39-5006~5007原典訳「天界の秘義」創世記Ⅳ

5006. `Et prehendit eum in veste ejus': quod significet quod
verum non spirituale applicaret se ad ultimum veri spiritualis,
constat ex repraesentatione `uxoris Potiphari' de qua haec
dicuntur, quod sit verum naturale non spirituale, de qua n. 4988;
ex significatione `prehendere' (o)hic quod sit applicare se; et ex
significatione `vestis' quod sit verum, de qua n. 1073, 2576, 4545,
4763, hic ultimum veri spiritualis, quod in hoc statu est Josephi;
`Josephus' enim hic est bonum naturale spirituale, n. 4988, 4992;
quod hujus boni verum sit cum quo verum naturale non spirituale
voluit conjungi, a serie rerum in sensu interno patet. [2] Sed quid
sit et quid involvat quod verum naturale non spirituale vellet
conjungi cum vero naturali spirituali, est hodie arcanum, imprimis
ex illa causa quia pauci solliciti sunt et scire volunt quid verum
spirituale et quid verum non spirituale, et usque adeo de eo non
solliciti sunt ut vix audire velint nominari spirituale; cum solum
nominatur, ilico tenebrosum quid obvenit et tunc simul triste, et
fit nauseabundum et sic rejicitur; quod ita fiat, etiam mihi
ostensum est; aderant spiritus ex Christiano orbe cum mens in
talibus esset, et illi tunc missi in eum statum in quo fuerunt in
mundo; ii solum ad cogitationem de bono et vero spirituali non modo
tristitia affecti sunt, sed (t)etiam ex aversatione tali fastidio
correpti ut dicerent se sentire apud se simile quod in mundo
excitat vomitum; sed illis dicere dabatur quod hoc veniat ex eo
quod affectiones eorum fuerint modo in terrestribus, corporeis et
mundanis, in quibus solis eum homo est, tunc ad illa quae sunt
caeli, nauseat; et quod templa frequentaverint ubi Verbum
praedicatum, non ex quodam desiderio sciendi illa quae sunt caeli,
sed ex alia cupidine attracta a tempore infantiae; inde patuit
qualis hodie orbis Christianus est; [3] causa in genere est quod
Ecclesia Christiana hodie solam fidem praedicet, non autem
charitatem, et sic doctrinam non autem vitam, et quando non vitam,
homo in nullam affectionem boni venit, et quando in nulla
affectione boni est, in nulla etiam veri est; inde est quod contra
jucundum vitae plerorumque sit, de rebus caeli aliquid amplius quam
quod ex infantia notum est, audire. [4] Cum tamen res se ita
habeat, quod homo in mundo sit ut initietur per exercitia ibi in
illa quae sunt caeli, et quod vita ejus in mundo vix instar momenti
sit respective ad vitam ejus post mortem, haec enim est aeterna;
sed pauci sunt qui credunt quod victuri post mortem, et ideo quoque
caelestia illis nauci sunt; sed hoc asseverare possum, quod homo
statim post mortem in altera vita sit, et quod ibi ejus vita in
mundo prorsus continuetur, et talis sit qualis {1} in mundo fuerat;
hoc asseverare possum quia id scio; locutus enim sum cum paene
omnibus quos notos habui in vita corporis postquam ex hac
excesserunt; et inde per vivam experientiam scire datum qualis sors
unumquemvis manet, quod nempe sors secundum vitam cuivis; sed qui
tales sunt, ne quidem haec credunt. Quid autem sit et quid
involvat quod verum naturale non spirituale vellet conjungi cum
vero naturali spirituali, quae significantur per quod `prehenderit
Josephum in veste', in mox sequentibus dicetur.

