39-4989原典訳「天界の秘義」創世記Ⅳ

4989. `Et dixit, Cuba mecum': quod significet quod cuperet
conjunctionem, constat ex significatione `cubare mecum' quod sit
conjunctio, nempe boni naturalis spiritualis quod nunc est
`Josephus', cum vero naturali non spirituali quod est `uxor domini
ejus', sed conjunctio illegitima; conjunctiones boni cum vero et
veri cum bono in Verbo describuntur per conjugia, videatur n.
2727-2759, 3132, 3665, 4434, 4837; inde est quod conjunctiones
illegitimae describantur per meretricatus; hic itaque conjunctio
veri naturalis non spiritualis cum bono naturali spirituali per
quod `uxor domini ejus vellet cubare cum illo'; conjunctio illorum
nulla datur in internis, sed solum in externis, in quibus apparet
sicut conjunctio sed est solum affinitas; inde etiam est quod `illa
prehenderit eum in veste ejus' et quod `is reliquerit vestem in
manu ejus'; per `vestem' enim in sensu interno significatur
externum, per quod quasi conjunctio, seu per quod est affinitas, ut
videbitur infra ad vers. 12, 13. [2] Quod haec significentur, non
videri potest quamdiu mens seu cogitatio tenetur in historicis,
tunc enim nihil cogitatur quam de Josepho, de uxore Potipharis, de
fuga Josephi relicta veste; at si mens seu cogitatio teneretur in
illis quae significantur per `Josephum', `uxorem Potipharis' et per
`vestem', tunc apperciperetur quod de conjunctione quadam
spirituali illegitima quoque hic agatur; et tunc mens seu cogitatio
teneri potest in illis quae significantur, si modo credatur quod
Verbum historicum non sit Divinum ex mere historico, sed ex eo quod
in historico sit spirituale et Divinum; et si hoc {1}crederetur,
sciretur quod spirituale et Divinum in illo sit de bono et vero
quod est Ecclesiae et regni Domini, et in supremo sensu quod sit de
Ipso Domino. Cum homo in alteram vitam venit, quod fit statim post
mortem, si inter illos est qui elevantur in caelum, sciturus est
quod nihil retineat ex historicis Verbi, et ne quidem sciat aliquid
de Josepho, nec de Abrahamo, Jishako et Jacobo, sed solum de
spiritualibus et Divinis quae ex Verbo didicerat et vitae suae
applicuerat; talia ideo sunt quae in Verbo intus sunt, et quae
vocantur sensus ejus internus.

4989. `Et:また、そして、dixit,:言った、Cuba:床に伏せ、寝よ、(命令形)mecum'::私と一緒に、(=cum me)quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、cuperet:求めた、欲した、conjunctionem,:連結、結合、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、`cubare:床に伏すこと、mecum':私と一緒に、(=cum