インターネット新教会

インターネット新教会は誰でもいつでも訪れて主を礼拝することが出来ます。 この世の金銭の献金は一切不要ですが、主のものである善と真理は十分の一とは言わず凡てを主に返してください。 自分が語り行ったどんな真理も善い事も自分が語り行ったと思わず、自分を通して主が為されたことを承認して主を見上げ主に帰してください。 聖餐として、聖言とスヴェーデンボリによって明かされた聖言の内意から日々の心の糧を得てそれを日常生活で活用してください。 洗礼として、なぜ悔い改めるのか、何を悔い改めるのか、どのように悔い改めるのかということを知り、また日々悔い改める習慣を持ってください。 悪から離れて用を為すために、隣人に悪を為すことを恐れて、憎しみ、復讐心、姦淫、欲心、自尊心、不平、愚痴等を遠ざけ、また隣人に役立つことを喜んで自分の役割、仕事、使命等を誠実に果たしてください。 偽善を避け主を義とするために、そのことは自分がそのようにしているのではなく、自分を通して主が為されておられることを承認して、主を見上げ、主を義として、主によって善い実を結んでください。

30-3899~3900-1意訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

30-3899~3900-1意訳「天界の秘義」創世記Ⅲ

3899.マタイ伝のこの章の前で教会の荒廃について述べられた。即ち、先ず、もはや善と真理が何かを知ることがなく、それらについて論争を始め、次に、それらを侮り、第三に、それらを冒涜した。そのことは3754番に認められよう。今、立てられた教会の性質について、その時、全般的な教義に関して、また彼らの許の教義について、特に神聖な外なる礼拝の中に居る者達、しかし内なるものは汚れたものの中に居る者達、即ち神聖な崇拝で主を口で告白するが、しかし心で自分自身とこの世を崇拝する者達、そのように名誉と富を得る手段として主への礼拝をする者達の許の教義について述べられる。彼らが主、天的な生命、および信仰を承認するほど、それだけそのような者達に為される時、冒涜する。
今から上に述べられた主の御言葉の内意から知られることが出来るように教会のその状態について述べられる。

3900.「その時、例え誰かがあなた達に、見よ、ここに、或いはそこにキリストが居られると言っても信じるな」は、彼らの教義に対し彼ら自身に警戒することの奨励を意味し、「キリスト」は真理に関する主であり、そこから聖言と聖言からの教義に関する主であるが、ここでは反対である。即ち曲解された神的な真理、或いは間違った原理の教義であることが知られよう。「イエス」が神的な善、また「キリスト」が神的な真理であることは3004, 3005, 3008, 3009番に認められよう。
[2]「というのは、偽キリストと偽預言者達が立ち上がるからである」は、その偽りの教義を意味し、「偽キリスト」は聖言からの曲解された教義の事柄、或いは神的な真理でない教義の事柄を意味することは、直ぐ上に言われたことから明らかである。そのことは3010, 3732番の終わりに認められよう。また「偽預言者達」はそれらの間違った原理を教える者達を意味する。2534番を参照、基督教世界に居る間違った原理を教える者達は、特に自分自身の卓越性とこの世の富を目的として持つ者達である。というのは、彼らは聖言の真理を自分への偏愛のために歪めるからである。なぜならば、自己愛と世俗愛が目的としてある時、他のことは何も考えられないからである。その者達が「偽キリストと偽預言者」である。
[3]「大きなしるしと不思議な出来事をする」は、外なる外観と誤りからの確信と説得を意味し、それらに素朴な者達は自分達に惑わされることを許す。それらが「しるしと不思議な出来事をすること」であることは他の箇所で神的な主の慈悲により示されよう。
[4]「もし出来るなら選民達をも惑わすために」は、善と真理の生命(生活)の中に居る者達、またそこから主の中に居る者達を意味する。彼らは聖言において選民と呼ばれ、その者達は神聖なものの下で穢れた礼拝を包む者達の集会の中では滅多に現われず、例え現われても知られない。なぜなら、主が彼らを隠され、また守られるからである。というのは、彼らは確信される前は自分達を容易に外なる神聖なものによって連れ去られることを許すが、しかし確信された後では留まるからである。というのは、彼ら自身が知らない内に主により天使達の交わりの中に保たれるからであり、またその時、その邪悪な集まりから惑わされることは不可能であるからである。
[5]「見よ、私はあなた達に警告した」は、思慮のための奨励、即ち自分自身に警戒するための奨励を意味する。というのは、彼らは「羊の衣を着て現われるが、しかし内部で獰猛な狼である」マタイ伝、7.15、偽預言者達の間に居るからである。偽預言者達は今の世代の息子達であり、その世代の光の息子達より思慮深く巧みな者達である。ルカ伝、16.8、それ故に、主は下記の御言葉により彼らに奨励する。
「見よ、私はあなた達を狼の真ん中へ行かせる。それ故に、あなた達は蛇の如く用心深くあれ、また鳩の如く素朴であれ、」マタイ伝、10.16、