5006. `Et:また、そして、prehendit:掴んだ、eum:それを、彼を、in:~の中、~において、veste:衣服、衣装、ejus'::それの、彼の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、verum:真理、non:否、spirituale:霊的な、applicaret:付けた、適用した、se:それ自身を、ad:~に、~へ、ultimum:最後、最外部、最低、veri:真理、spiritualis,:霊的な、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、repraesentatione:象徴、表象、`uxoris:妻、Potiphari':ポテファル、(ファラオの廷臣)de:~について、qua:それから、そのことから、haec:これらは、下記の、dicuntur,:言われる、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum:真理、naturale:自然的な、non:否、spirituale,:霊的な、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、4988;
ex:~から、~により、significatione:意味、`prehendere':掴むこと、捕えていること、把握していること、(o) hic:ここに、この場に、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、applicare:適用すること、付け加えること、se;:それ自身を、et:また、そして、ex:~から、~により、significatione:意味、`vestis':衣服、衣装、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、verum,:真理、de:~について、qua:それから、そのことから、n.:番号、1073, 2576, 4545, 4763, hic:ここに、この場に、ultimum:最後、最外部、最低、veri:真理、spiritualis,:霊的な、quod:こと、それ、そのこと、in:~の中、~において、hoc:これから、statu:状態、性質、est:ある、Josephi;:ヨセフ、`Josephus':ヨセフ、enim:なぜならば、~というのは、hic:ここに、この場に、est:ある、bonum:善、naturale:自然的な、spirituale,:霊的な、n.:番号、4988, 4992; quod:こと、それ、そのこと、hujus:これの、boni:善、verum:真理、sit:ある、cum:~と一緒に、~と、quo:それから、そのことから、verum:真理、naturale:自然的な、non:否、spirituale:霊的な、voluit:欲した、(三人称単数完了)conjungi,:連結されること、結合されること、a:~から、~により、serie:ひと続き、続きもの、rerum:事柄、物事、in:~の中、~において、sensu interno:内意、patet.:明らかである、
[2] Sed:しかし、quid:何か?、どんな?、sit:ある、et:また、そして、quid:何か?、どんな?、involvat:包む、含む、quod:こと、それ、そのこと、verum:真理、naturale:自然的な、non:否、spirituale:霊的な、vellet:欲した、conjungi:連結されること、結合されること、cum:~と一緒に、~と、vero:真理、naturali:自然的な、spirituali,:霊的な、est:ある、hodie:今日、現在、arcanum,:秘義、奥義、imprimis:特に、ことのほか、ex:~から、~により、illa:それから、causa:原因、理由、quia:なぜなら、ので、pauci:僅かな者達、僅かの、少数の、solliciti:注意深い、入念な、細心な、sunt:ある、et:~と、および、scire:知ること、volunt:欲する、quid:何か?、どんな?、verum:真理、spirituale:霊的な、et:~と、および、quid:何か?、どんな?、verum:真理、non:否、spirituale,:霊的な、et:また、そして、usque adeo de:~について、eo:それから、non:否、solliciti:注意深い、入念な、細心な、sunt:ある、ut:そこまでも、これほどまでに、vix:辛うじて、殆ど~ない、audire:聞くこと、velint:欲する、nominari:呼ばれること、述べられること、名付けられること、spirituale;:霊的な、cum:その時、その場合、solum:単に、のみ、nominatur,:呼ばれる、ilico:直ちに、即刻、その場で、tenebrosum:暗闇の、闇の、quid:何か?、どんな?