31-4098~4099原典訳「天界の秘義」創世記Ⅳ

4098. `Annon alienae existimatae sumus ei, quia vendidit nos?':
quod significet quod abalienaverit illas ut non ejus essent
amplius, constat a significatione `alienae existimari' quod sit
abalienari; et a significatione `vendere' quod sit ita abalienare
ut non amplius ejus sint.

4098. `Annon:~でないか、~しないか、alienae:外国の、他人の、existimatae:評価する、判断する、見なす、sumus:ある、存在する、(一人称複数現在)ei,:彼に、quia:なぜなら、ので、vendidit:売った、不正な取引をした、裏切った、nos?'::私達を、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、abalienaverit:引き離した、遠ざけた、illas:彼女達を、ut:~のために、こと、~するように、non:否、ejus:それの、彼の、essent:あった、amplius,:この後、もはや、これ以上、constat:知られる、明らかである、a:~から、~により、significatione:意味、`alienae:外国の、他人の、existimari':評価されること、判断されること、見なされること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、abalienari;:引き離されること、遠ざけられること、et:また、そして、a:~から、~により、significatione:意味、`vendere':売ること、不正な取引をすること、裏切ること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、ita:このように、従って、abalienare:引き離すこと、遠ざけれること、ut:~のために、こと、~するように、non:否、amplius:この後、もはや、これ以上、ejus:それの、彼の、sint.:ある、

4098.「彼に私達は他人と見なされているのではないか? なぜなら、彼は私達を裏切ったからです」が、それ(ラバンによって意味された善)がそれら(の真理への情愛)を遠ざけ、もはやそれら(の情愛)がそれ(その善)のものではなかったことを意味することは、「他人と見なされること」の意味が遠ざけられることであることから、また「裏切ること」の意味がそのようにもはや彼のものでないように遠ざけることであることから知られよう。

4099. `Et comedit etiam comedendo argentum nostrum': quod
significet verum illarum affectionum quod consumeret si non
separarentur, constat a significatione `comedere' quod sit
consumere; et a significatione `argenti' quod sit verum, de qua n.
1551, 2954; argentum nostrum' quod sit verum illarum affectionum,
patet, per `Rachelem' enim et `Leam' repraesentantur affectiones
veri, ut prius passim ostensum. Quid haec involvunt, nec sciri
potest nisi sciatur quomodo se habet cum bonis et veris quae
insinuantur per bonum medium, seu nisi sciatur quales sunt
societates spirituum quae inserviunt pro bono medio; societates
spirituum quae inserviunt pro bono medio, illae in mundanis sunt,
at societates angelorum {1} quae inserviunt pro introducendis
affectionibus veri, non in mundanis sed in caelestibus sunt; [2]
hae binae societates agunt apud hominem qui regeneratur; quantum
homo initiatur in caelestia per angelos, tantum removentur spiritus
qui in mundanis sunt, et nisi removentur, dissipantur vera: mundana
enim et caelestia concordant apud hominem quando caelestia
dominantur super mundana; at discordant quando mundana dominantur
super caelestia; quando concordant, tunc multiplicantur vera in
naturali hominis; at quando discordant, tunc diminuuntur, immo
consumuntur, quia mundana obfuscant caelestia, proinde ponunt illa
in dubio; at caelestia cum dominium habent, illustrant mundana,
prae altero amantur: ex his constare potest quid intelligitur per
quod verum affectionum consumeret si non separarentur, quae
significantur per `comedit comedendo argentum nostrum.

