの中に流入しない。またそこで善は固定されるので、概念(知識)のものである真理の中に思考が保たれ、またそこから隣接した多くのものが呼び起こされ、また調和が呼び起こされる。そしてそれはそのようにあることを考えるまで、またそのようにあることを欲するまでそれほど長く保たれる。なぜなら、情愛からそのようにあるからである。それが行なわれる時、やがて自由の中で真理の善を真理自身に連結し、また善自身に真理を適用する。というのは、凡ての情愛が自由に行うからである。2870, 2875, 3158, 4031番(を参照)、
[6]しかしそれが行なわれる時、彼(人間)に結ばれた霊達から疑い、更に時折、否定が呼び起こされるが、しかし情愛が勝るほど、それだけ肯定へ導かれ、また同時に、それら(疑いと否定)によってそれらが真理により確証される。そのように善が流入する時、天使達を通して流入することは認められない。なぜなら、そのように内的なものに流入するからであり、また彼(人間)に世俗的なものと形体的なものからあるその不明瞭なものの中に流入するからである。しかし善は天使達から流入するのではなく、天使達を通して主から流入することが知られなければならない。それを凡ての天使達は認めており、それ故に、自分達自身に何かの善を要求しないどころか、彼らに何かの善を帰する時、彼らは憤慨する。
このような事情の下に、それらから真理からの善の連結によってその事柄をどのように有するか、またそれらの適用について原因そのものからのように認められることが出来よう。それらのことについてここの内意の中で取り扱われている。
4097. `An amplius nobis portio et hereditas in domo patris per
`Labanem' significato, constat ex significatione `an amplius nobis
portio et hereditas' quod sit, num amplius aliqua conjunctio; et ex
significatione `domus patris nostri' quod sit bonum per `Labanem'
repraesentatum {1}; ex his resultat quod per illa verba
significetur status primus separationis illarum a bono per
`Labanem' significato: primus enim status est quod in dubio
teneatur mens, alter (o)status est quod dubium per rationes
discutiatur; {2} tertius est affirmatio; ultimus est actus, ita
bonum cum veris insinuat se ab intellectuali parte in voluntarium,
ac appropriatur.
4097. `An:~かあるいは、~かそれとも、amplius:この後、もはや、これ以上、nobis:私達、portio:分け前、取り分、et:~と、および、hereditas:嗣業、相続、in:~の中、~において、domo:家、家屋、patris:父、(nostri? ':私達の、significat:意味する、statum:状態、性質、primum:第一の、最初の、separationis:分離、隔離、illarum:それらの、a:~から、~により、bono:善、)per:~を通して、~によって、`Labanem':ラバン、significato,:意味された、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、`an:~かあるいは、~かそれとも、amplius:この後、もはや、これ以上、nobis:私達、portio:分け前、取り分、et:~と、および、hereditas':嗣業、相続、quod:こと、それ、そのこと、sit,:ある、num:~か、~かどうか、amplius:この後、もはや、これ以上、aliqua:何か、若干の、conjunctio;:連結、結合、et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`domus:家、家屋、patris:父、nostri':私達の、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、bonum:善、per:~を通して、~によって、`Labanem':ラバン、repraesentatum {1};:象徴された、表象された、ex:~から、~により、his:これらから、resultat:結果として生み出される、結果として生じる、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、illa:それらを、verba:言葉、語、significetur:意味される、status:状態、性質、primus:第一の、最初の、separationis:分離、隔離、illarum:それらの、a:~から、~により、bono:善、per:~を通して、~によって、`Labanem':ラバン、significato::意味された、primus:第一の、最初の、enim:なぜならば、~というのは、status:状態、性質、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、in:~の中、~において、dubio:疑い、迷い、teneatur:引き止められる、保たれる、抑えられる、mens,:心、精神、alter:第二の、もう一つの、他の方、(o)status:状態、性質、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、dubium:疑い、迷い、per:~を通して、~によって、rationes:理性、discutiatur;:追い散らされる、追い払われる、{2} tertius:第三の、est:ある、affirmatio;:断言、主張、肯定、確証、ultimus:最後、最外部、最低、est:ある、actus,:行動、ita:このように、従って、bonum:善、cum:~と一緒に、~によって、veris:諸々の真理、insinuat:吹き込む、se:それ自身を、ab:~から、~により、intellectuali:理解の、知的な、parte:部、部分、in:~の中へ、~に、voluntarium,:意志、ac:また、なお加えて、appropriatur.:専有される、自分のものにされる、
4097.「もはや私達の父の家に私達の取り分と相続分があるでしょうか?」が、ラバンによって意味された善からのそれら(の情愛)の最初の分離の状態を意味することは、「もはや私達の取り分と相続分があるでしょうか」の意味が「もはや何かの連結があるでしょうか」であることから、また「私達の父の家」の意味が「ラバン」によって表象された善であることから知られよう。それらからそれらの言葉によって「ラバン」によって意味される善からのそれら(の情愛)の最初の分離の状態が意味されることが結果として生じる。というのは、最初の状態は心が疑いの中に保たれるからであり、第二の状態は理性によって疑いが追い散らされるからであり、第三の状態は肯定であるからであり、最後の状態は行動があるからである。そのように善は真理によって善自身を理解の部分から意志の部分へ吹き込み、またそれが(そこで)専有される。