、obvenit:起こる、生じる、心に浮かぶ、et:また、そして、tunc:その時、やがて、simul:一緒に、同時に、triste,:憂鬱な、不快な、et:~と、および、fit:為される、行われる、nauseabundum,:船酔いの、吐き気を催す、むかつく、et:また、そして、sic:そのように、こうして、rejicitur;:はねつけられる、投げ捨てられる、quod:こと、それ、そのこと、ita:このように、従って、fiat,:為される、行なわれる、etiam:~もまた、更に、mihi:私に、ostensum est;:示された、aderant:行った、近付いた、接近した、spiritus:霊達、ex:~から、~により、Christiano:基督教、基督教徒、orbe:世界、cum:その時、その場合、mens:心、精神、in:~の中、~において、talibus:このような、次ぎのような、esset,:あった、et:また、そして、illi:彼らは、tunc:その時、やがて、missi:落とされた、投げ落とされた、in:~の中へ、~に、eum:それを、彼を、statum:状態、性質、in:~の中、~において、quo:それから、そのことから、fuerunt:あった、in:~の中、~において、mundo;:(この)世、世界、ii:彼らは、solum:だけ、のみ、ad:~のために、~へ、cogitationem:思考、de:~について、bono:善、et:~と、および、vero:真理、spirituali:霊的な、non:否、modo:だけ、単に、tristitia:悲しみ、憂鬱な状況、affecti sunt,:装った、掴れた、握れた、sed:しかし、(t) etiam:~もまた、更に、ex:~から、~により、aversatione:憎悪、嫌悪、tali:このような、次ぎのような、fastidio:嫌悪、反感、嫌悪感、不correpti:運び去さられた、不意に襲われた、つかまれた、ut:~のために、こと、~するように、dicerent:言った、se:自分自身を、それ自身を、sentire:感じること、apud:~のもとに、~において、se:自分自身を、それ自身を、simile:同様な、同じ、quod:こと、それ、そのこと、in:~の中、~において、mundo:(この)世、世界、excitat:引き起こす、起す、生ずる、vomitum;:嘔吐、吐物、sed:しかし、illis:それらに、彼らに、dicere:言うこと、dabatur:与えられた、容認された。quod:こと、それ、そのこと、hoc:これは、veniat:来る、起る、ex:~から、~により、eo:それから、quod:こと、それ、そのこと、affectiones:情愛、eorum:彼らの、fuerint:ある、modo:だけ、単に、in:~の中、~において、terrestribus,:現世の、地上の、corporeis:地的な、形体的な、et:~と、および、mundanis,:世俗的な、この世の、in:~の中、~において、quibus:それらから、そのことらから、solis:だけ、のみ、cum:その時、その場合、homo:人間、est,:ある、tunc:その時、やがて、ad:~に、~へ、illa:それらを、quae:それらは、そのことらは、sunt:ある、caeli,:天界、nauseat;:吐き気を催す、嫌悪する、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、templa:神殿、frequentaverint:しばしば訪れた、常に出入りした、ubi:そこで、その場所、Verbum:聖言、御言葉、praedicatum,:言われた、語られた、non:否、ex:~から、~により、quodam:ある種の、一種の、desiderio:願い、願望、欲求、sciendi:知ることの、illa:それらを、quae:それらは、そのことらは、sunt:ある、caeli,:天界、sed:しかし、ex:~から、~により、alia:他のもの、異なった、cupidine:欲望、attracta:身に付けられた、引き付けられた、引き寄せられた、a:~から、~により、tempore:時、時間、時期、時代、infantiae;:幼年期、幼児期、inde:それ故、そこから、patuit:見えるようになった、明らかになった、qualis:質、性質、hodie:今日、現在、orbis:世界、Christianus:基督教、基督教徒、est;:ある、
[3] causa:原因、理由、in genere:一般的に、全般的に、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、Ecclesia Christiana:基督教会、hodie:今日、現在、solam:だけ、のみ、fidem:信仰、praedicet,:語る、言う、non:否、autem:しかし、他方において、charitatem,:仁愛、et:また、そして、sic:そのように、こうして、doctrinam:教え、教義、non:否、autem:しかし、他方において、vitam,:生命、et:また、そして、quando:時に、~の時、ある時、~なので、non:否、vitam,:生命、homo:人間、in:~の中へ、~に、nullam:何も~ない、決して~でない、誰も~ない、affectionem:情愛、boni:善、venit,:来た、行った、et:また、そして、quando:時に、~の時、ある時、~なので、in:~の中、~において、nulla:何も~ない、決して~でない、誰も~ない、affectione:情愛、boni:善、est,:ある、in:~の中、~において、nulla:何も~ない、決して~でない、誰も~ない、etiam:~もまた、更に、veri:真理、est;:ある、inde:それ故、そこから、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、contra:~に対して、~に反対して、jucundum:愉快、楽しい、vitae:生命、plerorumque:大部分の、極めて多くの、大抵の、最多数の、非常に多くの、sit,:ある、de:~について、rebus:事柄、物事、caeli:天界、aliquid:何か、若干の、amplius:更に、もはや、これ以上、quam:~よりも、~と比べて、quod:こと、それ、そのこと、ex:~から、~により、infantia:幼年期、幼児期、notum est,:よく知られた、熟知された、audire.:聞くこと、