4099. `Et:また、そして、comedit:消費した、浪費した、etiam:~もまた、更に、comedendo:浪費することで、消費することで、argentum:銀、nostrum'::私達の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、verum:真理、illarum:それらの、affectionum:情愛、quod:こと、それ、そのこと、consumeret:滅ぼした、殺した、消滅させた、無駄にした、消費した、si:もし~なら、たとえ~でも、non:否、separarentur,:分離された、切り離された、constat:知られる、明らかである、a:~から、~により、significatione:意味、`comedere':消費すること、浪費すること、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、consumere;:滅ぼすこと、殺すこと、消滅させること、無駄にすること、消費すること、et:また、そして、a:~から、~により、significatione:意味、`argenti':銀、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum,:真理、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、1551, 2954; `argentum:銀、nostrum':私達の、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum:真理、illarum:それらの、彼女達の、affectionum,:情愛、patet,:明らかである、per:~を通して、~によって、`Rachelem':ラケル、enim:なぜならば、~というのは、et:~と、および、`Leam':レア、repraesentantur:象徴される、表象される、 affectiones:情愛、veri,:真理、ut:~のように、~として、prius:以前に、前に、前以て、passim:至る所で、しばしば、ostensum.:示された、
Quid:何か?、どんな?、haec:これらは、involvunt,:包む、含む、nec:否、sciri:知られること、potest:出来る、可能である、nisi:~以外、もし~でなければ、sciatur:知られる、quomodo:どのように、どうして、どのようにして、se:それ自身を、habet:持つ、有す、cum:~と一緒に、~と、bonis:諸々の善、et:~と、および、veris:諸々の真理、quae:それらは、そのことらは、insinuantur:入り込まれる、吹き込まれる、per:~を通して、~によって、bonum:善、medium,:手段、媒介、中間、seu:即ち、或いは、nisi:~以外、もし~でなければ、sciatur:知られる、quales:どのような、どんな種類の、sunt:ある、societates:仲間関係、社会、spirituum:霊達、quae:それらは、そのことらは、inserviunt:役に立つ、仕える、pro:~として、~のために、bono:善、medio;:手段、媒介、中間、societates:仲間関係、社会、spirituum:霊達、quae:それらは、そのことらは、inserviunt:役に立つ、仕える、pro:~として、~のために、bono:善、medio,:手段、媒介、中間、illae:それらは、in:~の中、~において、mundanis:世俗的な、この世の、sunt,:ある、at:しかし、だが聞き給え、societates:仲間関係、社会、angelorum:天使達、{1} quae:それらは、そのことらは、inserviunt:役に立つ、仕える、pro:~として、~のために、introducendis:導入されるべき、(未来受動分詞)affectionibus:情愛、veri,:真理、non:否、in:~の中、~において、mundanis:世俗的な、この世の、sed:しかし、in:~の中、~において、caelestibus:天的な、sunt;:ある、
[2]hae:これらは、binae:2、societates:仲間関係、社会、agunt:働く、作用する、apud:~のもとに、~において、hominem:人間、qui:その者、regeneratur;:再生される、quantum:quantum~tantum~、~ほど~それだけ、homo:人間、initiatur:導かれる、伝授される、in:~の中、~において、caelestia:天的な、per:~を通して、~によって、angelos,:天使達、tantum removentur:遠ざけられる、取り除かれる、spiritus:霊達、qui:その者達、in:~の中、~において、mundanis:世俗的な、この世の、sunt,:ある、et:また、そして、nisi:~以外、もし~でなければ、removentur,:遠ざけられる、取り除かれる、dissipantur:滅ぼされる、浪費される、駆逐される、散らされる、vera::諸々の真理、mundana:世俗的な、この世の、enim:なぜならば、~というのは、et:~と、および、caelestia:天的な、concordant:一致する、調和する、apud:~のもとに、~において、hominem:人間、quando:時に、~の時、ある時、caelestia:天的な、dominantur:支配する、super:~の上に、~の上へ、mundana;:世俗的な、この世の、at:しかし、だが聞き給え、discordant:一致しない、調和しない、quando:時に、~の時、ある時、mundana:世俗的な、この世の、dominantur:支配する、super:~の上に、~の上へ、caelestia;:天的な、quando:時に、~の時、ある時、concordant,:一致する、調和する、tunc:その時、やがて、multiplicantur:増やされる、富まされる、vera:諸々の真理、in:~の中、~において、naturali:自然的な、自然の、hominis;:人間、at:しかし、だが聞き給え、quando:時に、~の時、ある時、discordant,:一致しない、調和しない、tunc:その時、やがて、diminuuntur,:減少される、減らされる、少なくされる、immo:というよりは、それどころか、consumuntur,:滅ぼされる、quia:なぜなら、ので、mundana:世俗的な、この世の、obfuscant:覆い隠す、暗くする、曇らせる、caelestia,:天的な、proinde:従って、それ故に、ponunt:置く、主張する、illa:それらを、in:~の中、~において、dubio;:疑い、迷い、at:しかし、だが聞き給え、caelestia:天的な、cum:その時、その場合、dominium:支配権、統治、habent,:持つ、有す、illustrant:明るくする、明瞭にする、説明する、mundana,:世俗的な、この世の、prae:~よりも、~と比較して、altero:第二の、もう一つの、他の方の、amantur::愛される、ex:~から、~により、his:これらから、constare:知られること、potest:出来る、可能である、quid:何か?、どんな?、intelligitur:意味される、per:~を通して、~によって、quod:それを、そのことを、verum:真理、affectionum:情愛、consumeret:滅ぼした、消滅させた、無くした、無駄にした、消費した、si:もし~なら、たとえ~でも、non:否、separarentur,:分離された、切り離された、quae:それらは、そのことらは、significantur:意味される、per:~を通して、~によって、` comedit:消費した、浪費した、comedendo:消費することで、浪費することで、argentum:銀、nostrum. ':私達の、

4099.「また私達の銀を浪費することでもまた消費したからです」が、もしそれらが分離されなければそれらの情愛の真理を滅ぼしたことを意味することは、「消費すること」の意味が滅ぼすことであることから、また「銀」の意味が真理であることから知られよう。そのことについては1551, 2954番(に示された)。「私達の銀」はそれらの情愛の真理であることは明らかである。というのは、前にしばしば示されたように「ラケル」と「レア」によって真理への情愛が表象されるからである。それらが何を含むかは媒介の善によって吹き込まれる善と真理によってそれ(媒介の善)がそれ(吹き込まれる善と真理)をどのように有するかが、或いは媒介の善として仕える霊達の社会がどのようなものであるかが知られなければ知られることが出来ない。媒介の善として仕える霊達の社会は世俗的なものの中にあるが、しかし導入されなければならない真理への情愛として仕える天使達の社会は世俗的なものの中にはなく天的なものの中にある。
[2]これらの二つの社会は再生される人間の許で働き、人間が天使達によって天的なものの中へ導かれるほど、それだけ世俗的なものの中に居る霊達が遠ざけられる。そしてそれらが遠ざけられないければ真理は滅ぼされる。というのは、人間の許で天的なものが世俗的なものの上に支配する時、世俗的なものと天的なものは調和するが、しかし世俗的なものが天的なものの上に支配する時は調和しないからである。調和する時は自然的な人間の中で真理が増やされるが、しかし調和しない時は減らされる。というよりは滅ぼされる。なぜなら、世俗的なものが天的なものを覆い隠すからであり、従ってそれら(天的なもの)を疑いの中に置くからである。しかし天的なものが支配権を持ち他のもの(世俗的なもの)よりも愛される時は世俗的なものを明るくする。それらから「私達の銀を浪費することで消費した」によって意味されるそれら(媒介の善)が分離されなければ滅ぼされた情愛のその真理によって何が意味されるか知られることが出来よう。