31-4063-2~4065原典訳「天界の秘義」創世記Ⅳ

31-4063-2~4065原典訳「天界の秘義」創世記Ⅳ

[3] ut:~のために、こと、~するように、homo:人間、perducatur:連れて行かれる、導かれる、a:~から、~により、statu:状態、性質、veteris:古い、過去の、hominis:人間、in:~の中へ、~に、
statum:状態、性質、novi,:新しい、exuendae:取り去られるべき、放棄されるべき、脱がされるべき、(未来受動分詞)erunt:ある、concupiscentiae:強い欲望、mundi,:(この)世、世界、et:また、そして、induendae:導入されるべき、植え付けられるべき、(未来受動分詞)affectiones:情愛、caeli;:天界、hoc:これは、fit:為される、行われる、per:~を通して、~によって、innumerabilia:無数の、数え切れない、media,:手段、媒介、中間、quae:それらは、そのことらは、soli:だけ、のみ、Domino:主、nota sunt,:よく知られた、熟知された、et:また、そして、quorum:それらの、plura:より多くの、多数の、etiam:~もまた、更に、nota sunt:よく知られた、熟知された、angelis:天使達、a:~から、~により、Domino,:主、at:しかし、だが聞き給え、pauca:僅かなもの、僅かな言葉、si:もし~なら、たとえ~でも、ulla:何も、誰も、ある人、homini;:人間、sed:しかし、usque:それでもなお、やはり、omnia:凡ての、全体の、et:~と、および、singula:別々の、個別の、manifestata sunt:明らかにされた、説明された、in:~の中、~において、sensu interno:内意、Verbi;:聖言、御言葉、cum:その時、その場合、itaque:そして従って、またそのように、またそれ故に、(=et ita)homo:人間、a:~から、~により、veteri:古い、過去の、homine:人間、fit:為される、行われる、novus,:新しい、hoc est,:即ち、cum:その時、その場合、homo:人間、regeneratur,:再生される、non:否、fit:為される、行われる、momento:瞬間、短時間、ut:~のように、~として、aliqui:誰か、ある者、credunt,:信じる、sed:しかし、per:~を通して、~によって、plures:より多くの、多数の、annos,:年々、immo:というよりは、それどころか、per:~を通して、~によって、totam:凡ての、全体の、hominis:人間、vitam:生命、生涯、人生、usque ad:~に至るまで、ultimam:最後、最外部、最低、ejus;:それの、彼の、exstirpandae:根絶されるべき、根こそぎにされるべき、(未来受動分詞)enim:なぜならば、~というのは、sunt:ある、concupiscentiae:強い欲望、ejus:それの、彼の、et:また、そして、insinuandae:入り込まれるべき、吹き込まれるべき、(未来受動分詞)affectiones:情愛、caelestes,:天的な、et:また、そして、vita:生命、donandus:与えられるべき、(未来受動分詞)est:ある、homo:人間、{3}quam prius:~より前に、~より後に、non:否、habuit,:持った、有した、immo:というよりは、それどころか、de:~について、qua:それから、そのことから、prius:以前に、前に、前以て、vix:辛うじて、殆ど~ない、aliquid:何か、若干の、novit;:知る、cum:その時、その場合、itaque:そして従って、またそのように、またそれ故に、(=et ita)status:状態、性質、vitae:生命、ejus:それの、彼の、in tantum:それほどまで、mutandi,:変えることの、変えられるべき、(未来受動分詞)non:否、aliter:他の方法で、異なって、potest:出来る、可能である、quam:~を除いて、~の外は、ut:~のために、こと、~するように、diu:長く、長い間、長らく、teneatur:引き止められる、保たれる、抑えられる、in:~の中、~において、bono:善、quodam:ある種の、一種の、medio,:手段、媒介、中間、nempe:正確には、即ち、in:~の中、~において、bono:善、quod:こと、それ、そのこと、tam:tam~quam~、~と同様に~、~も~も、participat:関与する、関係する、de:~について、affectionibus:情愛、mundi:(この)世、世界、quam de:~について、affectionibus:情愛、caeli,:天界、et:また、そして、nisi:~以外、もし~でなければ、 in:~の中、~において、(t)illo:それから、bono:善、medio:手段、媒介、中間、teneatur,:引き止められる、保たれる、抑えられる、nusquam:どこにもない、決して~ない、admittit:許す、容認する、bona:諸々の善、et:~と、および、vera:諸々の真理、caelestia;:天的な、