me)quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio,:連結、結合、nempe:正確には、即ち、boni:善、naturalis:自然的な、spiritualis:霊的な、quod:こと、それ、そのこと、nunc:今、この場合、est:ある、`Josephus',:ヨセフ、cum:~と一緒に、~と、vero:真理、naturali:自然的な、non:否、spirituali:霊的な、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、`uxor:妻、domini:主人、ejus',:それの、彼の、sed:しかし、conjunctio:連結、結合、illegitima;:非合法の、不法な、conjunctiones:連結、結合、boni:善、cum:~と一緒に、~と、vero:真理、et:また、そして、veri:真理、cum:~と一緒に、~と、bono:善、in:~の中、~において、Verbo:聖言、御言葉、describuntur:述べられる、記述される、per:~を通して、~によって、conjugia,:結婚、婚姻、videatur:見られる、認められる、n.:番号、2727-2759, 3132, 3665, 4434, 4837; inde:それ故、そこから、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、conjunctiones:連結、結合、illegitimae:非合法の、不法な、describantur:記述される、per:~を通して、~によって、meretricatus;:売春、売春の行為、hic:ここに、この場に、itaque:そして従って、またそのように、またそれ故に、(=et ita)conjunctio:連結、結合、veri:真理、naturalis:自然的な、non:否、spiritualis:霊的な、cum:~と一緒に、~と、bono:善、naturali:自然的な、spirituali:霊的な、per:~を通して、~によって、quod:こと、それ、そのこと、`uxor:妻、domini:主人、ejus:それの、彼の、vellet:欲した、cubare:床に伏すこと、cum:~と一緒に、~と、illo';:彼から、conjunctio:連結、結合、illorum:それらの、彼らの、nulla:何も~ない、決して~でない、誰も~ない、datur:容認される、存在する、in:~の中、~において、internis,:内部の、内なる、sed:しかし、solum:だけ、のみ、in:~の中、~において、externis,:外部の、外なる、in:~の中、~において、quibus:それらから、そのことらから、apparet:現れる、見える、sicut:~の如く、~のように、conjunctio:連結、結合、sed:しかし、est:ある、solum:だけ、のみ、affinitas;:親類、類似、inde:それ故、そこから、etiam:~もまた、更に、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、`illa:彼女は、prehenderit:掴んだ、eum:彼を、in:~の中、~において、veste:衣服、衣装、ejus':それの、彼の、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、`is:それは、彼は、reliquerit:捨てた、残した、vestem:衣服、衣装、in:~の中、~において、manu:手、ejus';:それの、彼の、per:~を通して、~によって、`vestem':衣服、衣装、enim:なぜならば、~というのは、in:~の中、~において、sensu interno:内意、significatur:意味される、externum,:外部の、外なる、per:~を通して、~によって、quod:それを、そのことを、quasi:言わば、あたかも~のように、conjunctio,:連結、結合、seu:即ち、或いは、per:~を通して、~によって、quod:それを、そのこと、est:ある、affinitas,:親類、類似、ut:~のように、例えば、videbitur:見られる、認められる、(三人称単数未来)infra:下に、下部に、下方に、ad:~に、~へ、vers.:節、12, 13. 
[2] Quod:こと、それ、そのこと、haec:これらは、significentur,:意味される、non:否、videri:見られること、認められること、potest:出来る、可能である、quamdiu:~の間、~の限り、mens:心、精神、seu:即ち、或いは、cogitatio:思考、tenetur:保たれる、保持される、in:~の中、~において、historicis,:歴史の、歴史的な、tunc:その時、やがて、enim:なぜならば、~というのは、nihil:無意味、何も~ない、無、cogitatur:考えられる、quam:~を除いて、~の外は、de:~について、Josepho,:ヨセフ、de:~について、uxore:妻、Potipharis,:ポテファル、(ファラオの廷臣)de:~について、fuga:逃走、敗走、逃避、Josephi:ヨセフ、relicta:放棄された、残された、veste;:衣服、衣装、at:しかし、だが聞き給え、si:もし~なら、たとえ~でも、mens:心、精神、seu:即ち、或いは、cogitatio:思考、teneretur:保たれた、引き止められた、in:~の中、~において、illis:それらから、彼らから、quae:それらは、そのことらは、significantur:意味される、per:~を通して、~によって、`Josephum',:ヨセフ、`uxorem:妻、Potipharis':ポテファル、(ファラオの廷臣)et:また、そして、per:~を通して、~によって、`vestem',:衣服、衣装、tunc:その時、やがて、apperciperetur:把握された、認められた、気付かれた、quod:こと、それ、そのこと、de:~について、conjunctione:連結、結合、quadam:誰か、何か、ある種の、spirituali:霊的な、illegitima:非合法の、不法な、quoque:~もまた、同じく、同様に、hic:ここに、この場に、agatur;:述べられる、取り扱われる、et:また、そして、tunc:その時、やがて、mens:心、精神、seu:即ち、或いは、cogitatio:思考、teneri:保たれること、保持されること、potest:出来る、可能である、in:~の中、~において、illis:それらから、彼らから、quae:それらは、そのことらは、significantur,:意味される、si:もし~なら、例え~でも、modo:だけ、単に、credatur:信じられる、quod:こと、それ、そのこと、Verbum:聖言、御言葉、historicum:歴史の、歴史的な、non:否、sit:ある、Divinum:神的な、ex:~から、~により、mere:全く、~に過ぎない、純粋に、historico,:歴史の、歴史的な、sed:しかし、ex:~から、~により、eo