[4] Cum:その時、その場合、tamen:しかし、それにもかかわらず、res:事柄、物事、se:それ自身を、ita:次のように、従って、habeat,:持つ、有す、quod:こと、それ、そのこと、homo:人間、in:~の中、~において、mundo:(この)世、世界、sit:ある、ut:~のために、こと、~するように、initietur:導かれる、教えられる、per:~を通して、~によって、exercitia:訓練、練習、鍛錬、熟練、ibi:そこに、そこで、in:~の中へ、~に、illa:それらへ、quae:それらは、そのことらは、sunt:ある、caeli,:天界、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、vita:生命、ejus:それの、彼の、in:~の中、~において、mundo:(この)世、世界、vix:辛うじて、殆ど~ない、instar:等しい、同等のもの、同数のもの、momenti:瞬間、短時間、sit:ある、respective:~と比較すれば、~と比べて、相対的に、ad:~に、~へ、vitam:生命、ejus:それの、彼の、post mortem,:死後、haec:これは、enim:なぜならば、~というのは、est:ある、aeterna;:永遠、sed:しかし、pauci:僅かな者達、僅かの、少数の、少量の、簡潔に、手短に、僅かな言葉で、sunt:ある、qui:その者達、credunt:信じる、quod:こと、それ、そのこと、victuri:生きる、生活する、(vivoの未来形)post mortem,:死後、et:また、そして、ideo:それ故、そのために、quoque:~もまた、同じく、同様に、caelestia:天的な、illis:それらに、彼らに、nauci:取るに足らぬもの、くだらぬもの、sunt;:ある、sed:しかし、hoc:これは、asseverare:強く主張すること、断言すること、possum,:出来る、可能である、(一人称単数現在)quod:こと、それ、そのこと、homo:人間、statim:断固として、しっかりと、常に、必然的に、post mortem:死後、in:~の中、~において、altera vita:他生、sit,:ある、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、ibi:そこに、そこで、ejus:それの、彼の、vita:生命、in:~の中、~において、mundo:(この)世、世界、prorsus:全く、完全に、正確に、continuetur,:保存される、保持される、続けられる、継続される、et:また、そして、talis:このような、次ぎのような、sit:ある、qualis:質、性質、{1} in:~の中、~において、mundo:(この)世、世界、fuerat;:あった、hoc:これは、asseverare:強く主張すること、断言すること、possum:出来る、可能である、(一人称単数現在)quia:なぜなら、ので、id:これを、scio;:知る、知っている、(一人称単数現在)locutus enim:なぜならば、~というのは、sum:話した、cum:~と一緒に、~と、paene:殆ど、ほぼ、omnibus:凡ての、全体の、quos:その者達、notos:よく知られた、熟知された、habui:持った、知っていた、(一人称単数完了)in:~の中、~において、vita:生命、corporis:体、身体、postquam:~の後、~した後で、~する時に、ex:~から、~により、hac:これから、excesserunt;:死んだ、去った、et:また、そして、inde:それ故、そこから、per:~を通して、~によって、vivam:生きている、生命のある、experientiam:観察、経験、scire:知ること、datum:与えられた、qualis:どのような、どんな種類の、sors:運命、めぐりあわせ、割り当て、unumquemvis:各々の、誰でも、manet,:留まる、継続する、quod:こと、それ、そのこと、nempe:正確には、即ち、sors:運命、めぐりあわせ、割り当て、secundum:~に従って、~に沿って、vitam:生命、cuivis;:各々の、誰でも、sed:しかし、qui:その者達、tales:このような、次ぎのような、sunt,:ある、ne quidem:決して~ない、~ですら~ない、haec:これらを、credunt.:信じる、
Quid:何か?、どんな?、autem:しかし、他方において、sit:ある、et:~と、および、quid:何か?、どんな?、involvat:包む、含む、quod:こと、それ、そのこと、verum:真理、naturale:自然的な、non:否、spirituale:霊的な、vellet:欲した、conjungi:連結されること、結合されること、cum:~と一緒に、~と、vero:真理、naturali:自然的な、spirituali,:霊的な、quae:それらは、そのことらは、significantur:意味される、per:~を通して、~によって、quod:それを、そのことを、` prehenderit:掴んだ、Josephum:ヨセフ、in:~の中、~において、veste',:衣服、衣装、in:~の中、~において、mox:直ぐ前に、直ぐ後に、sequentibus:次の、後に続く、dicetur.:言われる、(三人称単数未来受動)