[4] illud:それは、bonum,:善、nempe:正確には、即ち、bonum:善、medium,:手段、媒介、中間、est:ある、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、`Labanem:ラバン、et:~と、および、gregem:(羊や山羊などの)群れ、ejus':それの、彼の、significatur;:意味される、sed:しかし、homo:人間、in:~の中、~において、bono:善、illo:それから、medio:手段、媒介、中間、non:否、diutius:より長く、より長い間、より長らく、tenetur:保たれる、保持される、quam:~を除いて、~の外は、cujusque:各々の、誰でも、dum:その時、~の間に、id:それは、inserviverit:仕えた、役立った、usui:用、役立ち、illi;:それに、彼に、eum:それを、彼を、autem:しかし、他方において、inserviverat:仕えた、役に立った、tunc:その時、やがて、separatur;:分けられる、分離される、de:~について、separatione:分離、隔離、hac:これから、in:~の中、~において、hoc:これから、capite:章、agitur::述べられる、取り扱われる、quod:こと、それ、そのこと、bonum:善、medium:手段、媒介、中間、sit,:ある、et:また、そして、postquam:~の後、~した後で、~する時に、hoc:これは、inserviverat:仕えた、役に立った、usui,:用、役立ち、quod:こと、それ、そのこと、separetur,:分けられる、分離される、illustrari::明るくされること、照らされること、説明されること、potest:出来る、可能である、a:~から、~により、status:状態、性質、mutationibus:変化、推移、quas:それらを、unusquisque:各々の、誰でも、homo:人間、subit:経験する、現れる、生じる、ab:~から、~により、infanti:幼児、子供、usque ad:~に至るまで、senectutem;:老年、notum est:よく知られた、熟知された、quod:こと、それ、そのこと、alius:他のもの、異なった、status:状態、性質、hominis:人間、sit:ある、in:~の中、~において、infantia:幼年期、幼児期、ejus,:それの、彼の、alius:他のもの、異なった、in:~の中、~において、pueritia,:子供であること、少年期、alius:他のもの、異なった、in:~の中、~において、juventute,:青春時代、盛り、alius:他のもの、異なった、in:~の中、~において、adulta:成人した、大人の、aetate,:年齢、et:また、そして、alius:他のもの、異なった、in:~の中、~において、senectute;:老年、etiam:~もまた、更に、notum est:よく知られた、熟知された、quod:こと、それ、そのこと、homo:人間、statum:状態、性質、infantiae:幼年期、幼児期、cum:~と一緒に、~と、ejus:それの、彼の、lusoriis:遊戯の、戯れの、ふざけた、exuat:取り去る、捨てる、放棄する、cum:その時、その場合、transit:移って行く、行く、移る、変わる、in:~の中へ、~に、statum:状態、性質、pueritiae,:子供であること、少年期、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、statum:状態、性質、pueritiae:子供であること、少年期、exuat:取り去る、捨てる、放棄する、cum:その時、その場合、transit:移って行く、行く、移る、変わる、in:~の中へ、~に、statum:状態、性質、juventutis,:青春時代、盛り、et:また、そして、hunc:これを、iterum:再び、他方では、cum:その時、その場合、transit:移って行く、行く、移る、変わる、in:~の中へ、~に、statum:状態、性質、adultae:成人した、大人の、aetatis,:年齢、et:また、そして、demum:最後に、ついに、最終的に、hunc:これを、cum:その時、その場合、transit:移って行く、行く、移る、変わる、in:~の中へ、~に、statum:状態、性質、senectutis;:老年、et:また、そして、si:もし~なら、たとえ~でも、expendit,:判断する、評価する、考慮する、熟考する、etiam:~もまた、更に、ei:彼に、notum:よく知られた、熟知された、esse:あること、存在すること、potest:出来る、可能である、quod:こと、それ、そのこと、unaquaevis:各々の、誰でも、aetas:年齢、時期、sua:それら自身を、jucunda:愉快、楽しい、快い、habeat,:持つ、有す、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、per:~を通して、~によって、illa:それらを、successive:継続的に、連続的に、introducatur:導入される、導き入られる、in:~の中へ、~に、ea:それを、quae:それらは、そのことらは、sunt:ある、sequentis:次の、後に続く、aetatis,:年齢、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、illa:それらは、jucunda:愉快、楽しい、快い、inserviverint:役に立った、仕えた、(接続法三人称複数完了)ei:彼に、ad:~のために、~へ、illuc:そこへ、その場所へ、perveniendum,:やって来ることへ、到着することへ、着くことへ、et:また、そして、tandem:遂に、最後に、ad:~に、~へ、jucundum:愉快、楽しい、intelligentiae:知性、et:~と、および、sapientiae:知恵、in:~の中、~において、aetate:年齢、senili;:老年の、老人の、
[5] inde:それ故、そこから、patet:明らかである、quod:こと、それ、そのこと、priora:より前の、より先の、semper:常に、永久に、relinquantur:除き去られる、捨てられる、放棄される、cum:その時、その場合、novus:新しい、vitae:生命、status:状態、性質、induitur::着せられる、身につけられる、sed:しかし、comparatio:比較、対比、例え、haec:これは、inservire:役に立つこと、仕えること、solum:だけ、のみ、potest:出来る、可能である、ad:~のために、~へ、sciendum:知ることへ、quod:こと、それ、そのこと、jucunda:愉快、楽しい、快い、media:手段、媒介、中間、sint,:ある、et:また、そして、quod:こと、それ、そのこと、ea:それらは、relinquantur:除き去られる、捨てられる、放棄される、cum:その時、その場合、homo:人間、intrat:入る、踏み込む、statum:状態、性質、sequentem;:次につづいている、後に続いている、cum:その時、その場合、autem:しかし、他方において、homo:人間、regeneratur,:再生される、tunc:その時、やがて、fit:為される、行われる、status:状態、性質、ejus:それの、彼の、prorsus:全く、完全に、alius:他のもの、異なった、a:~から、~により、priore:より前の、より先の、ad:~に、~へ、quem:それを、non:否、naturali:自然的な、自然の、modo:だけ、単に、ducitur:導かれる、sed:しかし、supernaturali:自然的な、自然の、a:~から、~により、Domino;:主、nec:否、ad:~に、~へ、illum:それへ、statum:状態、性質、aliquis:誰か、何か、pervenit:やって来た、到着した、nisi:~以外、もし~でなければ、per:~を通して、~によって、regenerationis:再生、media,:手段、媒介、中間、quae:それらは、そのことらは、a:~から、~により、solo:だけ、のみ、Domino:主、providentur,:備えられる、ita:このように、従って、per:~を通して、~によって、bonum:善、medium:手段、媒介、中間、de:~について、quo:それから、そのことから、actum est;:取り扱われた、述べられた、et:また、そして、cum:その時、その場合、ad:~に、~へ、illum:それらへ、statum:状態、性質、perductus est,:連れて行かれた、導かれた、usque ut:そこまでも、non:否、amplius:この後、もはや、これ以上、pro:~として、~のために、fine:目的、意図、habeat:持つ、有す、mundana,:世俗的な、この世の、terrestria:現世の、地上の、et:~と、および、corporea,:地的な、形体的な、sed:しかし、illa:それらへ、quae:それらは、そのことらは、caeli:天界、sunt,:ある、tunc:その時、やがて、bonum:善、illud:それは、medium:手段、媒介、中間、separatur;:分けられる、分離される、pro:~として、~のために、fine:目的、意図、habere:持つこと、有すること、est:ある、amare:愛すること、unum:1、あるもの、prae:~よりも、~と比較して、altero.:第二の、もう一つの、他の方の、