quod:こと、それ、そのこと、in:~の中、~において、historico:歴史の、歴史的な、sit:ある、spirituale:霊的な、et:~と、および、Divinum;:神的な、et:また、そして、si:もし~なら、たとえ~でも、hoc:これは、{1}crederetur,:信じられた、sciretur:知られた、quod:こと、それ、そのこと、spirituale:霊的な、et:~と、および、Divinum:神的な、in:~の中、~において、illo:それから、sit:ある、de:~について、bono:善、et:~と、および、vero:真理、quod:こと、それ、そのこと、est:ある、Ecclesiae:教会、et:~と、および、regni:王、Domini,:主、et:また、そして、in:~の中、~において、supremo sensu:最高の意味、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、de:~について、Ipso:御自身、Domino.:主、
Cum:その時、その場合、homo:人間、in:~の中へ、~に、alteram vitam:他生、venit,:来た、行った、quod:こと、それ、そのこと、fit:為される、行われる、statim:常に、直ちに、その場で、当然の帰結として、必然的に、post mortem,:死後、si:もし~なら、たとえ~でも、inter:~の中に、~の間で、~の間に、illos:彼らを、est:ある、qui:その者達、elevantur:上げられる、高められる、in:~の中へ、~に、caelum,:天界、sciturus:知る、(未来形)est:ある、quod:こと、それ、そのこと、nihil:無意味、何も~ない、無、retineat:保持する、固執する、保有する、維持する、ex:~から、~により、historicis:歴史の、歴史的な、Verbi,:聖言、御言葉、et:また、そして、ne quidem:決して~ない、~ですら~ない、sciat:知る、aliquid:何か、若干の、de:~について、Josepho,:ヨセフ、nec:否、de:~について、Abrahamo,:アブラハム、Jishako:イサク、et:~と、および、Jacobo,:ヤコブ、sed:しかし、solum:だけ、のみ、de:~について、spiritualibus:霊的な、et:~と、および、Divinis:神的な、quae:それらは、そのことらは、ex:~から、~により、Verbo:聖言、御言葉、didicerat:学ぶ、研究する、関知する、経験する、et:~と、および、vitae:生命、suae:自分自身の、それ自身の、applicuerat;:付けた、適用した、付加した、近づけた、talia:このような、次ぎのような、ideo:それ故、そのために、sunt:ある、quae:それらは、そのことらは、in:~の中、~において、Verbo:聖言、御言葉、intus:内部に、内に、内面に、sunt,:ある、et:また、そして、quae:それらは、そのことらは、vocantur:呼ばれる、sensus ejus:それの、彼の、internus.:内意、

4989.「そして言った。私と床に伏しなさい」が、それが連結を欲したことを意味することは、「私と一緒に床に伏すこと」の意味が連結、即ち今のヨセフである霊的な自然的な善と「彼の主人の妻」である霊的でない自然的な真理との連結であることから知られよう。しかし不法な連結である。善と真理の連結、また真理と善の連結は聖言において結婚によって記述されている。2727-2759, 3132, 3665, 4434, 4837番(を参照)、それ故、不法な連結は売春(姦淫)によって記述されている。またそのようにここでは霊的でない自然的な真理と霊的な自然的な善との連結が「彼の主人の妻が彼と床に伏すことを欲した」ことによって記述されている。それらの連結は内なるものの中では存在しないが、しかし外なるものの中だけに存在する。それら(外なるもの)の中で連結の如く見えるが、しかし類似しているだけである。それ故、「彼女は彼の衣服の中の彼を掴んだ」こと、また「彼は彼女の手に衣服を残した」こともまた記述されている。というのは、「衣服」によって内意の中で外なるものが意味されるからであり、それによって連結があるように、或いはそれによって類似があるように(見えるからである)。そのことは下の12, 13節に認められよう。
[2]それらのことは心、或いは思考が歴史的なものの中に保たれる限り認められることが出来ない。というのはその時、ヨセフ、ポテファルの妻、ヨセフの逃走、残された衣服について以外何も考えられないからである。しかしもし、心、或いは思考が「ヨセフ、ポテファルの妻、および衣服」によって意味されることのの中に保たれるなら、その時、不法な何かの霊的な連結についてここでもまた述べられていることが認められよう。またその時、心、或いは思考はそれらの意味されることの中に保たれることが出来よう。もし、歴史的な聖言は純粋に歴史的なことから神的なものであるのではないこと、しかし歴史的なものの中に霊的なものと神的なものがあることによって(神的なものであること)、またもし、それが信じられたなら、その中にある神的なものと霊的なものは主の教会と王国の善と真理について、また最高の意味において主御自身について(記述されていることが)知られよう。
人間が死後、直ちに他生に行く時、もし彼が天界へ上げられる者達の間に居るなら、聖言の歴史的なものからは何も保持せず、またヨセフ、アブラハム、イサク、およびヤコブについて何も知らず、聖言から学んだ霊的なものと神的なもの、また自分の生命(生活)に適用した霊的なものと神的なものだけを知る。それ故、そのようなものが聖言の内部にあり、またそれらがその内意と言われる。