5006.「そして、彼女は彼の衣服の中の彼を掴んだ」が霊的でない真理が霊的な真理の最外部にそれ自身を適用したことを意味することは、「ポテファルの妻」の表象が下記に言われる霊的でない自然的な真理であることから知られよう。そのことについては4988番(に示された。また)ここの「掴むこと」の意味がそれ自身を適用することであることから、また「衣服」の意味が真理であることから知られよう。そのことについては1073, 2576, 4545, 4763番(に示された)。ここではその状態の中にヨセフが居る霊的な真理の最外部のものである。というのは、ここの「ヨセフ」は霊的な自然的な善であるからである。この善の真理と連結されることを霊的でない自然的な真理が欲したことは、内意の中のひと続きの事柄から明らかである。
[2]しかし、霊的でない自然的な真理が霊的な自然的な真理と連結されることを欲したことが何であるか、また何を含むかは、今日、秘義であり、特に少数の注意深い者達しか霊的な真理と霊的でない真理が何であるかを知ることを欲しないと言う理由から、またそのことについて注意深くない者達は、霊的なと言われることを殆んど聞くことを欲しないほどであると言う理由からであり、単にそれが言われる時、直ちに何かの闇が心に生じ、またその時、同時に不快なものと吐き気を催すものに為されるからであり、またそのようにはねつけるからである。そのように為されることが私にもまた示された。心がそのようなこと(を考えていた)時、基督教世界からの霊達が近付き、またその時、彼らはこの世に居たその状態に落とされた。彼らは霊的な善と真理についての思考のためだけで憂鬱な状況に陥っただけでなく、嫌悪からもまたそのような反感に襲われこの世において嘔吐を引き起こすことと同様なものを自分自身の許に感じることを言った。しかし、(私は)彼らにそれが起ることは彼らの情愛が単に地上のもの、形体的なもの、および世俗的なものの中だけにあることからであること、それらの中だけに人間が居る時、やがて天界のものに嫌悪すること、また聖言が語られていた神殿(教会)へ彼らがしばしば訪れたのは天界のことを知ることの或る種の願いからではなく、幼児時代から身に着けた他の欲望からであることを言うことが容認された。そこから今日の基督教世界の性質が明らかになった。
[3]一般的にその原因は、今日の基督教会は信仰のみを語り、他方において仁愛を語らないからであり、またそのように、教義を語るが、しかし生命(生活)を語らないからであり、また生命(生活)を語らない時、人間は善への情愛の中に誰も居なくなるからであり、更に真理への情愛の中にもまた居なくなるからである。それ故、天界の事柄について幼児期から知られたことよりも更に何かを聞くことは多くの者達の生命の楽しいものに反している。
[4]しかしその時、その事柄を次のように有する。この世に居る人間はそこで訓練によって天界のもののへ導かれるために居り、またこの世におけるその生命は死後のその生命に比べて瞬間に等しいものである。というのは、これ(死後の生命)は永遠であるからである。しかし僅かな者達しか死後も生きることを信じておらず、またそれ故、彼らに天的なものは取るに足りないものである。しかし人間は死後、常に他生に居ることを私は断言することが出来、またそこでこの世におけるその生命は完全に継続され、またそれはこの世においてあったような性質のままにある。これを私は強く断言することが出来る。なぜなら、私はそのことを知っているからである。というのは、身体の生命の中で私が熟知して知っていた殆んど凡ての者達と彼らが死んだ後で私は話したからである。またそれ故、生きている観察によって各々の者の継続する運命がどのようなものであるかを知ること、即ち(死後の)運命は各々の生命(生活)に従っていることを知ることが与えられた。しかしそのような者達はそれらを決して信じない。
しかし霊的でない自然的な真理が霊的な自然的な真理と連結されることを欲したことが何であるか、また何を含むかは、直ぐ後に言われている「衣服の中のヨセフを掴んだ」ことによって意味される。

5007. `Dicendo, Cuba mecum': quod significet conjunctionis causa,
constat ex significatione `cubare' quod sit conjunctio, de qua
supra n. 4989, 5001, hic conjunctionis causa, seu propterea ut
conjungeretur.

5007. `Dicendo,:言うことに、言うことで、Cuba:床に伏せ、寝よ、(命令形)mecum'::私と一緒に、(=cum me)quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、conjunctionis:連結、結合、causa,:~のために、~の故に、constat:知られる、明らかである、ex:~から、~により、significatione:意味、`cubare':床に伏すこと、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、conjunctio,:連結、結合、de:~について、qua:それから、そのことから、supra:上に、上で、n.:番号、4989, 5001, hic:ここに、この場に、conjunctionis:連結、結合、causa,:~のために、~の故に、seu:即ち、或いは、propterea:~に関しては、~の目的のために、ut:~のために、こと、~するように、conjungeretur.:連結された、結合された、

5007.「言うことに、私と床に伏しなさい」が連結のためにを意味することは、「床に伏すこと」の意味が連結であることから知られよう。そのことについては上の4989, 5001番(に示された)。ここでは連結のため、或いは連結されることの目的のためである。