[3]人間は古い人間の状態から新しい人間の状態へ導かれるためにこの世への欲望が取り去られ、また天界への情愛が導入されなければならない。それは主だけに熟知された無数の手段によって行なわれ、またそれらの多くのものが主により天使達にもまた熟知されているが、しかし例え人間の誰かに知られていても僅かなものしか知られていない。しかしそれでもなお、聖言の内意の中にそれらの全体的なものも個別的なものも明らかにされている。またそのように、人間が古い人間から新しい人間に為される時、即ち人間が再生される時、誰かが信じるように瞬間に為されるのではなく、多くの年々を通して為される。というよりは、人間のその人生の最後に至るまでの凡ての(期間を)通して為される。なぜならば、その強い欲望が根絶されなければならず、また天的な情愛が吹き込まれなければならないからであり、また人間が前に持ったなかった生命、それどころか、以前には殆んど何も知らなかった生命が与えられなければならないからであり、またそのように、その生命の状態がそれほどまでに変えられなければならない時、長い間、媒介の或る種の善、即ちこの世への情愛にも天界への情愛にも関与する中間の善の中に保たれることを除いて他の方法で出来ないからであり、またもし、その媒介の善の中に保たれるのでなければ、天的な善と真理は決して容認されないからである。
[4]その善、即ち媒介の善が「ラバンとその羊の群れ」によって意味されているが、しかし人間はその媒介の善の中に誰でもそれがその用に仕える間、以上に長く保たれず、それに役立った(後で)やがて分離される。その分離についてこの章において取り扱われている。媒介の善、またそれが用に役立った後で分離されることは、誰でも人間が幼児から老年に至るまで経験する状態の変化から説明されることが出来よう。人間の状態はその幼児期、少年期、青年期、成人期、また老年期において異なっていることは熟知されており、更に人間は(幼児期の状態から)少年期の状態へ移る時、幼児期の状態をその遊戯と一緒に捨てること、また青年期の状態へ移る時、少年期の状態を捨てること、また成人期の状態に移る時、それ(青年期の状態を捨てること)、また最後に老年期の状態に移る時、それ(成人期の状態を捨てることは)熟知されている。またもし、熟考するなら各々の時期にその楽しいものを持つこと、またそれらによって継続的に次の年齢の時期に導き入れられること、またそれらの楽しいものは彼にそこへ行くことのために役立つこと、また最後の老年期の知性と知恵の楽しいものに役立つこともまた知られよう。
[5]それ故、新しい生命の状態を着せられる時、前のものは常に放棄されることが明らかである。しかしこれらの例えは媒介の楽しいものがあること、またそれらは人間が新しい状態に入る時放棄されることを知るために役立つだけであるが、しかし人間が再生される時はやがて前の(状態)からそれ(再生の状態)に自然的に導かれるだけでなく、主から自然的に導かれ全く異なったその(再生の)状態に為される。その状態へは、もし主だけから備えられる再生の手段を通してでなければ、従って媒介の善によってでなければ誰もやって来ることは出来ない。そのことについて(ここで)述べられており、また、もはや世俗的な、地上の、また形体的な目的を持たないが、しかし天界のものへの目的を持つまでもその状態へ導かれた時、やがてその媒介の善は分離される。目的として持つことは或るものを他のものよりも愛することである。

4064. `Sumpsit Jacob omnia quae patri nostro': quod significet
quod omnia boni per `Jacobum' intellecti data ipsi sint inde, nempe
a bono illo medio, constare potest absque explicatione; at quod non
data ei sint inde, patet a sequentibus; sunt `filii Labanis' qui id
dixerunt.

4064. `Sumpsit:取った、得た、Jacob:ヤコブ、omnia:凡ての、全体の、quae:それらは、そのことらは、patri:父、nostro'::私達の、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、omnia:凡ての、全体の、boni:善、per:~を通して、~によって、`Jacobum':ヤコブ、intellecti:意味された、data:与えられた、存在した、ipsi:そのもの、それ自身、sint:ある、inde,:それ故、そこから、nempe:正確には、即ち、a:~から、~により、bono:善、illo:それから、medio,:手段、媒介、中間、constare:知られること、potest:出来る、可能である、absque:~なしに、~を除いて、explicatione;:説明、解説、at:しかし、だが聞き給え、quod:こと、それ、そのこと、non:否、data:与えられた、もたらされた、ei:彼に、sint:ある、inde,:それ故、そこから、patet:明らかである、a:~から、~により、sequentibus;:次の、後に続く、sunt:ある、`filii:息子達、Labanis':ラバン、qui:その者達、id:それを、dixerunt.:言った、

4064.「ヤコブが私達の父の凡てのものを取った」が、ヤコブによって意味された善の凡てのものは、そこからそれらが存在したこと、即ちその媒介の善から存在したことを意味することは説明なしに知られることが出来よう。しかしそこから彼(ラバン)に与えられたのではないことは後に続く箇所から明らかである。それを「ラバンの息子達」が言った。

4065. `Et a quibus patri nostro, fecit omnem copiam hanc': quod
significet quod Ipse Sibi daret, constat a significatione `facere
copiam' quod sit sibi dare; praedicatur enim in sensu supremo de
Domino, Qui nusquam aliquid boni et veri ab alio sumpsit, sed a
Semet Ipso; inserviverat quidem Ipsi bonum aliud pro medio, quod
cognationem habuit etiam cum materno, Laban enim per quem illud
bonum significatur, erat frater Rebeccae quae mater Jacobi, sed per
medium illud Sibi comparavit illa per quae Naturale Suum propria
potentia Divinum fecit; aliud est ex medio aliquid sibi comparare,
et aliud per medium; per medium Sibi comparavit, quia natus est
homo et a matre hereditarium traxit quod expellendum, non autem ex
medio, quia conceptus a Jehovah a Quo Divinum Ipsi, quare Sibi Ipsi
dedit (o)omnia bona et vera quae Divina fecit; Ipsum enim ut omnia
secundum ordinem fierent.

4065. `Et:また、そして、a:~から、~により、quibus:それらから、そのことらから、patri:父、nostro,:私達の、fecit:作った、為した、omnem:凡ての、全体の、copiam:財産、富、生活の糧、hanc'::これを、quod:こと、それ、そのこと、significet:意味する、quod:こと、それ、そのこと、Ipse:御自身、Sibi:御自身、daret,:与えた、constat:知られる、明らかである、a:~から、~により、significatione:意味、`facere:作ること、為すこと、copiam':財産、富、生活の糧、quod:こと、それ、そのこと、sit:ある、sibi:自分自身に、それ自身に、dare;:与えること、もたらすこと、praedicatur:属性付けられる、述べられる、enim:なぜならば、~というのは、in:~の中、~において、sensu supremo:最高の意味、de:~について、Domino,:主、Qui:その方、nusquam:どこにもない、決して~ない、aliquid:何か、若干の、boni:善、et:~と、および、veri:真理、ab:~から、~により、alio:他のもの、異なった、sumpsit,:取った、得た、sed:しかし、a:~から、~により、Semet:御自身、Ipso;:御自身、inserviverat:仕えた、役に立った、quidem:確かに、無論、Ipsi:御自身、bonum:善、aliud:他のもの、異なった、pro:~として、~のために、medio,:手段、媒介、中間、quod:こと、それ、そのこと、cognationem:親族関係、血縁関係、habuit:持った、有した、etiam:~もまた、更に、cum:~と一緒に、~と、materno,:母の、母方の、Laban:ラバン、enim:なぜならば、~というのは、per:~を通して、~によって、quem:その者を、illud:それは、bonum:善、significatur,:意味される、erat:あった、frater:兄弟、Rebeccae:リベカ、quae:それらは、そのことらは、mater:母、Jacobi,:ヤコブ、sed:しかし、per:~を通して、~によって、medium:手段、媒介、中間、illud:それを、Sibi:御自身、comparavit:獲得した、取得した、illa:それらを、per:~を通して、~によって、quae:それらは、そのことらは、Naturale:自然的な、自然の、Suum:御自身、propria:固有の、自分の、固有性、自己、potentia:力、影響力、Divinum:神的な、fecit;:行なった、為した、aliud:他のもの、異なった、est:ある、ex:~から、~により、medio:手段、媒介、中間、aliquid:何か、若干の、sibi:自分自身に、それ自身に、comparare,:得ること、手に入れること、et:また、そして、aliud:他のもの、異なった、per:~を通して、~によって、medium;:手段、媒介、中間、per:~を通して、~によって、medium:手段、媒介、中間、Sibi:御自身、comparavit,:獲得した、取得した、quia:なぜなら、ので、natus est:産まれた、homo:人間、et:~と、および、a:~から、~により、matre:母、hereditarium:遺伝された、継承された、traxit:得た、獲得した、quod:こと、それ、そのこと、expellendum,:追い出されるべき、(未来受動分詞)non:否、autem:しかし、他方において、ex:~から、~により、medio,:手段、媒介、中間、quia:なぜなら、ので、conceptus:身ごもられた、受胎された、a:~から、~により、Jehovah:エホバ、a:~から、~により、Quo:その方、Divinum:神的な、Ipsi,:御自身、quare:それ故に、なぜ、Sibi:御自身、Ipsi:(Ipse:御自身、?)dedit:引き渡す、委ねる、手渡す、(o) omnia:凡ての、全体の、bona:諸々の善、et:~と、および、vera:諸々の真理、quae:それらは、そのことらは、Divina:神的な、fecit;:行なった、為した、Ipsum:それ自身、enim:なぜならば、~というのは、ut:~のために、こと、~するように、omnia:凡ての、全体の、secundum:~に従って、~に沿って、ordinem:秩序、順序、fierent.:為された、行われた、

4065.「また私達の父のものからその凡ての富を作った」が、主御自身が主御自身に与えたことを意味することは、「富を作る」ことの意味が自分自身に与えることであることから知られよう。というのは、それは最高の意味において主について属性付けられるからであり、その方(主)は善と真理の何かのものを他の者から決して得ないからであり、主御自身から御自身(に得られるからである)。確かに、親族関係、更に母と一緒に持った他の善が手段として主御自身に役立った。というのは、ヤコブの母であるリベカの兄弟であるラバンによってその善が意味されるからである。しかしその手段によって主御自身にそれらを取得され、それらによって主御自身の自然的なものを御自分(固有)の力で神的なものに為された。手段により何かを自分自身に得ることと手段を通して何かを得ることは異なったものである。彼(主)は手段を通して取得された。なぜなら、彼(主)は人間に産まれたからであり、また追い出されなければならない遺伝されたものを母から得たからであるが、しかし手段から得られたのではないからである。なぜなら、主はエホバから見ごもられたからであり、その方から神的なものが主御自身にあったからである。それ故に、主御自身が主御自身に神的なものに為された凡ての善と真理を引き渡された。というのは、それを凡て秩序に従って行なわれたからである。
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